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Author:ひら農園
ようこそ、「農園日記」へ 北海道、十勝の新得町屈足地区で農業を営んでいます。 作物たちの成長や農村の暮らし、農園の四季を綴っています。
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| 北の農園日記 北海道十勝のこだわりのジャガイモ・とうもろこしなどを栽培し、産直販売や観光農園、農業体験も行っている、ひら農園のオーナーが日々の農園の様子をお伝えします。 |
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| これからの春 |
3/12 ハウスの中は土のかおり〜
身体も心も筋肉痛な農場長です (甜菜の播種作業の巻)
震災から1年… あの時も甜菜の播種作業(通称「種おろし」)をしていました。 屋外の仕事だったので、なんだかフワフワして最初地震だとは気付きませんでした。 たしか2回目の揺れで水たまりがチャポチャポして、ガンケ がガラガラと崩れて「これはただ事ではない!」と思ってちょっと早めに仕事を切り上げてTVをつけると目を疑う画像が…
あれから一年 人生が変わった人、考え方が変わった人、価値観が変わった人… 豊かだったはずの変わり果てた故郷、そして今だ足を踏み込むことさえできないでいる傷ついた郷土… 変わったものがたくさんある中で、それでもその季節がくれば毎年当たり前のように迎えるこの風景が実はどれほど大切なものなのか考えずにはいられません。 被災地が一刻も早く復興され、被災された皆様が心穏やかに普通の暮らしができることをあらためて切に願う次第です。
さて、今年は〜 別にあてにしていたわけではないけれど、「春休みだから任せておけ!」と豪語する大学生の長男スケ-ジュールにあわせて段取りしてみたけど、天気予報では肝心な時にお天気が悪そう… 育苗土の土通しはお天気が悪いと上手くいかないので、小学生の助っ人(スケート少年団員)を擁して、なんとか終わらしたのが1週間前の3/4

その後苗床に散水し、かけ土を通して、段取りとセッィングして〜 試運転が3/10、本格始動が3/11 前年秋の天候のせいか育苗土の歩留まりが悪くて育苗土が足らなくなるアクシデントがあって(ローカル情報だけど今年はどこもそうらしい…)、ちょっとパタパタしましたがホクレン原料所職員のおかげで何とか前夜のうちに確保して本日午前中に完了♪

終わってみるとヤレヤレですが、なかなかもっとサクサクと出来る方法ないかしらね…と、いつも終わってからアレコレと考える(苦)

ちなみに農場家は1日約5haの種下ろし。段取り後片付けをいれて3日間。 作業人員は家族(農場長、ヒラリー、父、母、長男、次女、三女)+2〜3名ほどのアルバイト、パートさんで総勢10名程度
一冊一冊、一粒一粒の作業だから最終的には人の目と手にかなわないけど… でも、甜菜移植農家さんはこの時期、だいたい同じ作業ステージなのでよそ様がどんな風にやっているのか?それがいい方法なんか?わが家の改善余地がどの辺にあるのか?意外と分からなかったりします。 う〜む…だから農家って先進性や進歩性がないとかって言われちゃうのかしら?
反省…
でも、筋肉痛が薄らぐころにはその反省心も薄らいじゃうんだろうな〜
そういえば、最近はWeb情報などでパソコンの画面を見ながら有益な情報を割と簡単に得ることができます。 たとえば中古農機具情報、営農技術情報、農政や関係団体の組織活動情報まで そこで「甜菜 播種」とか「ビート 種おろし」とか検索してみると皆さん色々工夫してますね〜的な情報も自宅に居ながら手に入れることできるようになりました。 便利ですなーーーー(楽)
でも、でも…本当は実際に見て、聞いてみないと“肝”部分はわからないと思う。 いやまてよ、あーそんなところが前時代的なアナログオヤジなのか(沈)
しかし、もっと楽にできる方法ってないかしら〜って、パソコンで色々と検索してみても、そもそもそういうデジタル情報を有効に活用できる感性や感度こそ必要なのでしょうね?
筋肉痛と戦う春は感性を磨く心もまた筋肉痛になってみたりするのです。
【追記】 土通しの段取りの時点で軽い“ぎっくり背中”(ぎっくり腰の背中バージョン)だった農場長。 いきなりの力仕事とはいえ以前のように一杯一杯スコップでどうにかするわけじゃないけれど、でもやっぱり少しつらかった(泣) そもそも何時の、何の、どれが、どの筋肉痛か分からなくなっている…し、そもそも筋肉痛かどうかも分からなくなっているあり様(沈) 確実に老人化している肉体とどの辺で折り合いをつけながらやっていくか? なんだか難しい年頃なんだな…と思う今日この頃(苦)
難しいと言えばヒラリーも女性的に難しい年頃でしかもやっぱりアチコチ痛いらしい。 当然ね…
でも、急遽の声かけでも来てもらえる地元のパートさんやアルバイトさんには感謝♪ ヒラリーコネクションのたまものなんですけど、それもまた人生の宝物ね(嬉)
ヒラリーのイタタなところを優しくマッサージしながら、もっと楽に効率的にできる方法はないかしらね〜なんてあーだこーだやっている時間も、これまた夫婦の宝物の時間なのかもしれませんな〜なんてね(汗)
《次記事予告》 ―春一番情報〜の心―
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| 食の絆フォーラム |
2/29 農村ホームステイから始まる十勝の未来〜
カバン持ちの農場長です (今回はヒラリーが主役)
ノースプロダクションの近江代表から食の絆フォーラムのパネラーとしてヒラリーに出演依頼があったのが年明け早々。 昨年秋、農場長家はノースプロダクションのオファーで町役場に仲介してもらい広島、大阪の高校の修学旅行生をステイさせていただきました。(男子4人ずつ、3校) ちなみに昨年11月には大人の修学旅行も受け入れました。
楽しかったですな〜♪ それに昨秋は雨が多くて収穫作業も大苦戦。農場長家はこまごまとした収穫仕事もあるので、正直労働力としても大戦力になりました。
実は農場長家、15年ほど前から体験農園をしていて、日頃から実習生、研修生、修学旅行生やワーキングホリデーを受け入れています。 そんな事がアドバンテージになっているのかもしれませんが、むしろ学生さんたちとの交流はわが家にとって日常の一部だったりします。 ちなみに農園のホームページもワーキングホリデーで受け入れた千葉県在住の青年に作ってもらいました。
それでもお互い初めての出逢いですから新鮮なこともたくさんあってー♪
そんなことも含めて波及効果を図る意味でもフォーラムみたいなものやりたいね〜みたいな話をしていました。 さらに、大人の修学旅行の後段、受け入れ農家を代表して色々と総括させていただくのですが、たとえば男子の場合「みなさんは風の人、私たちは土の人」なーんて、とかくロマンシーで綺麗に美しくまとめたがりますが、実は一番大事なのは女性の力、お母さんたちの協力なしではそんな交流事業は完成しませんのです。実際の話…
「はぁぁー?“土の人”?誰が泥だらけになって仕事してると思ってんのよ!」
なーーんて言われそうです(沈)
そこで近江さんにも提案してみるのですな〜 「女性の声、お母さんの声こそ大切だよね。もっと生々しくドロドロして綺麗事で終わらせない女性ならではの逞しくも図太い本音の声を…ねぇ?」
〜ということで実現にこじつけましたフォーラムのお母さんの部のパネルディスカッション

そのパネラーの一人にヒラリーが選ばれた次第。 前段のカンペ作りなどちょっとだけ農場長もお手伝いしますなぁ〜 本人も気合十分です!
お母さんたちの一言(もちろんお父さんもだけど)には、やはり実践者としての“重み”みたいなものがあります。
印象的だった言葉 「『十勝の天気が気になるようになった』と礼状が来ました。産地と食べ手が近くなるきっかけになったようで嬉しかった」 「たった1泊でも、たくさんの感動がある。たった1泊だから自分の家で誰でも出来る魅力がある」 学生さん達からの手紙には 「たまに忘れてしまう『いただきます』『ごちそうさま』を忘れないようにしたい」
そうなんだよな… 自分の命を支えているその糧は誰かがどこかでどうにかしているのだけれど、それに触れることって実は本当に少ない。 ファームインでは自らが自らの命を育むその糧に触れ、収穫し、皆で一緒にキッチンにたち調理をして、“いのち”をいただくのですな〜 このことは損得とか経済の話ではなく人が生きる本質、つまり人生の真実の一つであると思うのです。
ヒラリーもたくさんの手ごたえを感じたのでしょう がぜんやる気になっておりました…
短い2月のちょっと得をした閏日は、冬の終わりを告げていよいよ季節のステージを希望の春に衣替えしていくのです。
【追記】 ヒラリー、アドリブきいていて流石だな〜と思った次第。 (けして「アナタのカンペのおかげよ」って褒めてくれないけど)
ところで〜 ナデシコは凄いけどサムライはダメだったね(沈) どこの世界も女性のパワーは素晴らしいということね
頑張った御褒美にヒラリーにお寿司をご馳走した次第… もちろん“廻る”やつですけど(苦)
《次記事予告》 ―つちのかほり〜の心―
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| ミステリーツアー |
2/17 あなたも人生の途中下車…してみる?〜
脱線事故に巻き込まれそうで巻き込まれなかった農場長です。 (ごめんなさい…予告変更です)
前日2/16は北海道指導農業士会、北海道農業士会の合同研修と総会 総会後の懇親会にエントリーしていたのですが、昨年12月以来のススキノ泊で色々とミッションを貫徹しなくては〜と、関係者、僚友、恩師にご挨拶をして早々と離脱し、当方のクライアントとの懇親・会食の夕べはそれはそれは充実のススキノナイトでした(嬉)♪
しかし、その充実ぶりが祟ったのか(今回は“ショウチュウ怖い”ってことはなかったけど)、起きがけに逝かれた脳細胞をフル活動してTVのニュースを見ていると…
あらら… JR貨物、脱線事故?! いっぺんに眠気が吹き飛びましたぞ(驚) たいへんだ!こりゃいかん!こうしてはおれん!
農場長は予定では11時台の“スーパーおおぞら” バスも札幌―新夕張まででるということでしたが、こうなると先がよめません。もしかするとちょっとしたパニックになるだろうか… しかし人間心理というのは恐ろしいもので、緊急事態時はやはり一刻も早く家族のもとに帰らなければ…と思ってしまうものなのでしょう。 一年前の東日本大震災の時、多くの帰宅難民であふれた都市住人をどこか他人事のようにみていましたが、今はわが身にふりかかる事態にちょっとだけイッパイイッパイになっていくのです。
さて、そうこうしているうちに札幌駅到着、早速ミドリの窓口に
代替バスの案内もいただいたのですが、たぶん凄く込み合うでしょうし時間も見えない… それに緊急事態でお互い様とはいえ、身体の大きな農場長的にはそのことで他人様に迷惑をかけるとなるとどうにもいたたまれません。(意外と小心者なのです)
そこで閃いた選択肢 農場長 「あの〜たとえば、札幌―滝川経由―富良野―新得の根室本線はどうでしょう?」
これには係の人、ちょっと意外そうでしたが面倒くさがらず「少々お待ちください」と、丁寧に調べてくれました。
JRマン 「出発はすぐでもかまいませんか?でしたら8:25札幌発スパーカムイ5号で滝川着9:14、乗り換えていただきまして9:37滝川発釧路行普通列車、新得着12:46でどうでしょうか?」
それ!それそれ!それでいいです! 通常石勝線だと2時間弱の新得−札幌間も約倍時間がかかりますが、やはりこれでしょう! (しかも後から知ったのですが、このチョイスだと300円ほど安くなるようで)
【豪雪地帯経由、超ローカル根室本線・もしかしたらぶらり途中下車の旅】 《岩見沢豪雪》 札幌にしてはシバレる朝…ちょうど通勤通学時間帯、プラットホームで待つこと30分 スーパーカムイ、来ました♪ しかし札幌−旭川間は30分おきにJR走ってますな〜いやはや便利です。 (そういえば以前旭川でタクシーの運転手さんが「札幌、旭川間って近くて便利なので旭川市民も札幌で買い物する方、多くなりましたね〜なのでずいぶん旭川市内、すたれました(沈)」と言っていました。なぜかとても印象的でした…)
ここからは滝川まで1時間少々 自由席なのでどここことなく席が埋まっていきます。
でも、農場長の隣席にはどなたも遠慮されてか座ってきません(惑) 実は前日、お付き合いいただいたクライアントさんから 「農場長さんって、フラットな表情の時でも怒っている感じで近寄りがたい怖さがありますね(笑)」 と指摘されておりました。(そうそう、以前からヒラリーからもよく指摘されていますな) そうだったんだ!これはいかん…と、思い返し表情筋を緩める指令を脳内から発令して…と思ったらミドルなマダムが「よろしいですか?」とお座りになりました。
あら…うれし♪ 発車直前、携帯電話でメールをしたり電話をかけていたりしています。 …試験会場がどうとかこうとか? 少し落ち着いてから声、かけてみますな〜
何でも子どもさんたち受験生を会場まで、親代表で送り届けて帰路につくところとか〜 そうか!この時期受験シーズン、件のご婦人の子どもさん、A日程らしいでした。 なるほど、それで何となく昨日のスーパーおおぞらも学生さん達多かったのか〜
農場長 「それはそれは大変なことだったでしょう!そういえば一昨日だったですか?大雪、大吹雪で立ち往生しましたよね?」
受験生ママ 「そうなんですよ!たいへんでしたよ!実は家は岩見沢なので…」
そうそう!岩見沢豪雪、凄いことになってますもんね〜 そうなんですよ、ところでお仕事ですか? いえいえ、これから帰宅するところなんですが、石勝線で脱線事故があったものですから急遽、根室本線に振り替えた次第で〜 あーニュースでやってましたね、あらあら、それは大変! などと話しこんでいるうちに岩見沢到着
いやいやいや…岩見沢、凄いことになってますぞ!(絶句) もー同じ北海道とは思えませんなーーー
受験生ママ 「自衛隊も出動してもらいましたが、最低限の生活道路しか確保できていないので本当に大変で、大変で…」
ほとほとお困りの様子…お察し申し上げます。 子育て同世代ということもあり思いがけず色々話し込んでしまいましたが、どうか“サクラ咲 きますように”とお別れしました。
滝川までの道中、垣間見える稲の育苗ハウスも天骨まであと20〜30cmというところまで積雪状態。通常ならハウスの“コシ”のあたりがMaxくらいでしょうから、まさに倍近く積もっていますな〜 いやいやいや、たいへんですぞ、これは…
《おまえら、いいか…よ〜く覚えておけ》 と、なんだかんだとしているうちに滝川到着〜

駅舎プラットホームの屋根の雪もミルフィーユやロールケーキ状態になっておりました(驚) 北海道も日本海側は本当に豪雪…しかも今季は気温も低くてなかなか融けないらしい… 待合時間は20分ほど おやおや、中には農場長と同じく石勝線から根室本線に振り替えた乗客もチラホラと… 滝川発−富良野−新得−帯広−釧路行、各駅停車の対面2人掛けシートの一両編成ワンマン鈍行が億劫そうにトロトロと発車していきます。
ここから富良野まで…野花南(俳優、水谷豊の出身地)のちょっと手前くらいまで熟睡… 前夜のアルコールと寝不足が応えておりましたな〜 車内は14、5名ほどで、それぞれ好きなようにポジションをとっていますからとりあえず迷惑のかかるような感じでもないのですが、気がついたらみっともなく口をあけて、もー凄い格好で寝ておりました。(恥)
富良野では二両編成に連結して20分ほどの待ち時間 以前は「北の国から」のテーマ曲(byさだまさし)がばんきり(←北海道弁?:いつも、四六時中)流れていましたが最近はそんな事もありません。(夏の観光シーズン時は分からないけれど) 石勝線が開通するまでは数多の出会いと別れのドラマを繰り返した富良野駅も今は北海道的に普通過ぎるくらい普通な田舎の駅です。
富良野からは若干乗客がいてちょっと賑々しくなるのですが、それでもここから峠を越えて十勝に入るまでが長い(涙) 何故だか上りの列車の行きあいもないのに無人駅にとまれば5〜6分も停車したりします。
でも、今は限界集落になりかかっている山間の集落を車窓からやり過ごし、希望や情熱を抱いて挑んできた先人たちの夢の跡を想うのもこれはこれでなかなか感慨深いものでもあるのです〜 そうだ、そういえば「北の国から」で布部駅から雪子おばちゃんと東京に帰ろうとした純を見送りにきた清吉おじちゃんがおくったあの言葉…
あの年はひどい冷害でねぇ、 おまけに、トラクターが導入されて営農方式がどんどん変わってさ。 一緒に入植した連中がうちをたたんで次々と麓郷を出て行った。 11月だったなあ。親しかった連中が4軒一緒に離農していってねえ。 そん時わし、やっぱり送りに来たもんだ。 雪がもう、ちらほら降り始めててなあ。 北島三郎がはやってた。 出ていくもんの家族が4組、送るほうは、わしと女房の二人。 誰も一言もしゃべらんかった。 だけどなあ、そん時わし、心ん中で、正直何考えてたか言おうか。
おまえら、いいか、負けて逃げるんだぞ。
20何年一緒に働き、おまえらの苦しみも、悲しみも、悔しさも、わしゃ一切知ってるつもりだ。 だから他人にとやかくは言わせん。他人に偉そうな批判はさせん。 しかし、わしには、言う権利がある。
おまえら、負けて逃げるんじゃ。 わしらを裏切って逃げ出していくんじゃ。 そのことだけは、よ〜〜く、覚えとけ。
普段こそ見過ごしてしまいがちな、ただ単にローカル列車の車窓からやり過ごしてきたものにも強烈な世界観があって清吉おじちゃんの“語り”は「北の国から」の普遍的なテーマとなっていますが、同時に近代社会の煌びやかさや大量生産大量消費のアンチテーゼとしての一種の毒が盛りこまれているセリフでもあるような気がします。 (そういえば昨年末、衛星波で再放送していましたな) 放映当時、学生だったけど夢や希望を持って就農しようとしていた農場長にとって、その世界観は小説やドラマの中だけでよかったものでした。
ところが今となっては、はたしてどうでしょうか? 人生に関わりを持った人たちの、たとえばそれが縦の糸、横の糸…だったり、心の中のでこぼことした起伏…色々に複雑なものが交錯します。
はて?
大人になることって、そういうことなのでしょうか?
《行き先不明》 そんなこんなを思いめぐらしているうちにも色々な出逢いがあるもので…
金山駅から老若男女20〜30人が乗車してきました。 この路線は通学時間帯以外は普段は一両に5〜6名といったところでしょうから、なんじゃなんじゃ、どうしたんじゃ?という感じになりました。
するとツアコンとおぼしき妙齢の女性が 「みなさんいいですかぁ?ふたつ先の駅“幾寅”というところで降りますからね!」 と、アナウンスしています。
そしてこんな時にもやはり農場長近辺の座席は空いてしまうのですな…あらら… そうだ、そうだ!これはいかん…と思い返し、本日2回目になる表情筋を緩める指令を発令して…「席、空いてますよ」と声をかけようとしたら、件のツアコン嬢が「こちら、よろしいですか?」と斜向かいにお座りになりました。
あら…うれし♪(本日2度目)
そこで質問してみます。
農場長 「あの…皆さんは何かのツアーなんですか?」
ツアコン嬢 「そうなんです。ミステリーツアーなんですよ」
農場長 「えーーーーーー?ミステリーツアー?そんなのあるんですか?」
ツアコン嬢…ウフフと笑って 「ツアーに参加された方はこれからどこに行って、どこに泊って、どんな事するのか知らせれていないんです。そういうツアーなんですょ」
へぇ〜〜〜〜〜そんなツアーがあるんですね?楽しそうですね? いえ最初はね、なんか…例えば老人会の旅行にしては若い女性の方もいて、しかも皆さんワッペンされていますね?あ…旅行ツ―アーのワッペンですか?いや、なので何かの新興宗教の信者の皆さんの何かイベントかなにかかと思いましたよ。
あはははははははははっはあぁ…
…と、そんな感じでたった二駅区間ですが道中、アーデモナイコーデモナイと車中を楽しく過ごし「では、良い旅を」とお別れした次第。
どこに行き着くかわからない…だから楽しい… 人生もそうかも? ましてや途中下車をするとなると相当勇気が必要ですが、でも、なかなか思うように目的地に着かない鈍行列車にゆられているのもこれまた忍耐が必要です。
偶然と必然、勇気と忍耐… 行きつく先にあるものも楽しめたらいいな…と、思う農場長
「もしかしたらぶらり途中下車の旅」は落合駅を過ぎ、長いトンネルを抜けるとそこは十勝のふもと…故郷、新得でとりあえずの第一幕ですが、列車はまた億劫そうに終点の釧路に向けて長い鉄路をゴトン、ゴトリと走りだしていくのでした。
色々な人達の人生を乗せて…
【追記】 帰宅後、脱線事故のことを知らなかったヒラリー 普段なら農場長が如何に万難を排して順調に帰宅したかーなんて話はどうでもいいのだけれど、ダメもとでミステリーツアーのお話とかしてみるのですが… しかし… ところが普段「亭主元気で留守がいい♪」を言っているヒラリーでも昨夜は寒さが堪えたようで、たった一晩でも一人寝の寒さが身にしみたらしく(ヒラリー本人談)、ニコニコと道中の顛末、聞いてくれました。
農場長的にそのことのほうがミステリーでしたけど…(怖)
《次記事予告》 ―今度こそ、またまた難しい農業のお話…かも?〜の心―
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| メジャー挑戦 |
2/10 初めての総会〜
のまれまくりで、またたしなみすぎた農場長です。 (しょうちゅうこわい…っていう話)
今日は管内の指導農業士会、農業士会の冬期研修会&総会でした。 昨年2月に指導農業士の称号をいただいてから初めての研修会と総会です。 ちなみに昨年同様、十勝川温泉での一泊研修です。 女性指導農業士や関係機関の方は参加していますが、懇親会はオンナっ気なしの真面目な研修です。(むしろ懇親会以降の方が力が入ったりしますが…)
さて研修では、昨年管内初の製粉工場を竣工され十勝小麦の可能性に挑んでおられる山忠さんの社長の山本英明氏が講師。 管内での商いは小麦以外にも豆類も取り扱っておられるいわゆる商系の雑穀卸さんです。

十勝は全国生産量の25%を生産する小麦の一大産地でありながらその知名度や認識度も低く、それを何とかしたかった…との思いで、生産者(産地)と消費者(実需者)を繋げるお仕事に汗をかかれておられる山本氏のお話には、やはりパイオニアとしての気概や意欲をヒシヒシと感じました。
ただ、農場長家は商系さんとのお付き合いはありませんから、例えば政策議論などは何となくやはり人ごとチックなところがあって、なかなか突っ込んでお聞きしたいところもあえて遠慮しなくてはならないところがこれまた何となくイズイのですわな…
たとえばH19年産から導入される「水田・畑作経営所得安定対策」(いわゆる「品目横断」)は、北海道の原料型畑作作物(小麦、大豆、甜菜、澱粉原料用馬鈴薯)を対象として“内外価格差是正措置”(いわゆる“緑ゲタ+黄ゲタ”)がとられていました。 しかし、そもそも畑作版の経営所得安定対策は「輪作体系を元とする大規模畑作」経営体に向けて導入されるべきだとしていたのですから、当然十勝の畑作生産者としては大豆以外の「雑豆」(菜豆類、小豆)はどうするのだ?と、いうことも大きな関心事項で政策課題だったのです。 ちなみに、同じ原料品目のカンシャ糖(サトウキビ)、甘藷澱粉(澱粉原料用サツマイモ)は代替の効かない地域特有作物として地域振興策が図られていくのですが、当然それが可能なら北海道の「雑豆」も…と、いうのが当時の政策議論の一方の主張でした。 またもう一方は、国益を考慮するうえでWTO農業交渉時においてある程度の“スケープゴート”は覚悟しなくてはならないと、当時は白系菜豆(手亡など)はその候補に挙がっていたのですが、同時に産地救済案として「小豆における交付金制度の導入」なんてことも非公式でしたが議論されていました。
さて、もしも小豆が交付金制度になったら…
誰が喜び、誰がババをひくでしょうか? 少なくとも安定価格と言う点では実需者にはメリットがあるでしょう。 生産者にとっても交付金単価にもよりますが内外価格差を是正する国費支援であれば、そこは消費者にとっても納税者にとっても大義名分がたちますし、極端に安値にならないのであれば(極端に高値にもならないけれど)生産者にとってむしろデメリットは少ないのではないかと思うのです。
そうなるとババをひくのは集荷団体? とくに商系さんにとっては面白みもうま味もなくなってしまうのではないか?なんて単純に思ってしまいます。(実際にはもうちょっと複雑なんでしょうけれど) 立場が違うものとして、ちょっと気になるところでした。
もちろんそんな簡単にどうにかなってしまう政策環境ではありませんが、H23年度から導入される戸別所得補償制度はそれこそいきなり“そば”と“なたね”が対象品目になってしまいました。(民主党幹部は「ずっと前から考えていた。いきなりじゃない!」って言ってますが…) でもそれができるなら「雑豆」対策だってやろうと思えばできる話で、どれが筋なのかはこれまでの政策議論をもってしても明白です。 しかもここにきて自由貿易に名を借りて“TPP”風が吹き荒れていますが、ドサクサに紛れて何とかなってしまうのであれば、それに乗じて何とかしてしまう手立てだってありなのかも?と、さすがにここまで放置されている生産者の怨念込めてつぶやいちゃったりしてね〜 (犠牲者根性丸出し…か?)
そんなことはさておいて、総会ではN会長が昨年の就任当時から「指導農業士会をメジャーにしたい!」言っておられていて「何かどんな事でもいいので質問してほしい(願)」ということでしたから、ならばと要望意見として農場長、手を上げましたぞ。
農場長 「昨年は指導農業士、管内から中札内のS氏(農場長の先輩農業士)と私の2名でしたが、称号授賞式引率の方は普及センターの各所長さん2名でした。たとえば他の管内、石狩、空知はJA、役場の担当部署職員、あるいは農業委員会からも同行されておられる地域や市町村もあって、それに比べるとあまりにも十勝はしょぼくて恥ずかしい。称号を受ける者としても寂しいというのが実感でした。 本年は管内からは5名の方が認定される予定だそうですが、関係機関の関心を高めるためにも、また指導農業士会、農業士会の認識を得る機会としてもできるだけ称号式には同行されるようにした方がいいと思うのですが…」
農場長的は、恥ずかしくて迷惑もかけることでしょうから別にこじんまりとでかまわないのだけれど、それでも「指導農業士や農業士って何をするんですか?何なんですか?」と思っている役場の職員やJAの職員は意外と多いはず…(特に十勝は) 一部“エゴファーマー化”している指導農業士の実態からいって、その辺がちょうどいいのかもしれませんが、そもそも指導農業士制度はドイツのマイスター制度を模したものだったわけで、それとはかけ離れてしまった体裁のそれはそれとして、農業士も含めて本来本道農業の担い手育成の根幹を担わなければならないシステムであったはず。 まずは地域にも関係機関にも色々と知ってもらわなければならないと思いますし、そういうバックアップ体制が必要なのだと思うのです。 …と言う想いの詰まった意見、要望だったのですが、これがなかなかかみ合わない(痛)
N会長いわく 「十勝は他の地区からみて指導農業士を“乱発”しないようにしている…」 とか 「業界内ではその道で一番偉いのは農協の組合長や理事でなければならないので、あまり偉い人をつくらないようにするためにもあえて指導農業士を出さないようにしている単協もある…」 とか 「まずは地域や関係機関に求められる指導農業士にならなければならない…」 とか
いやそれはそれでごもっとも… でも、言いたかったところってそこじゃないんだけどな〜 たしかに地域の信頼薄く、関係機関に疎まれている発展途上(このまま発展見込みなしかも?)の農場長にとっては、まずは地域貢献、社会貢献でき、波及性と影響力があり、訴求力のある優良経営な指導農業士になることが第一関門なのでしょうけど…(泣)
そんなこんなで懇親会♪ 河岸が変わるとまた色々と楽しかったり面白い話が飛び交ってアルコール、進んでしまいました(楽) 農業士の仲間たち、大学の先輩、後輩たち、かつて共に汗をかき合ったJA青年部の僚友、厳しくもあり優しくもある指導農業士の先輩たち、目を輝かせて話を聞いてくれる指導機関や関係機関のスタッフ…
そうなんだよな… これがあるから、農業士も、指導農業士もやめられない…ってか?
厳しい第一関門を正面に見て、またちょっとやる気だけはムクムクとした次第。
【追記】 西部十勝の指導農業士、農業士会の総会は同週の2/7でした。 十勝毎日新聞社の関坂記者に2011シーズンを振り返って〜と言うテーマで講演いただきました。 やはり話の導入部分はTPPのことでしたが、特に昨年12月にWTOは包括合意を断念したことについてもふれていたので、少し突っ込んで質問をさせていただきました。
農場長 「TPPの件は『参加するor参加しない&参加したら大変だor参加しなかったら大変だ』という点で関心度が大きいでしょうが、ことセンシティブ品目を有する北海道農業的にはむしろ昨年12月にWTOが包括合意を断念したことの方がニュースソースとしては重要なのではないですか? ちなみにこの件に関して大手一般紙もローカル紙もほぼスルーでした。日本農業新聞だけが若干取り上げていましたが、多面的機能などの日本提案や食料主権をもって農業交渉にのぞんだ当時からみて包括合意断念はとても衝撃的でインパクトのある事案でした。 これに至った経緯や背景、またウルグアイラウンド、ドーハラウンドと継承してきたいわゆる開発アジェンダはどうなってしまうのか?何処に行こうとしているのか? さらにはこれを機にFTA、TPPなどローカルルールな自由貿易が先行すると必ずしも良い結果をもたらすとは限らない場合があるかもしれないと懸念しているのですが… どうでしょう?取材されていて分かる範囲でお答え願えませんか?」
そこで関坂氏は…
つづく
【反省】 ちょっと重たい政策課題ばかりの記事になってしまいました。 この続きはまたあらためて…
案の定、翌日酒ヤケの声で帰宅すると、ヒラリーに怒られました(怖) 「あら?かぜひいたの?」 〜って、やさしく声をかけてくれるのは娘たちくらいです。
あのね…お母さんみたいになってもいいけど、お母さんみたいになっちゃダメだよ(泣) 心の中で呟いてみる農場長なのですな(苦)
《次記事予告》 ―またまた難しい農業のお話…かも?〜の心―
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| 北の町から南の町まで |
1/30 あのテンションにやられちゃったの?〜
必殺仕事人な妻に婦唱夫随な農場長です。 (心もお掃除)
群馬で開催していたインターハイが終わり、娘たち(選手じゃないけど)が帰ってきた週末。(1/28〜29)娘たちの土産話とお土産披露で久々賑やかだったおかげで、珍しくヒラリーとても機嫌がいい。
もちろんいつも機嫌が悪いというわけじゃないけど、オンナって難しいな〜と思うこともシバシバ(いわゆる更年期だから?) 長年夫婦をやっているので、この辺でそろそろどうかしないと危険領域だな〜と察知する能力は備わってきましたが、それもお互い様のことでしょう。 (でも本当はよそ様が思う以上に仲が良かったりするのですわ(照))
しかし… 週明け、娘たちはそれぞれ下宿や寮に帰ってしまったけれど、それでもそんなヒラリーの“ルンルン”が持続している… しかもなぜだか農場長に優しい… しかもほがらかに色々と話しかけてくる…
こんな時は要注意(肝) もしかしてこれは何かあるな(普段とは逆パターンで)…と、思っていたらブォーブォーと朝食後間髪いれず掃除機をかけだして、農場長がデスクワークしている事務室にもヒラリー&掃除機が侵入してきました。
ヒラリー 「ごめんなさいね〜ちょっとうるさくなるわよ。」
農場長 「いえいえ、ごくろうさま。でも、ほんと掃除機、なんかうるさいね(困)」
ヒラリー 「そうなの!そうなのよ!調子が悪いのよ!それでね…」
え?そ、それでね…って?
ヒラリー 「お正月にたまたまテレビを見ていたら、ジャパネットタカタの高田社長がでてきて
『おくさーん!いいですか!今日は掃除機、なんとあの○×の強力掃除機を紹介します!』
ってね…」
農場長 「あははははっはぁーそれって、タカタさんの真似ね?うまいね!」
ヒラリー 「そう?うまい?そう、そう!それでね、いつものあの感じでね
『今なら○万○千○百円!○万○千○百円!どうです、奥さん!でも今日はそれだけじゃないんです!なんと一万円で古い掃除機を下取りさせてもらいます。一万円ですよ!』
って!」
あーーつまり、そのうるさくて吸引力がおちた掃除機を下取って、新しい掃除機買っちゃたーーと?ジャパネットのタカタさんのあの魅惑的な話術にトラップされてしまったのか… 一説にはある研究ではあのタカタ社長のテンション、“買いたくなっちゃう”催眠導入効果があるらしいとか? (一般論ですが、これって警戒心が低く寂しいご婦人が一人で見てはいけないTV番組なのでは?(注1)) (注1:ちなみにヒラリーは騙しにくく、寂しいご婦人でもありません。)
え?それで、今日その新しい掃除機が届くの?あら、あら、おや、まあ…
ヒラリーのものまねネタはうけましたが、(同じことを農場長がすると結構似ていても家人にはたいがいドン引かれて部屋の温度が下がってしまうのですが)、嬉々としているヒラリーはこれまた“お買い得商品手に入れちゃったわよ♡”的オーラがほとばしっていて、ただただ「よかったね」と優しい愛妻家の農場長はつぶやくしかないのですな。
実はヒラリー、洋服とかの買い物は女性らしくものすごく時間がかかるのに、ジャパネットさんに限らず電化製品一般は農場長に相談しないで即決で購入してしまうところがあります。 たとえば、地デジ対応TVとか、子どもたちのPCとか、一台何役の複合機とか… でも、ちょっと相談してくれるとさぁーもうちょっと、ねぇ?…みたいな結果になることがあったり、なかったり(汗)
しかし…
もしも農場長がなにか進言しようものなら 「なによ!アタシが稼いだお金で買って何が悪いのよ!『ありがとう』でしょ!」 と、家庭内は低気圧化して暴風警報発令しなくてはいけない事態になるんですな(爆) ひとつ対処が間違って最悪の場合、ハリケーン“ヒラリー”(カテゴリ5級)が発生することも…
ちなみに新しい掃除機の“ウリ”は『トルネード』だそうです。

【追記】 理不尽に席巻するハリケーンに対して時々、(本当に時々)どこかにデスノート落ちてないかな〜なんてちょっとブラックに考えることはあります。(ほんとうにちょっと) でも、そんな時にも 「ごめん…僕がわるかったよ」 〜で明るい将来が拓けてきます。 まさに普段虐げられている殿方にとっては世界平和のための魔法の言葉ですな(苦)
しかし、いくら掃除機が新しくなったからって農場長の事務所のデスクワーク書類まではそう簡単に片づけられないでしょう
ちゃんと片付けないとアナタも下取りにだすんだから…byヒラリー
なんて言われないようにしなきゃ(苦) (今度は“サイクロン”か?)
《次記事予告》 ―節分過ぎればまた日が昇る〜の心―
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