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ひら農園

Author:ひら農園
ようこそ、「農園日記」へ
北海道、十勝の新得町屈足地区で農業を営んでいます。
作物たちの成長や農村の暮らし、農園の四季を綴っています。

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北の農園日記
北海道十勝のこだわりのジャガイモ・とうもろこしなどを栽培し、産直販売や観光農園、農業体験も行っている、ひら農園のオーナーが日々の農園の様子をお伝えします。
ほなみの睡眠儀式
11/16
小春日和は防除日和~

晩秋に想う人生のアレコレをだぶらせて、まずはひと区切りの農場長です。
(北は着実に冬眠準備~という話)

今日は秋まき小麦の冬越しの準備~雪腐病(ゆきぐされ-びょう)の防除
甜菜を掘り上げてから、この時期にしては珍しい大雨でタイミングをおしはかっていましたが、ようやく終わらせました♪♪♪
約100日以上、雪の下で越冬する小麦達には欠かすことができない必須の重点防除です。
小麦防除

想像してください…雪の下…

根雪を迎えてから約100日間、雪の下の小麦はヒンヤリだけど、意外とジメジメ、ムレムレの状態で越冬するのでカビが生えて小麦を枯らしてしまいます。
それを防ぐ“雪腐防除”は、秋まき小麦を作付けしている農家にとってけして手の抜けない最重要防除。
晩秋の天候は安定しませんし、しかも白い奴らをすぐそこに待たせておいての綱渡り的作業です。
雪の上からでは効果はないし…
防除のあと、乾かないと効果が半減してしまうし…
根雪前に相当の雨が降ると、効果を失うし…
そういうものを考慮すると、まさに“適期”作業もピンポイントです。
近頃は、ヘリコプター散布をオーダーするという手もあるけれど、安心料としてやはり自分自身でやっておきたい。

いずれにしても、そんなベストな適期日はシーズン中に2~3日あるかないかです。

ここ数日、ぬかるんだ畑も半乾きのまま適度にしばれる感じが続いていて、風はなくて気温は低くても日射量がありそう♪
天気予報を見ると週間予報はしばらく安定しそうな天気で、こうなると降雪、積雪まで出来るだけひっぱっておきたいのですが、週末は色々行事や事業が立て込んでいてやりくりが難しい。
昨年同様、すでに単車(二輪駆動)のトラクターから四駆のトラクターにスプレアーを振り替えて準備万端だし…

「よし!今日やるか!」

意を決して雲ひとつない晩秋の北の空のもと、いざ出陣!

散布した片っ端から乾いていきます♪
思った以上にいい条件になったかも~♪

とりあえず小麦は冬眠を待つだけとなりました。
ほんとうに…これでヤレヤレ、まずは一区切りです。

北の晩秋はオータムカラーを通り越して、永く厳しい冬を前にした枯れ進み色、一色に…
そんな中でも、春をじっと耐えて待っているものもある。
枯れては困る小麦も、枯れかかる冬があるからこそ豊饒の実をつけるのです~

【追記】
平成23年産から主産地は「きたほなみ」という品種に麦チェンジします。

人生も、嫁さんも簡単にチェンジ出来ないけれど、保健指導でヒラリーと保健婦さんにステレオ指導された時、「いま、ポックリいかれたら困るのよ!」と諭され、人生も枯れかかる時、如何に枯れるか…枯れ方こそが人生の肝だと思った次第。

もっとも、ヒラリーの本音は「どうせならポックリいってくれないと困るのよ!」なんだけど…(痛)

《次記事予告》
―周年事業に感謝状をいただいたのだ~の心だー




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より愛される

9/25
ほなみ…最高の小麦を目指して~

ヒラリーの作る夕食の睡眠薬の量が多くなったのか、バタンキューが続く農場長です。

さてさて、来夏収穫(H23産)の小麦播種が終了しましたーーーーーっ!
小麦播種

前作の収穫は思いのほか順調だったのですが、シルバーウィークに突入したとたん連日の雨、雨、雨…
圃場が乾かなくて、ようやく播き始ったのが9/23
例年からみて3~5日遅い播き始りです。
(実はこの3~5日の差って、あとあと大きく影響するのですが…)

ただ、播き始ると作業はイージー♪
いわゆるルーティーンですから、タンタカタンタカと順調に進みます。
わが家の場合、元肥はBB850cuを60kg~古いグレーンドリルですが100間(180m)畦を4往復出来ます♪
(1時間に1ha位は播いちゃうよ~)

当地、今年から期待の新品種「きたほなみ」に全面切り替えです。
(通称「ホナミ」ちゃん~飲み屋のホステスの名前じゃないですぞ)
高反収で実需者の評価もまずまずといったところですが~さてさて、どうでしょう…
新品種ほなみ

実は旧品種のホクシンは感応試験で世界最高峰と言われているASWより美味しいと、実需者に評価されている物。
ただ、欠点としてカラーが悪い…ので、最近は日本麺(うどん)とあわせて中華麺の需要も堅調に伸びてきていて、しかも耐病性は中程度で倒伏、穂発芽がしにくいということで生産者にとってはそこそこ作りやすい品種でした。
事実、昨年本年と管内全道的に凶作でしたが、それまでの約10年間は安定した収量と品質を確保供給してきた北海道畑作物をけん引してきたまさにエース級の品種でした。

しかるに何故、ムギチェンか?

まさにそここそが、主産地北海道の品種改良にかける情熱と生産者の想いなのですな~

より愛されるものをより安定的に…

供給する産地の生産責任、あるいは産業使命と言っていいかもしれません。
原料型作物とはいえ、そんな目に見えない弛まない努力があって進化し続けるのです。

ところで…
この夏の猛暑でバテて夏痩せしてもよさそうな農場長は何故だか全然別のベクトルにのって、豊穣の秋の美味しい農産物や果物や海産物のおかげで、とくに腹周りが“進化”というよりは“成長期”に突入している模様www
家人に指摘されますと「天才は一生成長するのだ!」と、ふんぞり返っておりますが自分でも良くないですな~と思うその態度。
小麦だって登熟すれば穂先を垂れるのですから…

駆け足の秋の北の大地に播かれた小麦の小さな種は、来夏の豊穣のスピカを夢に見て農夫の想いを大きくするのです。




灼熱のストローウォーカー
7/30
タフなシーズンの再始動に向けて/小麦収穫~

今月23日から始まった小麦の収穫。
収穫開始

穂数も多くて出来方としてはまずまず…なのですが、歩留まりが悪くて思ったほどタンクに溜まりません↘
ハーベストイエロー

やはり不稔が多い↘
もしかすると昨年よりも収量的に悪いかも↘

5月の冷春の影響で花芽分化が抑制されたところに、6月の順調な天候でステージが一気に駆け足に…
タイミング悪く開花時期に曇雨天が続き、その後の猛暑で登熟にかなりのストレスがあったようです。

さらにハダニの影響もあった模様…
はだに
異常高温で大発生したようですが、コンバインにこんなにウジャウジャたかっているのは初めてです(驚)

しかも収穫始まってからの時々の豪雨↘当地、ここ1週間で150mmほどの降雨↘

前日29日は予報の大雨まえに、出来るだけ“収獲しよう!作戦”で、集団長の「たいへんだけど、できるだけやれるところまでやってくれ!」との号令で、倒伏小麦をシリンダーをゴンゴンいわせながら予定どおりにやりきって車庫に格納するころはOPたち農場長はヘトヘトになっていました↘
雨に泣いている
(コンバインも雨で泣いています↘)

わが家と言えば、なんとか良いタイミング(それでも登熟期以降に数度、雨にあたるけど…)で豪雨後の7/28になんとか終わっていて、気持ちを切り替えての後半戦。
もちろん、収量的には大不満でしたがとりあえず目の前にあるものをなんとかしなくてはなりません!

そこで本日は、昨日のタフな作業のメンテナンス。

大掃除はストローウォーカーの目詰まり除去から…って、さて、どうしよう…?

う~む…機械の中にもぐってチマチマと手作業で除去作業か~(爆)
結果的に確実にきれいに早くやる方法でしたが、超タフな作業でした。
狭いし、暑いし、おまけにサイレージ臭…
身体を幾重にも折りたたんで、ムッシムッシとビチャビチャにこびりついた小麦の茎葉を取り除いていきます。身体の大きな農場長には相当なハンディカップ(爆)
しかも、ストローウォーカーはトゲトゲで座布団をひいても全身血だらけです(痛)

やりきったころには、ビールの冷風呂に入ってクロールなんぞをしている幻想に苛まれてしまいました。
あのまま気を失っていたら熱中症でお陀仏だったかもしれません…(祈)

収穫も残すところあと1日!
腹の下から

最終コーナーを抜けてからの大難産に四苦八苦しながら、コンバインの腹の下から曇天をのぞみ夏の空を祈願するのです!




バルタンが鳴く空に
6/18
小麦がスクスクと出穂揃い&農夫は怪獣好き~

今日も朝からバルタン星人が送り込んだ小型ポットが元気に鳴いております。
哀愁のバルタン

レディースファームスクールの研修生、奈良県出身のあきちゃんいわく
「涼しげでいいですよね~」
たしかに、エゾハルゼミは東京なんかで鳴いているセミと比べるとおしとやかで涼しげですわね♪
エゾハルゼミ

ミョ~キン ミョウ~キン ミョウ~キン ミョ~ウケケケケケケケケケ…

でも、やっぱりなんかの暗号っぽく聞こえてきますのね(笑)
(通説ではオスの愛の囁き(?)からくる求愛ディスプレイ的咆哮なのだそうですが、実に地球人的感覚ですな~しかも理不尽なことに地上に出てから1週間程度でその命を閉じるとか…7年間も土中にいて地球征服をたくらんでいるというのに…)


そんな今日は、1週間近く遅れていた小麦の出穂に合わせて1回目の赤かび病の防除を敢行!
6月に入ってからの好天でだいぶん持ち直してきましたが、ここまでくるとなかなか遅れを取り返すことは難しいようです。
炎天のスピカとガンケ

例年だと6月10日前後には出穂始めを迎えるところですが、ホクシン小麦は開花初めまで少しタイムラグがあったりします。
でも、今年は好天に促されて出穂揃いと開花初めが詰まったステージで小麦も頑張っているみたい♪
やはりいつもだとセーフティーネットのつもりで1回目のタイミングを少し早めにとって、最終防除が窮屈になってしまい悩ましかったりしますが、“出穂始め”と“出穂揃い”と“開花初め”が天気のストレスなく順調だと、防除のタイミングも思いのほかイージーです。
小麦防除①

いいタイミングで防除が出来て、開花期も晴天だと受粉もOK♪
後は定期防除と収穫期の天候だけ~小麦の収量要因はほぼでそろいました。
小麦の穂

あ~そういえば、このバルタン達の咆哮も小麦の出穂や開花を促す特殊な周波数が内在されていたりして…

スピカたちのエメラルドの豊かさが、いっそう濃さをまして麦秋を迎えようとしています。




まだらのスピカに
5/19
とにかく遅れた小麦の分肥第2段は雨まえに終わらせたいのだ!~

甜菜を植え終わらし、馬鈴薯を植え終わらし、人参を終わらし、スィートコーンを終わらしてヤレヤレとしたいところでも、この時期は成長する作物に合わせての管理作業も並行します。

懸念していたのは完全に適期を遅らせていた、秋まき小麦の2回目の分肥。
ちなみに1回目は先月の17日。まぁ~今年にしては順調な滑り出しかな…と、思っていましたが我が農園的に分肥も2回に分けて施すことを前提としていたので、これまたちょっとヤバいことに…

本町の営農対策協議会からは5月15日付でご丁寧にこんなFAXも~
営農改善協議会小麦調査
良質小麦の生産に向けて地域産地、関係機関が一体となって取り組んでいる高度な生産技術支援情報なのですが、しかしこれもあくまでも目安です。サンプルギャップも当然あります。
いずれにしても分肥の量によって収量や形状品質も左右しますし、タイミングによっては子実の内部品質(灰分やタンパク)も影響を及ぼしますから、安定増収技術としては分肥は絶対手を抜けないのであります。
ざっと見た感じ、小麦の形状や葉色から極端に悪いイメージではないですが、やはりどうしてもどうにかしいところや、なんとかしなくてはならないところもあるのです。

実は今期、全層施肥するブロードキャスターの羽根が傷んで施肥精度が落ちてしまい、分肥作業は苦戦…10年使うとさすがにすり減るのですな~
部品を取り換えればすむ話ですが、これがなかなかままならないのです。どうにもこうにも上手いことおさまらない…セールスを呼んでちょっと確認してよ!と、なったのが今週月曜日(5/17)本当はもっと早くアタックしたのですが、いろいろ事情があってそれもなかなかままならない…
弱り目に祟り目です。

農場長「ね?わかるでしょ?微妙におさまらないよね?これダメだよね!」
某セールス「あ~はいはい、これ削ればいいんでないですか。それで上手くいくでしょ~」
農場長「そ~ぉ?それならそれでいいけどさ!あのね、これね、不良品だよね?いま見てましたよね?」
某セールス「…え~そうですね、不良品です…」
農場長「削って使えるならそうするけどさ~不良品でしょ?当たり前に部品代払うのイヤなんだよね。どう?本当なら『新品と交換させてもらいます』なんじゃないの?」
微妙にあわない羽根

とりあえず、天気のこともあるので、急を要しますから別なアタッチメントで何とかしましたけど…
(しかもちょっと高くついちゃったし~)
全体的に作業も遅れているから、農夫たちだってちょっとイライラしてるんだよね…だからこそ、その遅れを取り戻したいがために効果的なタイミングやより高い精度を求めるわけなんですわ!ちょっとだけ空気読んでほしいな~
まずは「不良品でもうしわけありませんでした」が先でしょ?
「在庫があるかないか確認して、あればすぐにお届けします!なければ○○な方法や○○な対処でなんとかなると思うのですが、どうでしょう?」というのが、正解なのではないですかね~?

なんてやりとの後、スィートコーンの播種作業の合間を見てのブロードキャスター作業。
小麦を抜いて、カッターで幼穂を確認してみると…
幼穂

例年からみて稈長はだいぶ伸びていますが、幼穂の大きさとしてはなんとか許容範囲ですかな~
本来なら5/5ごろが適期でしょうか…意を決して2回目の分肥、硫安を8kg(当初より量を抑えておかなくてはならないな~タイミングが遅いと小麦が窒素を食べきれませんから)の全層散布をまずはひと通り敢行!

そしてどうしても我慢できないこと…
地力や土性の状態で、肥料効果がまだらになっているのです。
このあと、おっかけヒラリーが運転手で農場長がブロードキャスターのシャッターを小麦の葉色を見ながら開けたり、閉めたりしながら再々度の分肥。いわゆる“部分散布”!
小麦濃淡

前回(4/17)が朝ごはん、今回がおやつとしたら、まだら対処はさしずめデザートや夜食といったところでしょうか~
実は3回目の部分散布のヒラリーとの組み作業は、小麦の生育平準化に欠かすことが出来ない我が農園的に奥の手の秘策です。(意外と人知れずやっている人いるけどね~)
ミソはヒラリーがオペレーターということ…小麦の生育状況を農場長がしっかり確認しながら量とタイミングをより的確に散布できるので精度が高くなります。

スピカのおやつは遅れたけど、デザートの時期は約平年通り~
これで何とかなるでしょうか…
神話では農業神と崇められているデメテールのもつ小麦の穂に輝く一等星“スピカ”…
うどんやラーメンやパンになるまであと100日少々

雨あとのスピカの喜ぶ笑顔が、農夫たちの心と身体にとってもどれほど多くの糧になるか…
どうか、どうか…健康にスクスクとりっぱに育っておくれ!