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ひら農園

Author:ひら農園
ようこそ、「農園日記」へ
北海道、十勝の新得町屈足地区で農業を営んでいます。
作物たちの成長や農村の暮らし、農園の四季を綴っています。

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北の農園日記
北海道十勝のこだわりのジャガイモ・とうもろこしなどを栽培し、産直販売や観光農園、農業体験も行っている、ひら農園のオーナーが日々の農園の様子をお伝えします。
輝くスピカ(小麦シリーズ:その3)
6/30
勝負有り?3回目の防除(赤かび病)~

3回目の赤かび病の防除は『ベフラン』と『トップジン』
トップジンはわりと古い農薬で、「赤かび病なんかに効くのかね~」なんて言われていましたが、ベフランの効果を安定的に保つためにも、近年見直されてきた剤で、我が家でも、かなり前からローテーション防除に欠かすことの出来ない殺菌剤です。

エメラルド色のスピカ達は…と、いうと開花も終了して乳熟期にはいりました。
防除3小麦穂

シーブを剥いてみると…
粒数

粒数が少なく、意外と歩留まりが悪いような気がします。
全体を見回すと受粉障害もあるような…
やはり、幼穂形成期に低温だったのと、開花までに時間かかったのが影響しているのでしょうか~

見てくれに大きい穂でも、こうなるとやはり穂重より穂数の方が重大な収量要因。
しっかり、茎数を確保することで“保険”をかけているつもりですが、さて、どうなることでしょう…

蒼緑の麦原は、やがてハーベストイエローに…
収穫まで30日を切りました。




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雲はわき光あふれて
6/28
最後の夏~

第90回全国高等学校野球選手権大会 北北海道大会十勝支部予選の決勝戦を観戦してきました。
高校野球

高校3年生の長女の通う帯広南商業高校は前日、私の母校でもあり、長男の通う帯広農業高校を下しての決勝戦。両校全校応援で、たまたま姉弟出くわし、双方エール交換をしたとか…

今の高校3年生は長男が少年野球を始めたときに、一緒に汗をかいた仲間で、そんな頃から泣いたり笑ったりして応援していたので想い入れがあります。長男は今はバスケッターですが、時々、冗談で
「こうなったら、誰でもいいから甲子園、連れていってくれよ!」
なんて、遊びに来たその子達に言ったりしますが、今も変わらず気のいい素直な野球青年達は元気に
「はい!」
なんて、明るく返事をしたりします。(←おじさん的に“コロッ”といっちゃう…)

思い返すと…
昭和57年、帯広農業高校は甲子園出場を果たしました。
一回戦は島根、益田高校(4アウトをとられたことは伝説になっていたりします)
私は高校2年、夏…小麦の収穫期でコンバイン三昧~でした。
あのとき、無理をして甲子園に行っておけば………

長女の母校に託す想いは、二十数年前の忘れ物をとりにいく想い…かも

そんな巡り合わせで、高校球児達の汗と、声も枯れよの応援団に
「なんか、青春だね~」
と、呟いたとたん何故かしら、ハラハラと涙があふれて…

対戦相手の、帯広工業高校には少年野球時ショートのレギュラーだった子が“14番”をつけてベンチにひかえていました。
頑張った人が…すべて報われるわけではないけれど、でも、結果を出しているすべての人は誰よりも頑張った人です!
南商vs工業

結果は…
1-8、帯広工業高校が全道の切符を手にするのでした。
娘の級友達の…応援席の悲痛な叫び声に、また目頭が熱くなるのです。




豆にがんばれ!
6/27
ちょっと苦戦の豆~

自家労働対価に見合わないからと、我が家では豆作付けは縮小傾向…
だからといって、不得意とか、力が入らないからとか…ではないですが、豆作は苦戦。

大豆、小豆はステージこそ、そこそこですがカルチ間隔があいてしまい草退治に悩ましい感じになってきました。
小豆2葉展開

それでも、あれや、これやのアタッチメントで晴天の中のカルチング~♪
地温が上昇するとともに、伸び伸びとしているような感じです。
小豆カルチアタッチメント

ただ、菜豆類は超苦戦…
手亡は、雨が近いときにちょうど発芽期にあたり、発芽状態が×
金時も順調に発芽したのですが根腐れをおこしたりで、ステージは遅れ気味…

ここから…どう立て直すか~?
むずかしい…なやましい…



一本でもニンジン~♪(その2)
6/26
ニンジンシリーズ:今日は夏日、マックロクロスケ~

播種してから約2ヶ月
ニンジンも雑草も大きくなって管理作業も次のステージへ…

気温も高くなるとパオパオ(被服資材)内の温度も上がって、ニンジンが火傷してしまいます。
そこで、頃合いを見計らって本日はパオパオはずしです。
パオパオはずし

午前中もいい加減な時間までは、露がパオパオについて剥がすのに重たくて一苦労。
しかも、暑い中の仕事なので意外と重労働です。
専用の巻き取り機は12Vのバッテリーで動かしてエコ作業機。
パオパオ巻き機

風が吹くと、巻き取りの邪魔になって収拾がつかなくなるので手早く段取り良くやらなければなりません。
パオパオ巻き

最高気温27度…それ以上に、紫外線が強いのでしょうか?
頬や小鼻や唇が火傷してしまいました~

今のところ、ニンジンの生育は順調~
この後は、高温高湿度で発生する病気との闘いです!

スティックサラダに丸かじりで調度良いくらいの美味しそうなニンジン。
ウルトラバイオレットのせいで農夫達の逞しいクロウデは、ニンジン色をとっくに追い越してしまいました。




うわさのガジャイモ~♪(その4)
6/24
シリーズ:ジャガイモの好きな人には悪い人はいないようです/防除編~

前日(6/23)、天気予報をくつがえす思いがけないラッキーな晴れに、後期のニンジンを播種して先ずは、畑が埋まりヤレヤレ…

ただ、今日は雨量が多くなるかも予報なので、やりたい時期になってきた馬鈴薯の防除(疫病)、一回目を実施。
防除1畦間

着蕾期も順調で、ポツリポツリと花が咲いてきました~
開花初め

本当はもう少し引っぱりたかったのですが、それも天候しだい…“ちょっと早めに~”が防除作業のコツのコツ。
意外と雨はほぼお昼まで待ってくれて、思った通りにできました~

ジャガイモ…どこでも、だれでも、手軽に出来る…なんて言われていますが、防除(殺菌剤)はMAXで10~12回、9月の中旬までの長丁場。
抵抗性品種や極早生品種の前進栽培でないかぎり、馬鈴薯には“疫病”がつきもので、悪いことに塊茎(ジャガイモ)が大きくなってこれから、澱粉が蓄積される…と言った時期にペタペタと枯れてしまう病気なので、家庭菜園で無防除で育てていると、大概の方は「ジャガイモって大きくならないし、ヒラさんところみたいに美味しく出来ない…」と嘆くことに…

もち屋は餅屋…

今回の出番はGDM剤(グリーンMダイファー)、いわゆるマンゼブ剤…1960年代に開発された古い剤ですが、安くて予防効果も安定した初期防除に欠かすことが出来ない剤です。
必要悪といわれながらも、実はこの剤のおかげで世界の馬鈴薯の収量水準が飛躍的に上がったと、言われています。

夏至をすぎて、萌芽してから一ヶ月と少し~
一面に咲き誇るのジャガイモ畑の花達も、もう間もなく…
農夫達の期待とともに、徐々にですが、ジャガイモも大きくなってきています!




何に向かって…(その2)
6/20
新得町蔬菜生産振興会 設立30周年記念研修旅行~

前日、懇親会あとは男の子チームと女の子チームと分かれてそれぞれススキノのネオン街へ…
少し、眠そうな表情でも朝6:30のホテルロビー集合

丸果札幌青果さんへ、市場のセリの見学とニンジン販売の動向についての研修です。
市場セリ


一通りの見学のあと、朝食をいただきレクチャータイム
青果さんの部長さんが
「市況をみて高いところに集中させてしまうから、結果的に産地は損をしてしまう…コンスタントに市場に出し続けることが大事です。」

う~ん…そうかしら…ちょっと、クレーマーな心がムクムクと…

H17夏、丸果さんからオーダーがあってサヤインゲンを送って欲しい…値段はそれなりにするから…と、いうので担当のJA係長は我が家のサヤインゲン(けっこうまとまった箱数)を送りました。
ちょうど、お盆明けで“オルトラン隊”の東京農大の女子大生達にも手伝ってもらい、しっかり穫りきったワンロットでした。
ここで、“貸し”にしておけば何かの時に無理をきいてくれるかな…そんな思惑で、それまでの全農大阪や広島市場を浮気しての冒険。

ところが、ところが…数日後、精算単価をみてびっくり!
「ゼロ…一つ足りないんじゃない?」
なんと、青果さん全道の産地にオーダーしまくって一時的にものがジャブジャブになってしまったそうな…

でも…でも、大事なのはここから
はたして、このことで誰が一番損をしたでしょう?

野菜離れ…と言われて久しく、生活スタイルや消費行動の変化から、こと市場の存在価値が問われ、しかもその運営が厳しい状況にある中で市場の統合、廃業は市民の台所を直撃すると言われています。
現に、来年度から市場手数料が自由化になり市場の生き残り競争は一層激化するのでは…?そんな危惧が市場関係者にあることを、H17、全青協副会長の当時から…全農改革推進本部委員会で色々と話を聞いていました。

ただ…、市場改革に生産者として言えることはひとつ…
「エンドユーザーに向き合うものがなければダメ」
ファンに拍手される意識改革とその実践でなければダメ…たとえ、エコに取り組もうが施設が新しくなろうが…

さて、では誰が損をしたか?
一次的には産地、生産者でしょうが、カワイソウなのは札幌市民です。
なぜなら、おそらく産地(我が家も含めた)は金輪際サヤインゲンは丸果さんに出さないからです。
結果的に札幌市民は「旬で、安くて、新鮮な道産野菜」が食べられないことに…
それを故意でなくとも仕組んだのは、市場…
はたして、そんな市場が生き残れるでしょうか?

見学中、印象に残ったことが…
20名近くの研修団でしたから、足並みが揃わずマナーに問題があるのは承知であえて想うこと~
移動中、案内されてエレベーターに…市場関係者(卸の方でしょうか…)もおられて、メンバーが揃うまでしばしの待ち時間。
その関係者、もしかするとお愛想のつもりだったかも知れませんが
「遊んでいる人と、いっしょにされちゃ~困るんだよね~」
たしかに、市場の一番忙しい時間帯…私たち農夫だって、忙しいときはかまってられないときもありますからよく分かります。
でもでも、それでも私たちはお客さんであり、同時に生産者…どちらにしたって“お得意さま”…
それを、“遊んでいる人”とは…

もし、川上の人をどう思おうが、川下の人をどう考えようが、そんなもの…『おれたちゃ忙しい…その他の人は遊んでいる人、気楽だね~』が市場関係者のベースになっているのだとしたら…、そんなポジションを当たり前だと思っているのだとしたら…、真の市場改革は成功しないと思います。

地産地消といいながら、食べたい道産食材が食べられない札幌市民、道民の声に真摯に応える市場でなければ、私たち農夫の汗も報われません…
まもなく、サヤインゲンは第4ステージの播種の時期を迎えようとしています。




何に向かって…(その1)
6/20
新得町蔬菜生産振興会 設立30周年記念研修旅行~

蔬菜生産振興会の設立30周年事業の一環で管外の一泊研修(札幌・道央方面)を、しかも家族同伴もOKにして6/19~20日と実施しました。
JAの担当係長から「例えば、中央会やホクレンから何かお話が聞けないか~?」と、相談を受けて「では、“品目横断のこれから”~みたいなのをレクチャーしてもらいましょうか?」と、なって…

初日はホクレンの生産資材肥料原料課から『肥料資材が値あがる要因』について、プレゼンをもらい「少しでも、上がらないように頑張りますから…」
次に、北農中農業対策部畑作農業課の考査役から『経営所得安定対策の不具合』を、国に正していくことに「頑張っていますから…」
そこにきて、悶々とするヒラリーの心の導火線に火がついてしまいました。

「…肥料が、燃料が高くなる…でも、農産物の価格に私たち農民のそれを転化できない制度のなかで、ただ“頑張ります、頑張ってます”で、きちんとした答えが出ないのでは、やっていけません!私たちはただ、我慢しなければいけないのですか?後継者にだって夢と希望を持って将来の畑作経営をまかすことがこのままではできないのですよ!」

最後の方は感情がたかぶって涙声…
畑作農業課の考査役は、H13~17まで、帯広支所にいて北海道畑作の経営所得安定対策を担い手、JA青年部と仕掛けていった、いわば同士…現行の制度が意としない方向に向かいつつあることに誰よりも心を痛めている方です。

考査役には
「現場の生の…まさに血を吐く想いの声だったことを分かって下さい…」
ヒラリーには
「最後に物事を動かすのは、真剣に、真摯に、正直に、土に向き合う現場の人間の声だよ…そういう声を自分達で積み上げて繋げていかなきゃね…でも、正しいことを言っているときに泣いちゃダメなんだぜ~」

何かに向かって、動き出すものがあるのでしょうか?
閉塞感に押しつぶされそうでも、こども達の夢を枯らすわけにはいきません。

初搭乗…ススキノ・ノルベサのNORIAでヒラリーの笑顔に少しは救われるのですが…
ノルベサかよ子

…あと、二つあとなら黄色いゴンドラでした…
ノルベサススキノ





輝くスピカ(小麦シリーズ:その2)
6/18
開花最盛期に2回目の防除(赤かび病)~

前回の防除(6/10)から、曇天低温が続いてしっかり開花するまで時間がかかりました。
開花最盛期


ただ、それがホクシン小麦の良いところ~晴れるまでは開花しませんし受粉もしません。
近年、小麦の反収が堅調に伸びているのは、特に山麓地帯など従来(チホク)は収量が伸び悩んでいた地帯の底上げが顕著だからだと思うのです。
そういった意味で、特に開花期の天候が安定しない十勝山麓、海岸地帯の小麦栽培はこのホクシンに救われました。

ただ、悩ましいのはH23から全面切り替え予定の後発品種、“キタホナミ”は多収品種だそうで、私たち生産者でいうゴールライン(実需者だとスターライン)の乾燥施設がオーバーフローしそうだから、どうしよう…と、いったこと。(乾燥調整施設増設の意向調査がJAから送られてきました…)
H19から導入された畑作経営所得安定対策…いわゆる“品目横断”以降、『生産意欲がわかない…』と言われてきていても、“とれる!”と、なれば、そこはしっかり作りたいのがお百姓さん達の“プロ”たらん意識ですし、作らなければならないのが産地と生産者に課せられた使命だと思うのですが…

ちなみに、今回の殺菌剤は、ストロビーフロアブル。キノコ由来のヨーロッパなどでも広く小麦の殺菌剤として使用されている農薬です。

農薬のローテーションやセレクションも、そして周辺政策や制度も色々と悩ましい…
トラクターのハンドルを操りながら、頭の中は『さて、どうしたものか…』と思い巡らすのです。




製糖工場建設(甜菜カルチシリーズ:その7)
6/18
今しかない…ピンポイントの仕上げカルチ~

しばらくの曇雨天にもかかわらず、ビートはモコモコと大きくなっていきました…
そこに、待ちに待った好天!!!
『今しかない!畦…くっついちゃうし…』
間もなく、畦間がビートの茎葉でふさがる…と、いうタイミング~
ビートの最終、仕上げカルチは軽めに土を寄せて、地温の上昇を促しつつも土中温度の安定化をはかります。
それにしても、前回の“クサトリーナ”ちゃんと“マロット”ちゃんのヒゲヒゲコンビは草取り上手♪
高い殺草効果に、安堵の…おかげで、イージーな最終カルチです。
カルチ最終

トラクター後輪タイヤをハイクリアに履き替えて、足元もすっきり♪
出来るだけビートの葉を傷つけないようにします。
ハイクリアタイヤ

ビートの葉は畑の現場の“製糖工場”です。
あとは、虫がつかないように…病気にかからないように…

夏至を前に、折り返しの管理作業~
今のところ順調な前半戦に、心なしかトラクターのハンドルも軽やかな気がします☆
まさに、アップ・ビート♪♪♪…でしょうか




セットアッパー登場(甜菜カルチシリーズ:その6)
6/11
頼もしいクサトリーナちゃんとマロットちゃん~

前回の追肥カルチ(6/9)から、間髪入れずのカルチングは今シーズン初登場!
『クサトリーナ』と『マロット』のヒゲヒゲコンビ
カルチ4回目セット


『クサトリーナ』は『株間輪』をボルト一本で交換できる生育中期のアタッチメント。
『マロット』はいわゆる『クマデ』の応用型ですが、一見がっちゃくてちゃっちーようで実は畦のセンターを追随する優れもののアタッチメント。
『クサトリーナ』は畦上の凹凸にあわせて、『マロット』は畦上を左右に、ビートの根もとを生えぎわの雑草達を“よせてかきだし、かきだしてはよせて、ひきぬき埋没”させながらやっつけていきます!
(ほんと…こんなんで、こんなに仕事が出来るなんて…と、思えるくらい!)
マロット


晴天の高温時…ビートがシナッ~と、なる前の早朝からのタイムリミッター作業~
この時点で、12~13葉展開期
株間20cmのお隣の葉同士がかさなり、“株間”はそれで草退治の第一段階完了です。
(いわゆる“作物に草をとらせる”状態)
12葉


たとえば、某お隣さん(特に特定しているわけではないですが)の場合…
同じような時期に移植したビートも、カルチを一度も入れずに除草剤で草退治…で、こんな状態に…
某所


雑草は生えきっているので、除草剤が効けば雑草の密度は極端に少なくなるでしょう…
でもでも、ビートにもその除草剤は堪えます。
ましてや、カルチングによる地温上昇効果がこれほどまでの生育量の差を生じてしまいます。
苗の状態、施肥量、施肥位置、移植の状況によって一概には言えませんが、やはりツールで土を攪拌し酸素を供給して、かつ乾かし地温を上げていくことは、特に初期成育時に欠かすことの出来な技術だと思います。

あとは、畦がふさがる直前に最終の仕上げのカルチ…
あと一回


のこってしまった…あるいは、これから生えてくる雑草は“根際”散布時の除草剤で対応予定~

少しずつですが、先が見えてきました。




輝くスピカ(小麦シリーズ:その1)
6/10
出穂揃い開花初めに1回目の防除(赤かび病)~

例年より早い出穂期をむかえて、順調な生育ステージ
ただ、茎数があるせいか、それとも幼穂期が低温だったせいか出揃うまで意外と時間がかかったように感じます。

ホクシン小麦は先発のチホク小麦に比べて、開花受粉の感受性が鷹揚で、晴れるまでは開花しませんし受粉もしません。(…のような気がします…)
この点で、一穂重が充実している要因になるのですが、それでも条件の悪い十勝山麓地帯は茎数を多めに(㎡当/900本以上)確保することが大切。増収量にむけた最も大きな要因だと考えます。
出穂揃い


その、肥培管理はいわゆる幼穂形成期まで~場合によっては、止葉抽出期というヒトもいますが、やはりそれでは“(窒素を)食べきれない”…特に、山麓ではそうです。
結果的に、分肥が遅くなれば“タンパク”“灰分”があがり、内部品質の低下を招いてしまい、増収分にみあうものを手にいれるのは微妙…
そのへんのサジ加減は、難しい…お天気勝負…祈る想い…(ジンジヲツクシテテンメイヲマツ)
防除畦


そんなこんなで、赤かび病の一回目の防除
春先の干ばつで草丈は抑えられているようですが、茎数、穂の段ともまずまずの出来具合!
あとは、病気がつかないよう適切な徹底防除を敢行するのみです。
小麦防除アーム


ちなみに、“赤かび病”問題…(赤かび・DON“デオキシ・ニバーレ”に罹病した小麦から発する毒素)
その前後に複雑な政治・政策背景があるのですが、少なくとも本作小麦農家の取り組みが正しく評価されなければならない…とした、私たちの主張のきっかけになったことは間違いのないこと。

今ある姿…“やるべきことをやる”…あたりまえのことを手抜かり無く、実需者により愛されるものを生産してきた証ですし、産地の自負なのですが…

エメラルドの麦の穂がハーベストイエローの麦海にかわるまで、そしてそれがコンバインに刈られるまでの気の抜けない一ヶ月半…

農業神の女神が持つ小麦の穂~スピカ…
そのスピカ達に農夫達の汗の結晶を託すシーズンが、今年もやってきました!
ガンケと小麦畑




オヤツが欲しい時(甜菜カルチシリーズ:その5)
6/9
草退治、苦戦…でも、お腹が減る頃でしょ?~

油断をしていたわけではありませんが、前回(5/24)のカルチから2週間以上あいてしまいました…
出来ればよい条件で…と思って引っぱったタイミングも、結果的には前回のカルチは“草を生やす”カルチになってしまいました。
(やはり、お天気商売は難しい…)

…ですが、ビートもスクスク!より一層順調におがれば(大きくなれば)…ということで、追肥をします。
カルチ3回目

実は、基肥をおさえているので施肥設計的には“分肥”になるでしょうか~
初期成育のうちに、よりビートの根に近いところに“オヤツ”と、称した肥料をカルチングと同時に施していきます。
追肥カルチ

工夫はセンターの三角羽につけている『スプリングタイン』
NAK(草カルチ)のオプションツールのクサトリーナの消耗部品を改良したものです。
この“ヒゲヒゲ”…なかなか憎らしいところの小さなタニソバ達をやっつけていきます。
三角羽とタイン


ビートのカルチ作業も後半戦…いよいよ佳境に入ってきました!
草退治…
さてさて、どうしたものか…


卒業証書
6/6
道青協退任役員慰労の謝恩会~

前日(6/5)、道青協退任役員の慰労会があり、感謝状をうけとりました。
本来なら、2年前…道青協会長卒業時に顕彰いただくのがスジだったかも知れませんが、思いがけず長々とお世話になり新たな出逢いや、色々な方達に支えられて振り返ると充実のクールダウンでした。

謝意にかえて…では、フレッシュな地区会長さん達に老婆心ながらのひとこと、ふたこと~

「~この時期…、皆さんのような立場でない限り、畑作野菜農家は管理作業等でハードシーズンですからヨサコイウィークにススキノ会議なんて出来ないと思います。前後に運動会もありますから、おそらくやりくりがたいへんなこと…私も経験者なのでよく分かります。

H13年…十勝の地区会長だった当時。
今いまの経営政策の源流となる、いわゆる“農業構造改革のための経営政策”の組織討議がされた年で担い手農家としてもJA青年部は注目度が高かったので、特に政策議論では白熱しました。
今でも覚えているのは、7年前の今日…皆さんと初めて酌み交わす懇親会の席で空知の黒田さんに
『十勝の本作農家さんには申し訳ないと思っているんだ…』

“本作”“捨作”…なんて言葉をその時初めて知るのですが、このことが後にJA青年部の政策議論を推進する土台になっていったのだな…と、振り返ります。
そして、そのことをその仲間達と熱く熱く語り合ったことを思い返します。

単組だから出来ること、地区青協でなければ出来ないこと、そして道青協だからこそやらなくてはならないこと…皆さんの背中にはそんな大きいものがあることを熱く語り合う夜に、それを感じていただきたいと思います。

もう一つ…昨日、ようやくの天気に馬鈴薯の本培土を終わらせてきました。
ジャガイモを作っている方には『え~まだそんなことやっていたの?』とか、『もうやってるの?』とか、あると思います。
酪農家にしても、同じ町の同じ集落で同じホルスタインの乳を搾っていても、牧場によってやり方が様々それぞれであることは、よく言われていることです。
そんなことを、この札幌で情報を交換しあう…私の場合は自身の営農技術を向上させるヒントをたくさんもらいました。それは、仲間だから出来ること…かけがえのない機会なのだと思います。

そんな出逢いと巡り合わせから、議論と実践を重ねてのこれからの一年をどうせなら、とことん楽しんでもらいたいと思います。

ちなみに、馬鈴薯の本培土ですが理想の形状を『カマボコ型』とか、『オッパイ型』とかいいますが、我が家の場合は『乳輪コンモリ陥没乳首タイプふんわりオッパイ型』です…
あ…そういえばそんなオンナノコ、某キャバクラにいたな~なんてお話は懇親会の席でもりあがっていただきましょう。

謝辞に代えまして、これからの皆さんに強くエールを送るものです。
ありがとうございました。」

謝恩会はオッパイネタやフェチカミングアウトなど、なぜだかやっぱりエロエロファーマーズコンテストの様相を呈してすっかり楽しく過ごしました。

6/6、8:50、北農中10階
「昨夜はありがとうございました。皆さんお元気で~」
改めてお別れの挨拶をさせていただきました。

「もう、そんなに来られないのですね…寂しいです…」
と、涙ぐむ女史や(←どうせウソ泣きだけど)
「奥様への恩返しや家族孝行できますね~」
と、道青協事務局経験者の若手JAマンや
「必ず札幌に来て下さい!新しい時代のリーダーなんですから!」
と、部長、課長に激励されて~(テレテレ…恐縮…まだまだ全然ダメダメです…)

すっかりいい気分で背筋を伸ばしビルを後にするのです。
鞄の中にある色々な思いの詰まった、卒業証書が少し重たく感じられました…




芽が出ますように…
6/4
大雨後のパンパカパンに出そうで出ない芽を救済?~

パーソナルな法則(農園日記5/19号:“やる”…で、結果オーライの確立80%以上の法則)に則って、翌日の大雨(5/20)を覚悟して播種した小豆と大豆は芽を出す雰囲気はあるものの、やはりあの大雨でパンパカパンに固くなってしまった土のせいで、力強く“ニョキッ!”と、出てこれそうにありません。(ほじくって確認してみるのです…が)

そこで奥の手…メクラ掛けのツールでカルチをいれて救済をすることに~
注:“メクラ”掛け~パブリカリーな表現としてはおそらくNGなのでしょうが、業界用語としてはわりと一般的です。畦上処理ツール仕様の発芽前カルチング…いまいちピンときませんが、表現として注釈を入れるとするとそんなところでしょうか…

よく見ると、効いていたはずの土壌処理除草剤に負けずと、チョロチョロと雑草達(タニソバetc)が生えてきています。
やはり、今がタイミング!
メクラ株間輪


午前中の早いうちにジャガイモの本培土が終了したので、トンカチトンカチと1時間以上を費やして小豆・大豆の“メクラ掛け”のセットにツールを変更して、いざ豆畑に!
メクラツール


やはり生えるか、生えてくるか…と、いうタイミングで畦上処理ツールを引っぱっていくには、おっかなびっくり…かなり勇気が必要ですが、思った以上に上手に出来たかもしれません。
メクラ掛け


ただ、発芽が揃うまでは何を持って成功とは言い切れませんが、お天気がいいので地温が上昇したことだけは間違いありません。

明日、明後日…ニョキッ!と、芽が出てくることを祈ります…




うわさのガジャイモ~♪(その3)
6/4
シリーズ:ジャガイモの好きな人には悪い人はいないようです/本倍土編(理想のオッパイは?)~

小培土から約一週間が経過して、少し早めの“本培土”
草カルチを本培土仕様にセット
本培土


我が家では澱粉原料馬鈴薯が主流なので、株立て本数の確保を優先することで収量は安定しますが、畦幅が通常より狭くなっているので培土のボリュームには制限があります。
そこで、登場するのがいわゆるノーマルタイプの培土機。
カマボコ型培土機から見ると一回り小さいですが、培土の形状としてはまあまあ満足な仕事をしてくれます。
本培土羽


【考察】萌芽前早期培土のメリット、デメリット
時期的に少し早い本培土も、それが意図的だったら“早期培土”になると思いますが、いわゆる萌芽前早期培土(一発培土)の利点は『作業の省力化』と『ストロンを傷つけない』ことにつきます。
《用語》ストロン(ふく枝)/地下にある茎(芽)の節から発生して伸張し、先端に塊茎(ジャガイモ)をつけます。少し太い根のような形状です。
ストロンを切ったり傷つけてしまうと、ジャガイモの数が減ってしまい減収しますが、作業が遅延した場合(天候や他の農作業の競合が原因で…)はそのリスクが高いので、その心配がないうちに培土をしてしまいましょ~と、いうのが早期培土のネガティブなメリットでしょうか…

対して、デメリットは…
① 結果的に萌芽が遅れます。つまり、それだけ長い間土の中にいなければなりません。
② 地温を上げる(…または、下げる)機会を失います。
③ 物理的方法による除草体系が限定的になってしまいます。(土壌処理除草剤に頼ることに…)


これらのことを勘案して、我が家では萌芽してから2~3週間目ぐらいの間に(ストロンが伸張し始める時期)本培土を終わらすように心がけています。
それまで、最低1回(本培土をあわせると2回)…できれば2回(除草剤が散布できなかった場合は特に)段階的に土寄せを行うようにします。

一度、地上に顔を出したジャガイモの生育力は逞しいので、多少加減はしますが割とイージーにしっかり土を寄せて仕上げていきます。
本培土形状


また、培土の形状として理想的なものを『カマボコ型』あるいは『オッパイ型』と言われていますが、我が家の場合、特にこだわりということではないですが最初の小培土をウィングデスクで“フワッ”と、トップ(台形で言うところの上底)を丸くして、本培土では延長ラバーで株元に土を寄せているので、自分的には『コンモリ乳輪陥没乳首タイプオッパイ型』だと思っています…理想は…(←ここだけ読むと単なるエッチブログですが…)
本培土作用


実際には土壌水分や土質によって『富士山型』とか『台形型』になってしまいますが、ある程度の“土の量”が確保されることは当然として、本培土の形状とタイミングは馬鈴薯の栽培管理上、最も大切なものの一つだと思います。

本培土…かけた片っ端から土が白くなっていきます!
頼もしい初夏のオテントーさんに感謝です!




どうせ遅れたのなら、より条件の良い時に…
6/3
ようやくの天気に豆播きのひとくぎり~

このところの天候不順で遅れていた“菜豆”の播種も、なんとか、よりよい条件(晴れて地温が上昇して畑が乾いた時)で終了!
菜豆播種


一般的には、「インゲン豆」と表現されていますが、いわゆる「サヤインゲン」とは違って“豆”そのもの…製餡や甘納豆の原料となるもので、我々の業界では「菜豆(さいとう)」。
政策用語では、小豆を含めて「雑豆」(大豆と区別する意味合い)で、ワールドトレードの中にあっては重要品目の位置づけにされているものです。

以前、ジャイカの研修生を受け入れしたとき、母が作った比較的ブリックスをおさえた“金時”の甘納豆風を食卓に出したとき、メキシコの研修生が
「ベリ~ベリ~デリ~シャス!!!」
と、絶賛…聞けば、日本の料理はどれも素晴らしく美味しいのだけれど“豆料理”が無いのが不満だった…とのこと。
世界中で食されている、豆も日本では和菓子や限られたお総菜でどちらかと言えばマイナーな食べ物であり、作物です。
~が、管内では国産の75%を生産し、“輪作体系”上、重要な基幹作物の一つ。

我が家では“手亡”(品種は『ユキ手亡』)と“金時”(品種は『福勝(フクマリサリ)金時』)の2種類。
これらに、白系金時や“中長うずら”を加えて『菜豆類』と総称しています。
ちなみに、“手亡”は白餡の原料で、東京銘菓の“ひよこ”などに使われています。
また、いわゆる大福や白花豆などは“高級菜豆”という部類で区別します。

手亡は大豆の播種板で、30穴播種板は約19,000本/10a当の株立て本数(通常の3割り増し)
てぼう播種板


金時は8cm株間の1粒播き(通常21cmの2粒播き)になるよう“チドリ”の播種板で、株立て本数を確保します。
金時播種板


大豆、小豆同様、種子代はかさみますが収量が安定します。

それも、これも菜豆類は、条件が悪いと芽を出す前に腐ってしまったりと、デリケートなのでよりよい条件で播かなくてはいけません。
播くときも真剣…、もちろん、播いてからも勝負が続きます!

北らしい爽やかな初夏を迎えて、どのくらい挽回できるでしょうか…
とりあえず…太陽に感謝です!




勝って泣くのも、負けて泣くのも…それが青春!

6/1
第61回 新得町立屈足中学校・雨の中の体育祭~

中学校PTA会長になってから、2回目の体育祭はあいにくの雨…
6時の花火打ち上げ時は、持ちこたえるか否かといった雨予報だったので難しい判断でしたが、幸いグランド状態が良かったので意を決してのGO指令。

ところが、開始30分前から、バシャバシャと降ってきました…
開会式、PTA会長の挨拶も短縮バージョン
「…君たちの汗が、新しい感動と多くの勇気を私たちに与えていることを分かっていて下さい!
そして一つだけ、約束して下さい!
もし…これから、君たちがやろうとしていることや、その願いや想いが、正しいと思うのなら…間違っていないと思うのなら…そんな、強い信念があるのなら…簡単に泣いてしまってはダメです!
へこたれず、正面に向き合い、雨になんか負けず、正々堂々と、挫けずに、チームの心を一つにして、最後まで…、最後まで…、最後まで…あきらめず、君たちの青春を駆け抜けて下さい!…」

やがて、雨は小降りになり
色々なハプニングや、ちょっとした演出(帯農バスケッター君達の徒競走パフォーマンスとか…)や、どんでん返しがあったりで、笑いあり、涙ありの今年も素晴らしいドラマに、最後まで頑張った生徒達に感謝したいと思います。

終了後は恒例の校長宅での、反省会。
終わり間近に、部活のことでちょっと面倒なことになっている顧問の先生が隣に来られました。
「…こども達からも、色々と聞いていますよ。でも、情熱を持った先生と意欲のある生徒達です!なんとかなりませんか?」
「すいません…大人が、悪いんです…」

そう…どんなことだって、こどもが悪いなんてことは希です。
こどもは大人を写すカガミ…とも言います。
実は、育てているようで、育てられている…こども達も…畑の作物達も…

こども達の泣き笑いの汗と涙に、大人達が手にいれる貴重なものを改めて確認する反省会の夜でした。