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プロフィール

ひら農園

Author:ひら農園
ようこそ、「農園日記」へ
北海道、十勝の新得町屈足地区で農業を営んでいます。
作物たちの成長や農村の暮らし、農園の四季を綴っています。

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北の農園日記
北海道十勝のこだわりのジャガイモ・とうもろこしなどを栽培し、産直販売や観光農園、農業体験も行っている、ひら農園のオーナーが日々の農園の様子をお伝えします。
回天の浜辺で…(その3)
10/31
【ヨサコイと龍馬】
26日Pm…龍馬空港におりたち、出迎えていただいたのは地元高知で調理用「タレ」を製造している、アピタの佐井社長…
ご挨拶するなり
「足、もうよろしいんですか?」
と、気遣っていただき、ギブスがはずれたらはずれたで痛々しい感じだったのでしょうか…恐縮してしまいました。
ちなみに、調理用タレ…自身も実際に工場を見学するまでは想像もできませんでしたが、いわゆる「半製品」の惣菜キットの調理時につかう例えば、肉ジャガ用とか酢豚用とか…の“タレ”のこと。
わかる人にはわかるのでしょうが、実際見てみないと想像つかないのではないかと思います…
その、佐井社長の案内で空港から一路四国を縦断する高速を北に…
愛媛は新居浜にある惣菜製造のクックチャム、藤田社長(例の美人社長~)と合流、再会を果たすのでした。

道中、高知らしいロケーションが飛び込んできて、自身の予習不足に焦ったりしていました。
そう…高知はヨサコイの街。
北の初夏の祭りに定着した「ヨサコイソーラン」の故郷…というか、きっと高知人してみたら「ヨサコイソーラン?あぁ…あの学芸会みたいなヤツね~」と言われそう…北の者にしてみるとどう逆立ちしても、そういった文化性、歴史性の奥行きが府県のそれには敵わないと、最近コンプレックスを感じたりしていますがこればかりはどうすることもできません~
特に、芸能芸術の移植は風土が育てるものですから、ある意味多民族(「旧藩」からの開拓団を能動的に受け入れた…と言う意味での…)、マルチカルチャリズム(そんな大げさじゃないけど~)な道民気質には、それを育むための“水”なり、“風”なり、“大地”なり“時間”が必要なのでしょうが…
植え付けられた芽が萌芽力逞しく醸成される時に…今の私達が生きていることを思わずにはいられないのでした。

もうひとつは…龍馬の故郷。
実は龍馬のサイレントフリークだったりしますが、まさかこんな時のこんな機会に土佐に来られるとは思いもしなかったので、沿道の車窓からみえる龍馬の看板が目に飛び込むたびに、「もっとちゃんと心の準備をしてから来れば良かった…」と、心がけの悪さを悔やんだりしていました。
高速で高知をはなれるとき、佐井社長が
「龍馬が脱藩したルートはもう少し西になりますかね~」
に、背中がゾクゾクしてしまいました。
百数十年前…この山波を青年龍馬が駆け抜けたのかと…

止まることを良しとしない“青年”の情熱は時代が変わっても、変わることはないのだと思いました…だから、私もいま、龍馬の故郷にいるのかも、と…(青年→少なくとも本人はそう思っているけど…もう中年か~しかもメタボ…)



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回天の浜辺で…(その2)
10/30
【高知前夜】
人生の夏休み・9月の出会い「21世紀の食卓を考える会」のおかげで四国研修のお話がトントン拍子ですすみ、甜菜の収穫は
「じゃ~俺に任せておけ!」
と、すっかりロートリィから脱出した父におまかせして、先ずは前泊の東京入りは10/25…(帯広からだと便があわなくて~)

先月のギブス上京で優しくしてくれた方々に、お約束の「白い恋人」は結局、間に合わずそれでもスィートを仕込んで快気の報告にと再会を果たすと、大手町の京都美人の事務局が
「革靴、つらいのではありませんか~?」
と、気遣ってくれて、しかもニセクロックスのサンダルを買ってきてくれました。
実はアキレス腱手術跡、醜く腫れてしまいカカトが革靴のイヤなところに当たり痛かったりします。それを察しての心遣いにただただ感謝と、恐縮する限り…(本当になぜだか、北のエロファーマーに優しい京都美人の事務局…)

やはり東京のヒトは歩くのが速い…そんな速さにもがきながらアキレス腱は若干の不安を抱えながらも、それでもサンダルが気遣ってくれる人の思いをお守りにして、次日、視察団は羽田で合流~南国は高知・龍馬空港に向けてとびたつのでした。






回天の浜辺で…(その1)
10/28
【導入】
帯広空港におりると、気温はヒト桁台~二日前の四国高知は夏の陽気、昨日の東京後泊は台風とめまぐるしい季節の移り変わりを短期間に体験して、「四国・お遍路に癒されるリハビリの旅」を無事貫徹して帰って参りました~
おかげで、足ハレ…ちょっとつらいですが、知識欲を刺激する充実の研修視察をさせていただきました。

プロダクトしていただいたコープ札幌の某國井氏と、この出会いのきっかけを作っていただいた地元名士の某児玉氏には本当に感謝…
そして、ホストしていただいた高知は食品製造の某佐井社長には、二日間にわたり移動、視察とお忙しい中ご案内をしていただき素晴らしい体験が出来ました~また、何よりこの農園日記ファンでもある美人社長…惣菜の愛媛は新居浜の某藤田社長との再会を果たし見るもの、触れるもの、感じるもの全てが新鮮で、刺激的でした。勉強させてもらったことをあらためて感謝致します。

濃密な晩秋の四日間~視察研修の総括は…

おそらく“その時”竜馬も興奮に震えたであろう「桂浜」におりたって“日本”の夜明けを切り開き命を散らしていった若者達の群像に想いをはせるシリーズ「回天の浜辺で…」(シリーズ化しちゃった…)と、土塊の農夫の旅…

東京前泊、後泊の出会いも含めて綴っていきたいと思います~


不良更正
10/24
先週末、久々の札幌出張~
道産豆類消費地懇談会の流れをうけて(JA青年部が出席するようになったのはH11から)昨年から全菓連青年部との交流を続けていますが、来道の機会に懇親をしましょう…と、オファーがありました。
本来なら、ホスト役なのにゲストのような扱いを受けて、いい気分でアルコールがまわってしまい中途半端なリハビリで苦しんでいるカカトが革靴に悲鳴を上げてしまいました。(少々の二日酔いも…)
事情の知らない方たちからは「不良のムクイね…」と、いじられておりましたがむくんだのは手術跡の右アキレス腱と側伏靱帯をやっつけている左膝…
帰宅してから、雨でトラクターが畑にはいれないことをいいことに少々寝込んでしまいました…
そうはいっても、収穫の秋、終盤戦!見上げるは日高山脈の頂き達にうっすらと白いものが…
土塊の農人に残されている時間も、あまりないのかと…しっかりセットアップすると不思議と力がみなぎってきます…

明日からは上京、四国研修とおそらく今秋最大のリハビリウィーク!
甜菜の育苗土を準備し、緑肥耕起をあらかたにし、甜菜収穫中期出荷に手をつけ、運転免許証を更新し、快気祝いを仕込んで…
家族や、沢山の方達に助けられ濃密な10月第4週前半を乗り切り、不良更正のお遍路の旅は、言うことをきかない右カカトのリハビリと厄落としの旅でもあることを覚悟するのでした…




信じますとも~
10/18
道民球団、ファイターズV2!おめでとう!
優勝インタビュー
ヒルマン監督のワルガキっぽいなにかしこんでそうな表情の後、発せられる第一声…
「信じてましたー!」
信じられない、信じていいの?、信じられる…
監督の信用に見事に応えてのセギ様のスリーランには号泣です。

「ファンのために…」

H16、道民球団になった元年、札幌ドーム最初の試合…対ヤクルトとのオープン戦
1番、新庄選手がセカンドから暴走気味の本走突入に
「アウトになれば怒られればいいし、セーフなら喜んでもらえばいい」
の、ヒーローインタビューのコメントに
『プロとはかくありなん!』
と、背筋が震えたのを今でも覚えています。

「ファンのために、ファンに喜んでもらうために…」
当時、新食料・農業・農村基本計画策定にかかる農政改革の政策議論に、担い手とは“プロ農家”で、そのプロとはどうあるべきかを、プロ野球理論から誘導した北の組織代表の青年(心にも身体にも相当贅肉がついていたけれど…)は、今はヒラリーに怒られてばかりの土塊の農人ですが、ファイターズが勝つたびに、そして「ファンのために…」を聞くたびに、あのゾクゾク感が蘇ってきます。

本当は、“プロ”としての修練が自身の場合、まだまだ全然足りていませんが…
さっ!次は日本一を目指してまた、しびれるプレーを期待しましょう~





秋…ありがとうの笑顔
10/17
たくさんのお客様にご愛顧いただいて、お陰様でキタアカリとトウモロコシ、完売いたしました。
同時に、この頃から贔屓にしていただいているお客様から「美味しくいただきました~」と、礼状とあわせてお礼に全国各地からその土地の名産品が送られてきます。
こちらは、商売上お客様のオーダーをいただいてそれに応えるのですが(実はジャガイモ代より送料の方が高かったりして申し訳なかったりしています…)、お客様はもちろん自費で送られてきます。
お米、ミカン、ナシ、柿、サツマイモ、餃子、海苔、スィーツ…貴重なものばかり
ただただ、恐縮…たくさんの恵に感謝です。
いただきっぱなしではいけないので、自家用のそば粉や晩秋からヒラリーがバイトにいく近隣の農家さんで作られている百合根など、ごくパーソナルなものをお礼のお礼にお届けするようにしています。もちろん、追加でジャガイモのオーダーがあったりでサービス増量にして少しでも喜んでいただけたらと…

ところが、この季節以降心配なのは“しばれ”、あるいは地域によっては“暖気”が野菜達の品質に影響を与えていることです。
今まではあまり、神経質になっていませんでしたが、晩生で収穫の遅いレッドムーンも糖分が高いことから保管状況や条件によってはイタミや腐れが発生することがあるので気をつけなければなりません。
今年2月に横浜港に視察でうかがい(道青協HP放談H18コラム/臨時:視察研修報告号)、あの腐らない…しかも何時収穫したのかさえ解らない野積みになった山菜や加工された野菜達から比べたら、腐るぐらいがむしろ正常なのでしょうがそれはそれ…、ジャガイモの腐れもその匂いは強烈です…から、そんなことのないように厳選、かつ緊張感の持った選別、荷造り作業が晩秋の仕事をより濃密にしていきます。

収穫の秋後半戦…畑に残るは大豆とビート~
そのビートも豊作のようですが、このままだと甘味原料の需給はオーバーフローしそう…

生産責任の名のもと、私達農人がかく汗は、いつの日か報われることの糧になっていくのでしょうか…
食卓の笑顔を想い巡らせて、土塊の手を眺めてみるのです。


ハーベスターウィーク
10/11
太平洋側でも新得は山沿い…時折のポソポソと時雨れてくる間隙をぬって、馬鈴薯(澱粉原料用)の収穫が終了しました。
ロートルなハーベスターは就農したときに、中古で購入したもの…例年なら修理、修理に明け暮れる収穫期も、ごまかしながら、なだめながらの慎重かつ大胆なメンテナンスのおかげ?…で、修理代、部品代もかからずになんとか今シーズンを乗り切りました。(来シーズンの修理代がコワイ~)
量的にもなんとか予定収量を確保できそうです。あとは、腐らず、しばれないうちに工場に搬送できれば上々ですが…

気になる天気予報を見ていると、「まってました~」とばかり、週末は平野、山間部でも雪模様の予報…
白い奴らがヒタヒタと近づいてくるのを、何年ぶりかのきれいなガンケの紅葉に感じ、収穫の秋は駆け足でいよいよ後半戦に突入です。

一区切りの夕食は、明日帰宅する研修生とクラシックでのささやかな、しかし中身のある乾杯で打ち上げ…安堵のため息に、ビールの苦味が身体の隅々までいきわたるよう…
天気にも、そして出会うべきして出会う沢山の人達にも助けられて、収穫を終わらした馬鈴薯畑に冷たい雨は降りそぼっています。




テーマ:独り言 - ジャンル:その他

もう少し早く出会っていれば
10/9
時雨れる中、病院へ、Dr…
「なんとか、切れませんでしたね~無理しないで頑張ってみてください。」(アキレス腱再段裂は、とりあえずは回避~)
…はれて、松葉杖返上~通院も今日をもって卒業しました。

振り返ると大きな収穫ばかりの人生の夏休みでしたが、しかし、ここに来て少し不満が…
昨日の昼食ー
もう今季最後かなぁ~と言う感じの自家用“完熟トマト”を仕込んで、家族にも大好評な「ひら農園特製トマトソース」をアレンジしたパスタをリクエストにお応えしての調理中…
湯むきトマトやタマネギ(もちろん自家用無農薬)のみじん切りに四苦八苦しそうになり、ふと閃いたのが「フードカッター」(ハンドルまわすとみじん切りになるやつ…)…どこかにあったよな、と思って探すと箱に入ってキッチンの棚に仕舞ってありました~早速取り出してグルグルと…
「おーーーー!快感…」
と同時に、口惜しさが…
「もっと早く気づくべきだったーぁぁぁ」
そもそも省スペースで済むし、レパートリーだって増えていただろうし、味のクオリティーだって安定したはずだし、なにより調理にかかる時間だって効率的になっていたはず…それに、簡単!
「もっと早く出会っていれば…」
に、ヒラリーするどく反応します…
「あらあら、東京の彼女にも、同じこと言ってるでしょ~」
(暗示的…?)

色々な出会いはまさに出会うべきして出会うようになっているのでしょう。よい出会いに、遅すぎる…なんてことはないはずです。(←なんか、ごまかしている感じ…?)
収穫の秋の後半戦~トラクターにハーベスターを引っぱっての作業復帰に料理主任の卒業を宣言したものの、ヒラリーにハナで笑われても(本人的にはラブコールのつもりだったらしいけど…)
「おいしいーぃ!」
…の食卓の笑顔にとろけてしまう快感は卒業するどころか、どっぷりはまりそう…しかも、こんなにもお手軽にお野菜がみじん切り~
そんな、出会いに、ではこの次はどんな風に料理してやろうか…(←なんか悪党っぽい?)と想い描いたりするのも料理の、あるいは人生の出会いの醍醐味だったりするのかも…

秋の夜長は心の表面の機微を繊細にするようです…



お天気、もうけました~
10/6
今年も、あと3ヶ月…になってから、新得町・ひら農園は晴天続き…
10月4,5日といやらしい天気予報(週間予報ではそんなこと言ってなかったのにー)が、いい方にはずれて、ここにきて1週間以上の「晴れ」は、農家にとって大助かりー!
管内、場所によっては、大雨、雷雨、通り雨があったようですが聞こえる範囲では大きな農業被害がないようで(道内では、JRが不通になったところも…)作業の遅れも取り戻しつつあるようです。

小麦の播種を終わらせて、STVラジオ「おはよー北海道」にでて、一息の雨のリセットしたあと、農園の仕事はいよいよ収穫の秋・濃密な中盤戦に突入です~
金時(甘納豆の原料)、手亡(「ひよこ」の白餡)、小豆(「とらや」の羊羹)をこなし終えて(←脱穀し終えて)、食用ジャガイモ(キタアカリ、メークイン、レッドムーン…あと、スタールビー、インカのめざめ等々が少々)、澱粉原料用ジャガイモ(コナフブキ)と畑のもの、土の中のものを取り上げていきます。
今日は、食用ジャガイモが収穫を終えて、(ヒラリー担当…ポテトディガーで堀あげて、研修生達と拾っていく重労働~)そちらは一区切り…
澱粉原料用のジャガイモはポテトハーベスター(ハーベスター…で、パンを焼く機械かと勘違いした可愛いヒトがいた~)で収穫~こちらも、畑の石と格闘しながら、いよいよ最終局面…土が乾いているので作業効率も順調で、いつもなら修理修理に明け暮れる20年来のハーベスターも割と機嫌良く働いています。
とはいえ、作業機…所詮人間の造りえたもの…使っているときにしか壊れませんから、どこでどうなることか…
おまけに、天気には助けられたものの、それもまた人智を超えるもの…雨前には収穫が残りそうなのでこれまた、どうなることかはお天道様のみが知るところです。
“こうして欲しい…、こうなって欲しい…”の願いは尽きませんが、農夫達の春からの想いを、見えなきものは意外ときちんと見ていたりして…
夜明け前に畑に繰り出し、地平線から顔を出す朝日を眺めていると、森羅の息づかいを感じちっぽけなヒトの営みと相対しますが、それでもこのジャガイモ達は収穫を待っているようで…
「ハーベスターよ…壊れず、動いておくれ…」
白く吐き出される息とともに、そう願わずに入られない…
そんな、収穫の秋の早朝を今年もむかえています。