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ひら農園

Author:ひら農園
ようこそ、「農園日記」へ
北海道、十勝の新得町屈足地区で農業を営んでいます。
作物たちの成長や農村の暮らし、農園の四季を綴っています。

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北の農園日記
北海道十勝のこだわりのジャガイモ・とうもろこしなどを栽培し、産直販売や観光農園、農業体験も行っている、ひら農園のオーナーが日々の農園の様子をお伝えします。
こうでなくちゃ!
5/17
腕まくりのコーン播種♪やはりこうでなくちゃね!~

樹齢80年の我が農園的シンボルツリーの蝦夷山桜も開花宣言♪ようやくです♪
シンボル桜

前日、前進栽培の人参を撒き終わらせて今度はスィートコーンを播種!
昼過ぎにポツポツと雨がこぼれおちてきましたが、なんとか終わらせることが出来ました!
農園スタッフの皆さん、ご苦労様でした♪これでようやく、植付作業ステージはイーブンになりましたよ。
(週間天気予報は19日後半から雨マーク…それまでには、なんとか!~と)
桜開花宣言

やはり腕まくりするくらいの陽気でなくちゃ、“春”って気がしませんし“植えてる”って感じがしませんな!
ウルトラバイオレッドシャワーで、まくった腕がみるみる黒くなっていきます!
う~ん…農夫の腕だ♪(でも皮膚癌には気をつけなくちゃね~)

ちなみにスィートコーンは加工用の日本缶詰と契約をしているもの。
生産者ごとに栽培面積も契約ですから、隣接するデントコーン(飼料用トウモロコシ)畑のせいで播けませんでした~なんてことはできませんから難しいです。とりあえず予定の約5haはなんとかうまりました♪収益性のことよりも、むしろ土づくりには欠かすことのできない有機物還元性の高い作物なんですが~
さらに、日本缶詰製品とはいわゆる“アオハタコーン”ですが、工場の運営上、地域や品種によって播種日が指定されています。
ちなみに当地区の品種は早生のSU333(←色気も何もない名前ね)で、指定日は5/10。
すでにこの時点で7日遅れ↘
でも、天気だから仕方がないとはいえ、これも緊急事態なんですわな…収穫時期がやばいです。

我が農園のような土地利用型作物を栽培している営農形態だと、特に植付時期は作業機をいかに止めないかが効率的な適期作業のポイントだったりしますが、そういう意味ではトラクターのOPで、それぞれの作業ツールでそれぞれにこなしてくれている父やヒラリーには大感謝です♪本当に貴重な戦力♪
早朝ロータリー

少々曲がっていても、この春のこんな緊急事態では背に腹は代えられません。
015.jpg

さー!人参の次はコーンだ!となった時、すでに畑が整地されていると本当にはかどりますし、心落ち着けてプランター作業に向き合えますからね♪
(プランター作業、意外とデリケートなんですぞ)
しかも、今年は農園的に傾斜とカーブのこんな畑がコーンだったりします。
スィートコーン播種
(美瑛や富良野だったら珍しくもない圃場なのでしょうけど)

加工用コーンはハーベスターの関係から畝幅が99cm。
コーンプランター

往復で約6mですから、はかどりますが種の形状は不定形のシワシワ種。種板で色々悩ませながらゆっくり走行しなくてはなりません。通常、種板は10穴で親ギアは8枚なので、デンデンムシがごとくなかなか時間がかかりますが、今回は秘密兵器!11.5mmの薄型板をセレクトして親ギアを12枚の15穴~理論上1.5倍の速度でもOKということになります♪
種板と親ギア
これだけで播種精度ってかなりあがるのですな~
ちなみに、コーティング種子は使用しません←カラスにやられてしまうから↘
(分かる人でなければ分かりませんよね~失礼しました)

まずは植えないことには!
待ってました♪とばかりの春の陽気に、畑がみるみるふさがっていきます!




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もぎってみたまえ

9/2
十勝川沖積最上流のスィートコーン収穫~

今日は(株)日本缶詰と契約をしている加工用(缶詰)スィートコーンの収穫です。
新得地区ではトップバッター
やはり沖積圃場は作が進みます♪

収穫したコーンは、アオハタ十勝コーンの缶詰になります。

数年前まで、地区の生産者OPとして収穫に携わってきましたが、契約農家の減少とOPの高齢化や収穫作業の競合で、今は缶詰会社が手配する派遣さんのOPが収穫してくれます。
ただ収穫してもらうイチ生産者でも、やはりハーベスターが来るとワクワクします♪

今回のハーベスターは、キャタピラのクローラータイプ。
高性能で小回りもきいて作業は効率的ですが、移動速度が遅いのが唯一の弱点。
ちなみに、三輪車モデルのトラクターをベースにしたホイールタイプは、帯広空港の2階売店のパネルに展示してあります。

えー?実だけを?機械で?どんな風に収穫するんですか?

分からない人だときっと想像するのも難しいと思います。
研修生も実際に見てみて納得!凄いすごいを連発していました。

そう~言葉で説明するのは難しいのですが~

左右のそれぞれ逆に回転している“ノーズ”にスィートコーンの茎葉を誘導して、
ノーズとナイフとチェーン

回転するバー型のナイフでむしり取り、コーンの実だけをチェーンコンベアーで引き込んで、
もいでます

ファンで雑用物など除去してエレベーターでタンクに貯めていき…
タンクに

トラックに積み込みます。
クローラーハーベスター

トラックが一杯になれば、工場のある帯広の隣町、芽室町まで搬送~
早いものだと収穫してから2時間で缶詰になります。

今月下旬に秋まき小麦の播種をしますが、いわゆるその前作。
スィートコーンの茎葉はすべて畑にすき込まれて、緑肥効果を発揮します。

北海道畑作農家の生命線、秋まき小麦を如何に安定的に作付けしていくか…
他の作物と違い秋まき小麦だけ、9月が播種時期なので前作を確保することは命題になっています。
そういった課題に応えて、“土づくり”や“輪作”の観点からも欠かせない重要な作物~

消費の減退や買い控え、缶詰離れ(重くてぶつかると他の商品を傷つけてしまうから~だそうで…)やごみの問題もあって敬遠されがちな缶詰製品。
かたや、現場は今年のこの天候で、収量も思ったほど伸びず↘
生産性の高い沖積土壌の圃場でさえ…

色んな思惑が交錯しますが、
「“美味しい!”と、言われるものをお届けしたい!」
~の、想いだけはぶれません。

ぶれなければ、持続可能な食料基地十勝の生産環境もその負託に応えていけると思うのですが~
飛行機雲の影

朝露に早朝の日の光を受けて、きらめくハーベストイエローなスィートハニー
「アタシ、美味しいわよ~♡」
~と、ささやいているようです。




愛の果てに
8/12
必要とされないものの顛末~

アダルティーなタイトル?ですが、当ブログの趣旨からいって、そういうカテゴリではありません。
あしからず…

この世に無駄に存在するものなどないはずですが、農夫にとってあると邪魔になるものがあります…

スィートコーンの穂~正式には雄穂。
スィートコーン雄穂

スィートコーン(とうもろこし~北海道弁で“とうきび”)はこの雄穂が先に抽出、熟してしまうので基本的には他花受粉です。
“他花受粉”とは、たとえば…
「お隣のご主人に粉を振りかけてもらわないと妊娠しない~」
みたいな…
アダルティーな表現ですが、当ブログの趣旨からいって、そういうカテゴリではありません。
あしからず…
(失礼しました。農業高校時代、そんな風に作物の先生に習ったものですから~)
悩ましいことにお隣のご主人が、たとえば違う品種だったりデントコーン(飼料用トウモロコシ)だったりすると、混ざってしまい商品価値のないものになってしまいます。
(専門用語でこのことを“交雑”(キセニア)と言います。)

受粉の仕組みは、雄穂の雄花の花粉が雌穂の絹糸(いわゆる“ヒゲ”)について受粉が完成。
私達が食べている通常のスィートコーンの実は、雌穂の子房にあたり、その子房から延びたものが絹糸です。
ちなみに絹糸が抽出してから収獲適期までは25日前後です。

そこで、こんな時期に用無しが出現…
受粉が終わった雄穂。
雄穂刈りあと

特に強風が吹いて、倒伏しまうとハーベスター収穫ができなくなってしまいますから、頃合いを見計らってトッピングという作業で刈っていきます。
その作業機がこれ~足長バリカン!
トッピング

刈りこむとこんな状態に~
スィートコーン畑整然と

折しも台風8号からホッチャレになった低気圧が日本海を北上中!
問題は台風一過の晴天時の吹き戻し強風…
それを警戒して雨前にやっつけてしまおうと、久々にトッピングのオペレーター出番で夜業を貫徹しました。

夜のしかも霧雨の仕事は疲労度が増しますが、終わってみればまずはヤレヤレ…

受粉が完了すれば用無し~な、雄穂に立ち向かう少しロートリィーなオペレーターは、多少ガタがきていても必要とされているのでしょうか~
そう想われているうちがまさに華なのでしょうね。
(花も散れば用無し?)

作業を終えトッピングの作業灯をOFFにしたとたん、南海生まれで台湾でさんざん猛威をふるったホッチャレ低気圧の生暖かい風が挑発するように頬をなでて行きました…

北の短い夏もこのあたりが境目のようです。
夏空とガンケとスィートコーン畑





コーンのジョウジの事情
5/10
不定型な種から諸々を考察する/トウモロコシの事情~

(株)日本罐詰の加工用スィートコーンを植えました♪
品種は早生のSU333

なんか無機質で愛嬌のない名前↘
ピーターとか、ジュビリーとか、キャンベラーとか、ハニィーとか、ピュアホワイトとか…
“…ちゃん”をつけたら、そういうお店の女の子のゲンジ名みたいに可愛いのにね~
(←バッカじゃないの!byヒラリー)

ちなみに“加工用”とは缶詰用~
アオハタブランドのホール(粒)タイプを農園では栽培しています。
イチオウ、畑で収穫してから2時間以内に缶詰めになります。(←と言うフレコミ♪イチオウ本当です!)
今年は缶詰会社も緊急事態で減産体制(そもそも缶詰商品全般が売れ行き不振らしい…)ですが、当地の加工用は管内でも品質、収量など安定していて収穫時期なども考慮して現状の栽培契約面積を何とか確保しています。
(“土づくり”とか、頑張ってるしね~)
マニュア積み込み

種は人参同様、海外生産のものです。
コーン種子袋

ちなみに新型インフルエンザの影響で輸入飼料が高くなる…とか、畜肉が売れなくなり結果的に餌もだぶついて安くなる…とか、エマージングな状況にザワザワしていましたが、今のところ影響も最少限なようです。
種子産地は近年干ばつ傾向なのか、種子の大きさが不定型で小さい…
昨年と同じで播種板は“11.5mm”の薄板バージョン
セットは10穴を8歯のギア
コーン種子09

特にスィートコーン種子は年によって大きさや形状が違うので、播種板を何種類か用意しています。
主力は12~13mm
11.5mmはいわゆる保険のため作っておいたものですが、出番は昨年が初めてです。
(こんな小さい種、今までで初めて…(驚))

薄板バージョンはいわゆるデントコーン種(飼料用トウモロコシ)用で種子板に一粒しか入らないようにしたもので、デントコーン種はスィートコーン種よりぷっくり丸いので種子板のセレクトと調整はイージーです。
スィートコーン用に使用すると角ばった小さい種でも、なるべく1粒で種が落ちるように間引きの手間を軽減させるための工夫です。
ちなみに最近はコーティング種子が普及してきましたが、我が家の場合カラスの被害がひどくて裸種子に戻しました。裸種子の方がカラス被害も軽減するようです。(←どうしてでしょうか?)

12~13mmだと15穴で12歯のセットにしていましたから、ちょっと早く走れるのですが…
(10穴×8歯=15穴×12歯…理論上は同じ株間になります。12歯が子ギアになるので回転比率からいって遅くなるので、車速を早く出来るという工夫♪←なんかうまく説明できないなぁ…~といっても、歩く速度のちょっと早いか…遅いか…という程度ですが~)
畝幅は99cm~はかどりそうで、はかどらないです。
コーン播種

さてさて、スィートコーン栽培の事情…
いろいろと面倒なことがおこってきました。

コーンは他花受粉なので、開花時に違う品種がそばにあると混ざってしまいます。
いわゆる“交雑”(キセニア)…変な花粉が飛んできたら台無しです…
(だから“コーンの情事”…?)
加工用や生食用でも、品種が違うと交雑するので開花(受粉)時期をずらすために播種時期をかえたり、畑を離したりしています。

ところが、ここにきて食料自給率向上を目的に飼料の増産事業が振興されて、しかも輸入飼料などのコーンの高騰もあり自給粗飼料を確保す機運が高まってきています。
おりしも畑作農家はいわゆる“品目横断対象作物”である原料型作物の政策環境の変革に対応するためと、目減りする農業所得を確保するために新規作物の作付導入に頭を悩ますことに…

そんな時の飼料作物増産振興対策…
今まで、スィートコーンの栽培地域に突然デントコーンが作付されるようになってしまいました。

酪農・畜産製品はおしなべて高カロリーですから、自給飼料の増産はカロリーベースの自給率を押し上げる切り札にはなります。
でも…
“人間さま”の食べるコーンの生産をやめて(栽培できなくなってしまって)、“牛さま”のコーンを作った方が国民の負託にこたえられる…だなんて、やはりちょっと変。
それだと、『園芸農家やレタスや白菜などのカロリーが低そうなものを栽培している野菜農家は自給率向上に寄与していない』生産者ということになってしまいます。

本来、自給率議論は『生産性の向上や創意工夫などによって生産される農畜産物が、農業者の生きる糧となり農村や国民の食卓を豊かにした結果~』として、食料自給率が上がった…とういう順路で議論されるべきで、自給率向上数値目標ありき~では、机上の空論になってしまうと思うのですが~

誤解を受けるといけないので整理しておきたいのですが、けして酪農家やデントコーンを耕作したい生産者に『つくるな!』と、言っているのではありません。
ひとこと断ってほしいのです…ただそれだけ…
「デントコーン植えたんだけど、いいよね?」って、植え終わってから言われても困るんです。
(一昨年やられたー!(怒))

例えば、播種時期を早くしたり、遅くしたり、品種を早生にしたり、晩生にしたりして対応できないこともないのですから~そういうことを事前にマネジメントできるようにするために、圃場台帳の整備をノウサイが中心にやってきたはずなんですが…
JAの地区懇談会でも要望したのに、酪農家関係者で占める我がJAの幹部さん達はイマイチ感度が悪くて…『交雑したら商品価値がなくなってしまいます!自給飼料対策の助成金で保証してくれますか?』
言わなくていいことだけど、喉元まで出かかったりしてあまりよくないです。
しかも、事業によって播種されるコーンの品種(早生or晩生)には、指定があって変更できないのだそうで使い勝手が悪い!
霞が関の会議室の机の上じゃコーンの一粒たりとも収穫することが出来ないのにぃ~(怒)

そんなこと考えながらハンドルを握っていたら、ウネウネ曲がってしまうワ!(←また?)
しっかりせねば!

待望の雨も近々予報されていて…
除草剤の土壌処理も手が抜けません。
朝もやの中を除草剤

箱入り娘のマイ・スィート・スィート・ハニーに、変な花粉が飛んできませんように…(願)
自身の娘達の成長と比例して、切実さが増してきているようです。




アオハタを愛でてみて
9/8
加工用(缶詰)スィートコーン収穫~

数年前まで、地区OPでしたが若い方がなかなか補充できず、仲間も自家の作業がハードシーズンなので…(ジャガイモの収穫とぶつかってしまうので…)
結局今は、日本罐詰の会社OPにトッピング、ハーベスターを委託しています。
収穫ジャックでトラックに1
実は、このスィートコーンハーベスター、農作業OPの中で一番技術度が高くて難しいのではないかと思います。
(若い頃、これのおかげで色々なことを学びました~)
収穫ジャックでトラックに
本機自体は三輪車…小回りが利きます。
難しいのは、トラックにつけるとき!
バックにジャックをかけて、ダンプアップしながら“押し”ます…
収穫バケットアップ
今年の出来は…
実は、かなり苦戦~
播種時期の低温と発芽不良、トッピング前の風による倒伏、先月下旬の雨と低温による登熟の遅れ…
ことごとく悪いタイミングで、天候リスクが作物ステージに影響を与えてしまいました。

でも…、とりあえず終了!
後処理のあと、茎葉は鍬込まれて『土づくり』の重要なアイテムに…
(乾物量だと、堆肥換算で4~5トンにも!!!)
空いた畑は来夏、収穫の秋まき小麦の畑になります!

収穫の秋…大雪山系では紅葉の便りが聞こえるようになってきました。

いよいよ、ハードシーズンに突入!
あらためて、ギアを入れ直します…