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プロフィール

ひら農園

Author:ひら農園
ようこそ、「農園日記」へ
北海道、十勝の新得町屈足地区で農業を営んでいます。
作物たちの成長や農村の暮らし、農園の四季を綴っています。

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北の農園日記
北海道十勝のこだわりのジャガイモ・とうもろこしなどを栽培し、産直販売や観光農園、農業体験も行っている、ひら農園のオーナーが日々の農園の様子をお伝えします。
その名は十字架
3/29
守護するアイテム(その1)~

普段持ち歩いているお気に入りのアイテムって色々あるでしょう~
大切な人からのプレゼントや想い出のつまったもの…、使いやすさや単に扱い安さというだけではなく、当人にとって付加価値のある理由で大切にしているもの。
シャープペン


大事な会議で携帯する手帳や筆記用具…
いわゆる、ネタ帳にしている“JA Youth”手帳はともかく、お気に入りのCROSSのシャープペンは高校生時分からの愛用品です。
もちろん、大切にしているものだから壊れもするし紛失したりもします。ちなみに、今ので4代目。
H17、7月のWTO本部のあるスイスはジュネーブまでG10のメンバーに、日本梯団のバイスキャプとして参加したアルプスカントリーを歩くマーチの途中でなくしてしまい、帰国してすぐに大手町で購入したものです。

そもそも高校生の時、誰にもらったのか、それとも自分で気に入って買ったのか記憶が曖昧ですが、個性的な操作の重量感のあるシャ-プペンは、やはりこだわりがあるから「あ、あのヒトも…」とか、「こんなところで…」みたいに目に付くことが時々あります。
たとえば、『躍る大捜査線』の青島巡査部長が持っているのもCROSSでしたし、『相棒』(なぜか刑事ドラマばかり…)の犯行現場に落ちていたボールペンもCROSS…というシーンがありました。

そんなそんな、大切なものを小学校の送別会(3/27)の二次会の会場でなくしてしまいました。
なごり雪がポソポソと降りしきるなか、帰宅したのは夜中すぎ…上着を着替えて…『あれ?』
あるべき所に無いのを気付くのです。
早朝、心当たりのある場所に出向き探してみるのですがありません。
ヒラリーに二次会のそのスナックに問い合わせてみるように頼んで、春休みの部活に長男(ちなみに長男もお気に入りのCROSSのシャープペンは高校入学時に私がプレゼントしたもの~)を学校まで送り届けて、帰宅してみると…
ヒラリー「ママが気付いてしまっていたって~」
おぉ~ありがとう~(涙…)
「みなさん、忘れ物無いですね~?」
と、一番後にお店をでたのに、言った本人がこれではダメダメ~アルコール過多も手伝って、どの辺でどうなったか記憶がサダかでなく、半ば諦めていたので、手元にもどってきて本当にうれしい~

今夜は中学校の送別会…
今日は、そんなことのないようにしなくては!



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新天地におくる
3月22日
転勤、転出の季節になって~
飛び立つ白鳥

例年にない晩冬の暖かさに、北に向かう白鳥たちの群も農園の上空を行き交うようになりました。
編隊を組んで「カウ!カウ!」と鳴く声が春を告げる合図であると同時に、それでも過ぎる季節を惜しむような物悲しいトーンに聞こえてしまうのは、北では別れの季節にシンクロするからなのでしょう…
 
昨日(3/21)、小学校、中学校の異動と送別会の案内が配信されてきました。
中学校のPTA会長だからと言うわけではありませんが、何となくの覚悟と、それとなくの予感とで聞こえてくるものがあったので、特にアタフタとするものはなかったのですが、異動する先生の中には剣道つながりでお世話になった熱血先生もいたりして、あらためて感慨を深くするのです。

…3/19
剣道連盟の総会の席で、師匠でもある剣連会長が興味深いコメントをおっしゃっていました。
「10年くらいまえだと、剣道祭みたいな大人の団体戦の大会は、若いヒトと50才代以上の年寄りが主戦力で、下手でも弱くてもそこそこ試合をさせてもらったけど、今は30代40代がチームの柱だから、新得の中年剣士も頑張ってもらわなきゃな!」
私「インドアスポーツで、老若男女が社会体育の底辺として根着いている証ですよね~?在るべき姿だと思いますが…」
“中年剣士”…僕らの事ですが~心がけが悪いから、今からネジを巻くのは心にも身体にも…ちょっと無理…ごめんなさい…
(大きい独り言で師匠にお目玉をくらいましたが…)
スポーツ少年団の草創期からかぞえて30年…当時の少年団員も今はOB(もちろん自身も…)となって、30代40代の生産年代。
そういう者達を最初に、社会体育や生涯スポーツを通してボランティアリズムが移植されていった年代は、同時に次代の子供達を逞しく育ててきました。

20代の若かれし頃、少年団を卒業する子供達に、
『級合格の賞状なんて、決して荷物なんかにならないから、必ず初段まではとってください!ひとつのことをしっかりやり抜くことは尊いことです。そして、大人になったとき剣道や他のスポーツを通して“スポーツが好き!剣道は楽しい!”の土壌を育て、種を植えていく人になって下さい。』
を、言ってきて当時の愛弟子が今、その指導者として育ちつつあります。
指導者冥利に尽きるのですが、同時に親も指導者も子供に育てられていることに気付かされるのでした。

そんなお話を送別会の場で、青年剣士の熱血先生に、はなむけの言葉に添えてさせてもらおうかと思っています。
そもそも、メタボ剣士では相手にしてもらえないかも知れませんが…




動き出す芽
3月19日
ビートの芽が生え揃ってきました~
ビート発芽


年度末、年度始めをひかえ何かと気ぜわしくなってきました。
毎年のことなのですが、そんな総会や役員会や反省会などをハシゴしての一夜に、今年は特に新しい春を感じてしまいました…

-剣道連盟の総会-18:30~
剣道スポーツ少年団の育成は後輩達にバトンタッチしましたが、
「生涯スポーツを推進しましょう~!」
なんて、格好良いことを言っていた手前、それでは何かの足しになってもらえるのならと、連盟事業に関わるようになってから20年…
当時こそ青年剣士の剣風も清剣(剛剣などと言われたことも…(恥))だったのが、今ではすっかりさびついて、防具を着ける変わりに脂肪がついてしまったメタボ剣士(←そもそも、剣士なんて呼べないけど…)は、それでも新得町の剣道連盟の副会長をH14から仰せつかってきました。
そんな総会は新年度から、子供達の昇級審査が3級以上はオール十勝審査(今まではそれぞれの支部審査)に変更になるので…さて、どうしましょうか?いち審査会場の受験者を応分に確保しないと効率的でない…との理由なのですが、それはそれで頭を悩ますことに…
少年団の団員確保はどこも喫緊の課題ですが、そもそも確保しうる子供の絶対数が少なくなっています。しかも、システムマチックの変更のフラストレーションは結局子供達に集積するわけで…
何かをやりきる尊さを学ぶことを、スポーツを通して移植していくことは、特に少年スポーツの世界では大切なことではあるのですが…懇親会を始める前に中座するのでした。

-社会教育推進協会―19:30~
先約の剣道連盟総会をあとにして、ごくごく地元の社会教育推進協会(社教)の役員会に~
旧屈足小学校区を母体に子供達の育成や地域の社会教育、生涯学習を推進していきましょう~の、準農村地域のセンターコミュニティーを担っていた組織で、4年前小学校が閉校になったのを機会に事業もスリム化して、やれる内はたとえ細々とでも続けていきたいですね…と、自身は20歳代から体育部長、そして閉校してから会計、2年前から副会長として、ふるさと盆踊りを地域の一大イベントにしてきたのですが…
地域の会館への遅入りに、
「では、あらためてカズオ君が来たので、説明した方がいいかと…会長いいですか?」
と、事務局長が促して会長がトツトツと…
「実は…学校無くなってから4年…もう、みんな何となくいっぱいいっぱいでさ…社教を解散しようかと思うんだけど…」
………
「時代の流れとは言え、しかたがないんじゃないだろうか…?そんな風に話しあったんさ…」
いつかは、そんなときが来るかと思っていましたが…仕方がないことなのでしょう。加盟戸数も閉校年は100戸だったのが今や80戸を切ってしまいました。遅かれ早かれ…
でも…
ちょっとモヤモヤしたものを心のどこかに引っかけて、
『俺達のやってきた事ってなんだったんだろう…』
と、誰もいない駐車場で独り言をつぶやくのが、私でもいっぱいいっぱいでした。

-中学1学年反省会―21:00~
次女のクラスのPTA年度末反省会~
出席者は先生以外のほとんどはお母さん達ばかり…
指定ジャージの変更の件をおつなぎして、お詫びをしたところ
「ヒラさんが頑張ってやっておられること、皆さんちゃんと分かっているし、ちゃんと観ているんですよ~」
と、誉めていただいたり、慰めていただいたりでテレテレでした…
親も子も個性的な学年ですがここにきて学校運営や学年事業などでも、しっかり考えておられる協力的な親御さんが多いので、初心者マークを着けた新人PTA会長は本当に助かっています。

実はその夜、参加する最大理由は、新年度のPTA役員を頼みたいお父さんがその学年にいて、21時ごろのお約束で待ち合わせをするのですが、先方のお仕事がおしてしまい役員選任のお願いの口火を切るのが22時を回ってしまうことに~
お仕事柄、時間の自由度は少なく大変なのでしょうがそれでも、
「わかりました。私で良ければ…できることしかできませんが協力させていただきます。がんばりましょう…」
と、快諾をしていただき胸をなで下ろすのです。(よかった…)
頼むのも、頼まれるのもその大変さをわかるものでなければ、そんな前向きの言葉ってなかなか出てこないものです。


『今夜のハシゴ会議…これがラストでよかった~』
いつもより暖かいそんな季節の夜に、頬笑むようなおぼろ月が浮かんでいるのでした。




旅立ちの日に
3月14日
勇気の翼広げて、希望の風にのり~

第60回 屈足中学校卒業式 祝辞

 このところの陽気に融雪が進み、白い大地からのぞく土塊の香りを感じ、今日のこの日を迎えることとなりました。
 
 卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。

 いま、こうしてあなた達を見ていると、未来に向かう力強いまなざしと旅立ちの姿が、私達にも多くの勇気と夢を与え、喜びになることのたくさんの思いが、あらためて綴られていきます。

想い出して下さい。
春の恵の豊かさを…汗と涙を流しあった体育祭。
最後まで、最後まで…駆け抜けたグランドは、あなた達のことをけして忘れません。

想い出して下さい。
夏の雲湧くきらめきを…勝利と悔しさをチームメイトと分かちあった部活動。
あなた達の背中を、輝きを…後輩達はきっと受け継いでくれるでしょう。

想い出して下さい。
秋を彩る美しさを…一人一人が主役だった文化祭
迷いながら、悩みながら…取り組んだもの先に手に入れたものは、あなた達を一回りも二回りも大きく成長させました。

想い出して下さい。
冬のシバレのりりしさを…それぞれの進路の想い
新しい春の旅立ちを前に、背中を押し、励ましてくれた父、母、家族、先生達、仲間…その暖かさを

そういうものに、あなた達は育まれ、見守られ、愛されてきました。

 今この時を皆さんの土壌にして、可能性という種を植えてみて下さい。
 あなた達が愛情いっぱいに育てられたように、これからはあなた達が自分の未来をその若さと、逞しさで育てていかなくてはなりません。

『あなたがいたから、頑張れた…あなたがいたから、諦めなかった…』
そんなふうに大切な人に想われる…愛する人に言われる、凛とした若者になって下さい。

 卒業生のご父兄の皆様には、あらためてお祝いの言葉を贈りたいと存じます。
 皆様には、本校PTAの事業に特段のご理解とご参画に長年にわたり力を注いでいただきましたこと、まずもって感謝いたします。
 また、今後とも変わらない愛情でこの地域の学校教育を共に考えることに、今少しの力をお貸しください。

 最後になりましたが、校長先生をはじめ教職員の皆さんには、子供達の陰となり、日なたとなり、時には横にいて、あるいは後から支えていただき、まさに日々育むことに多くの力を注いでいただきました。
 ありがとうございました。
 今日の、卒業生、在校生の輝く表情が、先生達との絆の強さを表しているようで、この巣立ちの時を見送る私達と、子供を介しその絆を共有できることの素晴らしさを、今更ながら噛み締めております。

 結びに、本日のこの旅立ちの時が皆さんの希望ある未来と、新たな可能性を創造する出会いにつながりますことをご祈念申しあげまして、はなむけの言葉と致します。

 本日はおめでとうございました。


来賓席で在校生の親らしく、少し強い気持ちで子供達を見ていましたが、泣き虫はなかなか治りません。
送る会の司会も次女は、それでもしっかりやりきりました。
泣き虫なところは父親に似てしまったようです。

そうやって、人は成長していくのでしょう~
子も、親も…



カントリーロード
3月12日
メディアって…特に“絵”はインパクトあるし、“活字”も恐いわ~

道路特定財源の問題について、昨夜地上波で特集の討論番組が放映されていました。

北海道の某後志管内の使われないトンネルや、九州某県の市街地区を通す高架の多い高速道路について、「結果的にかけちゃった、上手くいかなかった(かかっちゃた費用はかかっちゃったんだよね~)…」と、まとめられていましたが、地元十勝のスカイロードについては「完全に無駄な道路!」と、ばっさり。

某元国会議員「あそこは、中川一郎って代議士の地元で、『オレに何本(いくら)、ワタナベミチオに何本(いくら)』って、やってきてたんだ!」
出演者…苦笑い(おいおい…あんたが言うなよ的空気?)
…とか~
某タレント「だって、平行して国道が走っていて利用する見込みが無いんじゃダメじゃないですか…結局そんな無駄を『無駄でした、ごめんなさい』って責任をとってくれる人がいないからおかしいんですよ!」
会場…拍手
…とか、番組は進んでいくのですが~

冒頭から、地元住民が「あんなの走んないよ、利用したことない」が映像(“そちら側”だけ?)にながれると、この番組は公正に評価したうえで着陸点を模索するような造りになっていない…最初から答え出てますけど…な番組を想像してしまって、画面に向かって声を張り上げる気力も失せてしまいましたが、救われたのは某キャスターのコメント

某キャスター「費用対効果をいうのなら、北海道のように人口密度が低い、移動距離が長い、気象条件のこともある…そんな所は高速道路はいらない、造れない、ということなになるでしょうが、そうじゃないでしょー」

実は最初から視聴していなかったので、解題部分が不明確でしたが少なくとも十勝スカイロードについて「完全に無駄な道路」という議論になってからは、スカイロードは“部分開通”であることをピン留めしながらお話しする方は、ひとりもおられませんでした。

H23年、全面開通の道東道は、やはり札幌圏と繋がってこそ、その真価が評価されると言うもの!心臓と繋がっていない部分血管が期待通り機能していないからといって、“必要ですor無駄です”を議論すること自体ナンセンスだとおもうのです。
もちろん、北だと高速道路は生活道路的な要素より、産業、物流、観光道路のウェートが大きいのでしょうが、だからといって『費用対効果が見込めないから北海道(特に道東の人口密度の低いところは)は高速道路なんかいらない…』は短絡的すぎます。

晩冬農道

農業のインフラの整備についても思うのですが、府県のあるいは、水田のそれと比べると北海道の、特に畑作、酪農地帯の生産環境に付帯するインフラの整備は周回遅れの感を否めません。
国交省の視察団が現地ヒアリングで来られるとき、農道が舗装されていないことに驚かれます。
福島県の農業粗生産額や新潟県の米生産額に匹敵する十勝の生産環境において、概してそのインフラ整備は水田のそれと比べて、自己完結しやすいので農業者自身も優先順位を高くしてきませんでした。
『実需者により愛されるものを、より安定的に生産することが産地に求められる供給責任だ!』
が、第一義だったからです。
道路を造る予算があるのなら、10円でも100円でも支持価格を上げてくれ~が、正直な気持ちでしたし、その主張は産業振興に適う底辺になり得たからです。
(ちなみに、農道予算は付帯インフラも含めて農水省の予算で、今回の道路特定財源問題とは直接関係ありませんが…)

「H14、15と十勝の小麦は大豊作となるのですが、その要因は5、6月が干ばつ傾向にあったからと言われています。幼穂形成期や出穂前期には本来お湿りが欲しい時期に干ばつだったのに…このことは、国産小麦の実に三割以上を生産している主産地十勝にあっても潜在的に“湿気る”畑が多いことを意味しています。」
かつて先細りする農業土木予算であっても、必要なものは必要であることを主張してきました。

初春小麦起生

たしかに、人が住んでいないのに…農地が痩せていく一方なのに…道路だけ良くなっても仕方がありませんが、私たちだって、いらないものはいらないし、必要なものは必要であること主張するのです。

その、周回遅れのランナー達の操るトラクターには、時速40kmを超えて走行するものも…、作業機には積載量30トンを超えて一般道路は走ることができないといわれているものも…、EU、アメリカから技術移入されてきて、それが当たり前の世界になっているのですが…




小さな種、新しい春
3月10日
いよいよビートの種おろし~
一昨日、昨日と、ビートの種おろし(播種作業)をしました。

この前段、育苗土になる昨秋から用意してある原土をとおすのですが、3月第一週は年度末の会議や総会や色々あって、しかも今回はイレギュラーで東京出張(3月3日…我が家は三姫ですが、お雛様の夜を外泊するのは初めてかも…)が入ったものですから、例年よりちょっと前倒ししての作業…
ビニールハウス内の土の香りに浮かれてしまい、つい鼻歌や独り言をつぶやいていると影からヒラリーがこっそり聞いていたりしてドギマギ…
「東京行き…楽しそうね~それまで、土とおし、終わるのかしらね~?
…家族総出の土とおしに、上京前にしっかり区切りをつけて、それなりに予習もばっちりと!
貴重な出逢いと、貴重なお話を聞かせていただくのでした。
(JA青年部的機関誌「地上」の誌上討論会で特集記事は5月号の掲載予定だそうです。)

さてさて、帰宅してからの段取りも順調に、今回は高校生の長男の友人と、中学生の次女の友人3名(♂、♂、♀)の、大型補強による総勢11名のスッタフ!

春待ち遠しい白い大地を横に見て「バッタン!バッタン!…パン!パン!パン!」と、ハウス内の作業音がガンケにこだまするのです。
晩冬ガンケ


育苗土は作業ハウス件苗床用のハウスとは別棟ハウスに、“パック”でストックしてあります。
これを、トラクターのフロントローダーにつるして…
ハウス育苗土


育苗土はペーパーポットに詰められます。
今回は、母と中学生のサッちゃんと二人で“種子板”にポットを展開します。(いつもは、展開機を使って一人で展開しますが…)
ハウスペーパーポット展開


展開されたポットに“土詰め機”でコンベアを経由して、育苗土が供給されていきます。
この時、土がちゃんと詰まるように上下にクランクをまわし、衝撃振動を与えて、機械が動きます。
「バッタン!バッタン!」とにぎやかになるのは、この時の衝撃音。だいたい30回ぐらいつきます。
ハウス土入れ
ハウス土詰め機ライン


土が詰められたポットに、ビートの種を入れていきます。
ハウス種入れ
ハウスビート種


かけ土をかけて、キャリアで苗床まで運搬…
ハウスキャリア


たいらに、真っ直ぐになるように綺麗に慎重に並べていきます。
ハウス苗床


このあと、地温を上げて撒水…約5~7日後にはビートの赤ちゃんが芽を出してきます。

国産の甘味原料の実に85%を支える、ビートシュガー…角砂糖10個のうち、3個はメイドイン北海道の甜菜糖で、うち、45%は私たちの十勝管内で生産されています。
いわゆる「輪作体系を基とする大規模畑作農家」の基幹作物…農業を頂点とする産業城下町を支える、北海道の140年の開拓の歴史から選抜されてきた、適地適作にかなう寒冷地作物です。

小学生の地図帳ですと、たまに「さとう大根」とか表示されていますが、アブラナ科ではなくほうれん草の仲間のアカザ科…2年生の植物です。(むしろ、「大きなほうれん草ですね~」のほうが、正しい!

砂糖=サトウキビ…じゃない世界がこんな小さな種と、ビニールハウスから生まれてくるのです。




背中の自己採点
3月5日
本日、高校入試…で、地元JA青年部単組の総会~
いわゆる概ね40才を上限にして、単組では若い後輩達に支えられてきましたが、この春でこの立場もヒト区切り…
総会終了後、退部届けを出しました。

私は就農したS61年に入部したのですが、当初は「そんな、ダッサイのやってられっかー」的な超不良部員で、一年に一回の総会ですら、きちんと出席するようになったのはH8年の副部長に選任されてから…
もともと小さい単組で後継者自体少ない町でしたから、総会成立させる盟友を集めるのでさえ当時は四苦八苦でした。
それが、今や役員さんはネクタイにスーツ姿…二十才代の部員もしっかり出席されて、自身が入部した年に生まれたお兄ちゃん達もチラホラと…
時流のはやさを感じずにはいられません。

懇親会の乾杯の音頭を任されるのですが、「若い君たちの力を信じる…!」を、言うのが、いっぱいいっぱいでした。
こういう日のために、何年も前から練習してきたはずだったのに…
(自己採点…45点…最低や…)

懇親会のシメを前部長が
「十勝、全道、そして全国へと僕たちのために駆け抜けたヒラさんの背中に、あらためて感謝します。ごくろうさまでした、ありがとうございましたっ…!」
(な、な、泣かすなよ~~~)
新しい時代を動かす力が、着実に萌芽している…心をふるわすのです。

北の、まだ真っ白な大地の…少し早い卒業式…
この、週末からいよいよビートの種おろしです!




己を知り、敵を知る(その3)
3月1日
指導農業士のお父さん達に想う~
2/25、十勝管内の指導農業士、農業士会の研修と総会が開催されました。

全体討議を終わらせて、総会の終了後、市内で懇親会…
車を運転して帰るので、ノンアルコールでしたが、農業士の先輩達と
「じゃ~俺達、どうすればいい?」
の激論になったり(新しい出逢いにワクワクですが…)、ビールをつぐ先々で指導農業士のセンセイ達に
「JA青年部でがんばっているのは知っていたよ!これからの十勝農業のために、頼むぞ!」
と、激励をいただいたり(むしろ勉強不足ですが…)、支庁の担当者から
「ひらさん、よく勉強してますね…食料、農業、農村基本計画審議会企画部会…をスラスラ言える農業者、長沼の駒谷さん以来ですよ!」
と、驚かれたり(おそれおおいですが…)で、全体討議の発言はかなりインパクトがあったようでした。

酪農教育ファームを実践している指導農業士の帯広の広瀬さんには
「ひらくんの話題提供は勉強させてもらった!そうなんだ!まずは己を知り、敵を知ること…そうでなければ正しく伝わらないと思うな!今日はいい話を聞かせてもらったよ、ありがとう!ガンバロウなっ!頑張ってくれなっ!」
の、握手に背中がゾクゾクしたりして…

新たに巡り合う農業士の仲間には、北海道農業士会の会長をつとめる音更の島津さんに
「ひらさんは、いま何にワクワクする?
僕は全道の仲間達に会うことが刺激的で楽しくてしようがないな…ひらさんもそうでしょ?」
に、新しい風を感じたりしました。同時に自身に求められるものの高さをあらためて気付くことに~
“自分には、まだまだ足りないものだらけだ…”
だからこそ、こんなステージでしっかり自分を磨いていかなければ、と思うのです。

僕たちの想いを、止めてはいけない…止めることはできない…
ハウスの中に土の香りを感じて、新たな春の出逢いに夢を枯らすな…と、自身に叱咤するのです。