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ひら農園

Author:ひら農園
ようこそ、「農園日記」へ
北海道、十勝の新得町屈足地区で農業を営んでいます。
作物たちの成長や農村の暮らし、農園の四季を綴っています。

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北の農園日記
北海道十勝のこだわりのジャガイモ・とうもろこしなどを栽培し、産直販売や観光農園、農業体験も行っている、ひら農園のオーナーが日々の農園の様子をお伝えします。
己を知り、敵を知る(その2)
2月29日
指導農業士のお父さん達に想う~
2/25、十勝管内の指導農業士、農業士会の研修と総会が開催されました。

支庁長からの話題提供をうけての研修後段の意見交換のあと、食料安全保障や後継者対策の話しに発展して、またまたエゴ指導農業士の話しに煮詰まった頃を見計らって…
「では…話題提供として…」と、こいつ何いうんだ…的、注目の中~

「先ほど、日本が豊になったのは、ソニーやキャノンやトヨタのおかげで、世界貿易のなかで農業はその不具合なところだけを集積してしまった…との発言がありました。
たしかに、ワールドトレードの中で世界と仲良くする、世界と闘うことはこれからどの産業も避けて通れないのだと思います。

平成16年の2月に道青協は北海道経団連の事務局と意見交換をしました。前段の打合で北農中の常務がこんなお話をしてくれるのです…
『いま全国経団連会議では、会議の冒頭から農業の話題で持ちきりなのだという…農業大丈夫か?農業元気か?そんな事だから、特に農業立県は注目が高くて、では北海道は担い手農業者の生の声を聞きたい、聞いてみよう…と言うのが今回のオファーなんだ』

当時、経団連の会長はトヨタの奥田会長。
奥田会長の持論は『農業が豊な県、国でなければその県、国は滅びるんだ』をいうのだそうです。世界のトヨタの会長が…
だからではないですが、愛知県は農業県です。市町村別の農業粗生産額はベスト5の中に愛知県の市町が二つ入っています。ちなみに帯広市は第5位くらいだったでしょうか?
さらに、奥田会長には娘さんが二人いるのですが二人とも、県内の農業者に嫁いでおられるとのことでした。」
一同、おぉぉ…ふぅ~ん

「残念ながら、大手町の議論は零細小規模の水田兼業農家をイメージした農業の構造改革を進める…が、真ん中に来ていますが、北海道畑作、酪農の生産環境、政策環境はそういった人達にどうアプローチをして正しく見てもらうか、知ってもらうかは工夫がいるところ、私達の腕の見せどころだと思います。」

一同、うんうん

「更に、後継者対策ですが私事で恐縮です。
昨春、長男が帯広農業高校に進学しましたが、H19から帯農は甜菜の作付を休止したとのことでした。作らなくなった…、のではなく、作れなくなった…のだそうです。

我が国の甘味原料はその三割をメイドイン北海道のシュガービートでまかない、さらにその45%がこの十勝で生産されています。いわば、農業を頂点とする産業城下町を形成する上で欠かすことの出来ない輪作体系上、適地適作から選抜されてきた基幹作物中の基幹作物…
その甜菜が、後継者の原初的教育機関で制度改変により作れなくなった…と言うのであれば、問題だと思います。」

一同、えぇー!!!

「先ほど、支庁長は『農業者自身が自信と誇りをもって後継者教育に汗を流しているのか疑問だ…』と、おっしゃいましたが、そんな周辺環境の変化にどう応えてくれるのでしょうか?
行政として、制度として重たい課題だと思いますが…」

十勝の指導農業士、農業士会は帯農閥がやはり圧倒的なので、この辺からは指導農業士のセンセイ達も憤懣の声続々…

道教委と道農政部とJAグループ…最初のボタンが掛け違ったままここまで来てしまいましたが、むしろ問題なのは道財政がピーピーなこと!
後継者教育の意識改革を農業者に求める以前に、行政マンがなすべきは道庁改革でしょう…
二言目には
「道も財政が厳しいので…」

そんな貧乏人相手に、まとな話、してられっかー!つき合ってられるかー!
…って、指導農業士のセンセイ達、会議室のテーブルひっくり返してくれないでしょうか?




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己を知り、敵を知る(その1)
2月28日
指導農業士のお父さん達に想う~
2/25、十勝管内の指導農業士、農業士会の研修と総会が開催されました。

予定がやりくりできたので、何年ぶりに出席するのですが、支庁長からの話題提供をうけての研修後段の意見交換は、ちょっと興味深いやりとりに発展…

平成23年、道東道は全線開通の予定で、その経済流通の変化に十勝農業が取り組むべき課題や対応をフリーディスカッションしていくのです。
「観光とのタイアップ、連携強化だ…」とか、
「消費者交流を機軸とした取り組みの強化だ…」を潮流に、話題が進むのですが、(もちろん、指導農業士のセンセイ達が中心になって…)あるセンセイが、
「観光農園は農業の王道ではない…良い物をしっかりとることが農業の王道で、そのことをちゃんと農政に反映させれないトップリーダーのセンスの無さに問題があるのだ!」
…的発言をうけて、司会者が
「では、青年農業士の方から、何か…ひらさん、どうでしょう?」とふられるのです。
端にいて小さくなっていたのに、見つかってしまいました…

「私のところも、自己発信の手段として観光、体験農園を実施していますが、畑作物に見切りをつけて…と言うことではありません。畑昨四品に見切りを…というのなら、それは昨日、今日の話ではなく、産地はすでに第5、第6、第7の作目を貪欲の導入していった…その延長線上に、自己発信の手段、媒体として観光農園、体験農園、教育ボランティア農園といったものが位置付けられているのだと思います。

更にいえば、やることをやっているのに、正当に評価されていないと思われているのだとしたら、言うべき事を言うべき場所で言っていないということなのではないでしょうか?

平成16年、新食料、農業、農村基本計画審議会企画部会は、いわゆる主要三課題を議論していくのですが、課題のひとつだった品目横断的経営所得安定対策の議論は、当初からフリーズしていました。
当時、企画部会員は25名…内、北海道関係者は当時農政部次長だった西山さん(現農政部長)ただお一人でした。一般公募で選任された3名の部会員の内、九州の指導農業士の方やJAの組合長もおられたと記憶しています。
つまり、西高東低の議論、“甜菜”なんか見たことがない…なんて人達が、輪作体系を基とする大規模畑作農家の経営所得安定対策を議論していたことになります。

どうでしょう…ことによると来年の今頃は現基本計画の総括と新基本計画の第3ラウンドの基礎議論にかかる年ですから、我が国の食料基地北海道のさらに農業王国を言わしめている十勝の、我こそはと思う指導農業士のセンセイは企画部会委員になって私達の声を代弁してもらえないかと思うのですが…マイクおかえします。」

普段から“オレが、オレが~”の指導農業士のセンセイ達にはうってつけの役割かも…
もちろん、本当に尊敬すべき指導農業士はたくさんいます!
十勝のJA青年部時代、海外研修で一緒だった幕別の頼もしいアニキも、同期部長で役員選考で一緒に汗を流した浦幌のアニキも、私にとってはかけがえのない友人、頼もしい僚友です。

笑顔の再会は、お互いを鍛える者同士だからこそ通じ合う邂逅の握手に、つい力が入ってしまうのでした。




同じ窓のもと
2月25日
猛吹雪から一夜明けて~
札幌からJRで帰宅予定の2/24、前日からの猛吹雪で交通網、鉄路は大混乱。
さて、どうしたものかと待合いのロビーのイスに腰掛けると、となりに座っていたおばあちゃまが
「どちらまで?」と、声をかけてきました。

お祖母ちゃんっ子オーラがでているのか、JRや飛行機で、見知らぬおばあ様やエルダーなマダムによく声をかけられます。(若い女性は、何故だか一度もないけれど…)

聞けば、もうすぐ八十才になるそのおばあちゃまは若い頃、学校の先生をしていらして、教え子達の同窓会に案内をいただいての十勝川温泉までの小旅行…とのこと。
「それは、楽しみですね~でも、大変な日にぶつかってしまいましたね。」
…と、結局七時間、駅で待つ間すっかりうち解けて、家族のこと、教育行政のこと、福祉や老々介護のこと…を話し込むのでした。
結局、列車は臨時特急になり、大混雑の中、おばあちゃまの手続きをお手伝いして、座る席もお隣同士になっての道中も、楽しい会話が弾むのでした。

先に降りる私が、おばあちゃまのお荷物の整理をお手伝いしていたところの、別れ際…
「本当に何から何まで良くしていただいて…それに、年寄りの余計な話まで聞いてくれてなんだか恥ずかしいわ…このご恩は一生忘れませんよ。貴方がいなければ、諦めていたわ…」
…こちらこそ、コーヒーとかご馳走になったり…
「こちらこそ、楽しい出逢いでしたよ…でも、きっと想い出にのこる同窓会になりますね…たくさん楽しまれて下さい。」
大混雑の車輌の中…癒される出逢いにプラットホームから笑顔でお見送りをするのでした。

一夜明けての、あの北の猛吹雪が嘘のような十勝晴れの青空に、出逢いから感じる色々の想いと、新しい春の切なさを交錯させてみるのです。



いま、こうしている間にも…
2/17
酪農畜産政策・価格対策第3次中央要請集会に参加して~
2/13・14 JA青年部全国大会では、活動実績発表でJA芽室の単組の皆さんが、青年の歌ではJA清里の伊藤君、清水君が惜しくも最優秀賞は逃したものの、北海道らしい空の高さと大地の温もりを感じる発表とパフォーマンスに会場から、そして北海道の同志から惜しみない拍手が送られていました。
その努力に賞賛を送ると同時に、悔しさを胸に新たな挑戦を続けて欲しいとエールを送りたいとおもいます。

その後段、2/15は酪農畜産政策・価格対策第中央要請集会に参加して、ままならない想いと、いいようのない焦燥感に苛まれてしまいました。

北海道集会(衆議院第2議員会館)では北農中からの説明に参加者から、
「国の予算があろうが無かろうが、我々には関係ないんだ!俺達ウシ屋が、食っていけるかどうか…このままではやっていけなんだ!」
は、まさに現場の悲痛な魂に他ならない…他ならないのだけれど…

九段下で行われた全国代表者集会の移動は、釧路地区の盟友になりすましバスで移動して、帰りの羽田空港までは十勝の関係者に変身して節制のないところをさらけ出しましたが、関係者の皆さんにお世話になりながらのバス移動、飛行機の道中は道女性協の河田会長とご一緒させていただきました。

「組織代表で東京に出てくると、時々闘う方向が間違っていないか?と、悩むときがあって~」
「ほんとね、どっち向いてやってるのか…」
「限られた予算を結局南北戦争にしてしまって、最後はだいたい北が我慢して終わり。やることやっているのに、格好いいこと言ってみたところで予算が来ないんじゃ…」
「そう…でも、家畜飼っている以上、餌はやらなきゃいけないし、搾乳だってやらなきゃいけない…とにかくやらなきゃいけないのよ、酪農家は…」
色々な悩みを、お互い吐き出してみるのでした。

乳価も加工原料乳補給金単価の見直しも、昨春からの急激な飼料代の高騰を賄いきれない異常事態。
昨春からの異常事態と言えば、自殺するやら、絆創膏やら、一週間持たない統轄大臣達がころころ変わってしまう省庁なんかが、そもそもまともに仕事なんかができるわけないんだけど…
そんな冷めた目が現場にあることを、要請集会に駆けつけてくれた北海道自民党の代議士会の皆さんは、どんな風に受けとめていたでしょうか?
センセイの「場合によっては政治的決断も辞さない!」
…どこまで信じていいでしょうか?そして、納税者はそれを認めてくれるのでしょうか?

『私達は、しょぼいからナントカしてくれ…と言っているのではありません。
私達の主張は、現場の人間が、けして故なき不条理に会わず、自身の抱いた志や夢を、自身の努力と工夫で叶えられることができる。そんな者達を、公正に評価する制度設計、政策環境を望んでいる…ただそれだけなのです。』
H16.7、東京九段下、前日大手町は39.5℃を記録する猛暑の中、基本政策確立全国集会での北の青年農業者を代表する意見表明を締めくくるワンフレーズです。
あれから3年、公正に評価しようにも、“ない”ものは“ない”…のだそうです。

私達の食は…、日本の農業はどうなってしまうのでしょう?
私達、土塊に生きる農人は何に向き合い、どうすればいいのでしょう?
いま、こうしている間にも、酪農郷が…豊だった故郷が枯れ進んでいるのです。




あきらめないで
2/12
足寄選抜大会から一夜明けて~
末娘のシーズン最後の全十勝小学校選抜スピードスケート選手権大会(足寄選抜大会)は、たくさんの方達の声援をうけて、52秒代の自己ベストで幕を閉じました。

決勝へは進めませんでしたが(NHKのローカル放送はファイナルのみの放映…放映日2/17)、それでもレースが終わった途端、憑き物が落ちたように子供らしい表情にもどるのでした。
どれほどのプレッシャーがあったのでしょう…終わってみれば、今季5秒近く縮めたベストタイムは、弱く折れそうな心を奮い立たせてのリンクサイドが常でしたから、大きな充足感でいっぱいだったに違いありません。

シバレに喝!
道内管内、最低気温を記録した計測地(1/10大樹-24℃、1/19芽室-26℃)のリンクで、アップするのがどれほど過酷だったか…突き刺さるシバレを跳ね返す強い心と身体が必要です

恐怖に克つ…
小学生だってトップスピードは時速40kmちかく…そのスピードをコントロールする技術はあの姿勢と、自分自身の心でしかないのです。

氷に滑~
靴とブレードを身体の一部にして、氷の表面を摩擦による水膜を形成することで“滑る”…がスケートの原理。(だから、鏡やガラスの上では“滑走”しません)そして、自力でこがなくては前に進みません。

自身を活
スケートはたくさんの人達に支えられて、成立するスポーツです。スケートのメンテナンス、リンクキーパー、そして応援をしてくれる大勢の人達…仲間…。たくさんの者達に支えられ、活かされていることを知ります。

ライバルに勝つ
レース競技はタイムとの闘いですから、孤独…競い合う、目標にしているライバルがいることは大切。でも、その好敵手は同時にかけがえのない仲間なのです。

きっと、たくさんのことを子供達は学んだことでしょう…
そして私達大人も子供達の成長と同時に得るものの大きさを実感するのです。
仕込んだ豚汁も、たくさんおかわりをしていただいて「美味しい!」の声に、色々なものがこみ上げてきて…
帰りのバスは、にぎやかなチビチビ相手にビールを飲みながらバス遠足気分。そして、これからを若者達に託し、静かにバトンタッチするのでした。

帰宅と同時に娘はベッドで爆睡…そして私達も…
「あきらめないで…一所懸命がんばってきて良かった…」
本当に…、本当によかった。

リンクサイドで…、近くから、遠くから声援を送っていただいた皆さん、ありがとうございました。
そして、リンクの神様…感謝します…




泣いても笑っても
2/10
いよいよ明日が我が家にとって最後の足寄選抜~
小学校最終学年の末娘が、念願の全十勝小学校選抜スピードスケート選手権大会(足寄選抜大会)の切符を手にしてからギアを入れ直して、真っ黒に雪焼けした練習も今日が最後。

足寄選抜の切符を手にしてから、ヒラリーに
「今年が最後だから、豚汁…つくっていこうか!」
と、提案して本日午後、応援に来ていただく方達へお世話になった感謝の心を込めてフルマイ豚汁を約40人分(ショッカン3個分!)仕込むのでした。

思い返すと、長野オリンピックの年…
長女が足寄選抜デビューを果たし、小規模校(今は統合してしまいました…)からの出場は、十何年ぶり?的快挙だからと、たったひとりの選手に校長、教頭、担任の先生、養護の先生、事務の先生…皆さん足寄の町営リンクまで応援に行くから!~と、駆けつけてくれました。
ならばと、子供をダシに我が家も半ば以上お祭り気分!若い先生達が多かったので、朝食もとっていないだろうからと、フルマイ豚汁仕込んでいったのが11年前の明日…

あの頃は若かったから…苦にせずなんでもやれました。
そして、今ここで振り返ると、子供達と一緒に楽しいこと、辛いこと、苦しいこと、嬉しいこと…色々な事を通して成長させてもらったと思います。
姉弟4人、切らさず11年間通い続けた足寄のリンクに、今更ながらやはり特別な想いが込められていることを、明日の準備と過去の10年分のプログラムを見返しながら感慨に浸るのでした。

そんな一区切りの豚汁は…
刻む野菜達は、大根も、ニンジンも、ジャガイモも、ゴボウも、タマネギも、ネギも…昨秋、我が農園で収穫したもの…
豆腐も、味噌も大豆は“音更大袖振り”~我が家の手作り自家製のもの…
シイタケは地元の友人から…隠し味のユズ皮は和歌山の友人からいただいたもの…
もちろん、豚肉はメイドイン十勝…

こんなにも、たくさんの人達の想い…、願い…が詰め込まれた豚汁の暖かさは、やはりあのリンクサイドで食べるからこそ、その値があるのだと思います。
そして、その味が格別であることを、その寒さの中にあって忘れることがないのだと思うのです。

スケートの“研ぎ”も、おそらく今夜が最後。
その何ミリかのブレードに、たくさんの人達の、たくさんの想いが詰め込まれていることを、子供達は風になって感じることでしょう…
最後まで…、最後まで風のようにリンクを駆け抜けろ!




いただきました
2/8
調理主任の想うところ~
お料理担当の主夫業をそれなりにこなしていると、やはり最初にぶつかる壁は
「今日の御献立、何にしようかしらん…」
冷蔵庫の中に何がどれほどあったかを巡らせて、レシピ集の助けを得て勇んで包丁を握るのです。

さらに気付かされることは、少人数の料理ほど難しいし美味しくないということ…カレーやシチューなんかは、やはり大きな鍋である程度の量を作らないと美味しくない…
そんななかで、割と犠牲(?)になってしまうのが、大きな野菜達。
例えばキャベツとかハクサイとか大根とか…おつけもの以外のレシピで食べ切っちゃうとなると、以外と難しい食材です。(我が家のような家族構成でも…)
『なるほど…カット野菜が普及するわけだ。』…を、今更ながら納得してはみるものの、まな板の上でご臨終に近い野菜達の生命に向き合う自身も、現実の姿だったりします。

もちろん、工夫次第でなんとでもなるのですが、その工夫がなかなかできそうでできない…その辺をある消費者団体のセンセイが
「…主婦(夫)力、生活力の低下が懸念されていたりします…」
(なるほど、なるほど…身につまされる)

たとえば、とある会議で出される昼食のお弁当。美味しいか、不味いかはともかく
『…このお米、道産米だろうか?…このつけもの、中国産だろうか?…』
なんて事を気にするようになりましたが、そのお弁当が何かの加減で余った場合…、以前ならスルーでしたが『この、余ったお弁当達、この後どうなるんだろう?』を、想うと複雑な気持ちに…
もちろん、基本は“余らさない工夫”ですが、主催者側の善意のエラーで、余しちゃう…は、無い話ではありません。
でも、まさか、
「みっともないから、捨てましょうか~」は、この業界にあって、スーパーNG!論外!アンビリーバボー!ブッブッー!
あるべきは、
「もったいないから、ナントカしましょうよ~」
その“ナントカ”こそが、食育から学ぶべき工夫ですし、生活力を支えるものです。

おりしも、連日の農薬餃子のニュース。
食の安全保障の観点からも見逃すことができませんが、そこまで追い込まれてしまった私達の生活力の無さを、あらためて台所で噛み締めなくてはならないと想うのです。




愛町購買って?
2/7
指定ジャージにかかるネゴシエート~
中学校のPTA会長になってからの懸案のひとつに、子供達が着る学校の指定ジャージにかかる検討をやってきました。
そのきっかけは、今年の一年生に指定ジャージを原因とする接触性皮膚炎を発症した生徒がいて、ではこの機会に現行の指定ジャージを公正に評価し、新しいものにする、しないも含めて検討してみたら…というものでした。

ところが、手順を踏んでやってきたつもりでしたが、学校側の協力がなかなか得られず『指定ジャージ検討委員会』も三学期に入ってようやく立ち上がる始末。
検討委員長に選任されて議事を進めるのですが、なぜかしら学校側が気にして止まないのは“指定店の抱える在庫をどうすればいいのでしょうか?”と、いうこと…
なんと、町内の指定店は約五年分の在庫をストックしているとのことで、仮に新ジャージに移行するにしても最低でも五年間は(在庫がある程度無くなるまでは)変更はままならない…というのです。

これには、PTA会員も憤懣の声、続出!
「そこまでして、学校側がその事業者の意向を汲まなくてはいけない理由はなんでしょうか?」
「学校備品はだいたい、愛町購買を基本としているので…それに、これからのお付き合いのことも考えたら、あまりこじらせない方がいいかと…」
「だって、五年たったら先生達だって転勤してこの学校にいないし、検討委員会に出ているメンバーだって在校していませんよ!無責任です!」
喧々囂々…

昨夜は、その件について検討委員会を代表して教頭先生と事業者と交渉してきた次第…
P会長「…その皮膚炎の件がきっかけとなって、検討委員会を設置し議論しました。色々と評価をしたうえで、もう13年間着てきた…できれば子供達ののぞむもの、PTAとすればより安全なものを求めるのは、ユーザーとして当然だと思います。
それを、在庫が五年分在るから~と言う理由で我慢して五年着なければならないのは、我慢できないとうことなのですが…わかっていただけますか?」

それは、わかりますが…と、返答されたもののやはり釈然としないのでしょう…
××スポーツ店「ようするに、買いやすいところから買いたいと…地元の業者なんかどうなろうと知らないということですね?
それならそれでかまいませんが…学校や地域のこととして、今まではお付き合いしてきましたが、これからは寄付をお願いされても、他の方にどうぞと“にこっ”としてお断りすればいいだけですからね…」

P会長「誤解をなさらないで欲しいのは、これからはお付き合いしないとか、××スポーツ店をおとしめるだとかそんな意図はありません。お互いのことを認識した上で公正に進めたいということです。
在庫のストックの件も、PTAに責任が全くないかといえば、0%ではないでしょう…できるだけ在庫が残らないように、例えば2着目3着目の購入には、より割引をしていただいて即販する方法など、私達も検討委員会で話しあって提案させていただきたいと思います。」

××スポーツ店「そういうことでしたらご相談にはのりますが…」

田舎の店舗事業者は大変です。シャッター街なんて揶揄されていますが、それも“時代の趨勢”…そんな言葉だけで片付けられない現状が、そこ此処に顕在化してきます。

ただ、“愛町購買”をいうのなら、そのベースは郷土愛であるべきですし、それを支えるものは濃密な人と人のふれあい…コミュニケーションが基礎でなければなりません。
そもそも、サービスを提供する事業者であれば、たとえできること、できないことがあったとしても如何に『お客様』に満足していただけるか…そしてそこから生まれる信頼関係こそが“愛町購買”の土壌となると思うのですが…

立春を過ぎてなお、しばれる夜の冷気が店主のため息と共に、いっそう突き刺さる重たい夜でした。