FC2ブログ
プロフィール

ひら農園

Author:ひら農園
ようこそ、「農園日記」へ
北海道、十勝の新得町屈足地区で農業を営んでいます。
作物たちの成長や農村の暮らし、農園の四季を綴っています。

カレンダー

09 | 2008/10 | 11
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -

最近の記事

最近のコメント

月別アーカイブ

カテゴリー

北の農園日記
北海道十勝のこだわりのジャガイモ・とうもろこしなどを栽培し、産直販売や観光農園、農業体験も行っている、ひら農園のオーナーが日々の農園の様子をお伝えします。
空にそびえる
10/21

鋼鉄の城的…ブールーゲイル的…大空魔竜的…なビートパイラー~
パイラークロガネの城

今年から色々とワケあって、新得町のビートの立会業務は各農事組合の甜菜委員も担当することとなりました。
そこで本日、初めての立会出番~担当はホクレン清水製糖工場の直送パイラー!
ビート実検
事前に研修があるのですが~
検定員から色々と教えてもらい、たいへん勉強になりました。
ビート石検

立会の仕事は、糖分測定の機器が正常に作動しているかどうかの確認と、査定員が判断するビートの歩引きと石などの夾雑物の目見値の照合確認です。
クロマト

直播と移植、品種の違い、タッピングの加減やビートチップから糖分や収穫機のスペック、病気株から育苗履歴や栽培技術、圃場の特徴などを推測出来ることなど、やはり奥が深いし収穫物はウソはつきません。
立会ステージ

悩ましいのは夾雑物。
ちなみに、基幹道路(国道、道道)に隣接している圃場からは、やはりペットボトル、スチール缶、アルミ缶の夾雑物が紛れ込む場合があるとか…
ポイ捨てもだいぶん少なくなりましたが、アルミ缶などが細断にかかってしまうと重大な事故になることもあるそうです。
それらをチェックする最後の砦…
緊急停止ボタンも、この日の作動回数は6回ほど~気が抜けません!
ビートパイルサンプル

目見値の確認作業も事前に実検値が示されていて目慣らし済みなので、査定員の言うとおりただ判子を押していれば良いのかも知れませんが、甜菜の生産環境における生産者立会制度の根幹は、まさに自主検定に照らした生産者責任の実践でもあるので、思う以上に緊張感を持って臨むのが立会人のツトメでもありヤクメでもあります。

~そんな難しい話はともかく、今から20年以上前にパイルオペレーターのアルバイトを何シーズンかやっていたので、実は懐かしくてワクワク、ドキドキでした。
ビートゾクゾクと
当時はショートの10tダンプしかありませんでしたが、今や30tトレーラー!
30tトレーラー
大型化による効率運送の現状は、圃場現場の積み込み作業にも大きな影響を及ぼしているので、いわゆる“卵が先か?ニワトリが先か?”状態ですが、もちろん開発行政的にインフラの整備も重要で、そう言う取り組みが徐々にですが効果として現れてきているのかも知れません。
ただし、原料型作物ですから“国際価格競争”の御旗のもと、その効果は相殺されているのですが…

~そんな難しい話やもちろん楽しい話を査定員としながら、一日があっという間に過ぎるのでした。
精糖期は来年3月までの5ヶ月…
立会業務は12月いっぱい…
日に150台を超えます。
シーズン一万数千台の査定も、ヒューマンエラーなんてけして許されない世界…
査定員や分析員のエラーは即、生産者の手取り収入に反映されるので、立会人以上に張りつめたものがあります。
なかなか、神経をすり減らす業務…ご苦労様です…

現場を支える人と、その想いで砂糖が作られていることをあらためて実感…
砂糖の白さには太陽と大地の恵と、そんな人達の想いがつまっています!




スポンサーサイト
ビート♪ビート♪ビート♪
10/17

前期収穫開始!~

本日から、甜菜(ビート)の前期収穫が始まりました。
シーズン中、だいたい3回に分けて出荷されるビートは、堀とり収穫を11月の2~3半旬位までには終わらせたいところ~他の収穫作業や来春の準備を合間に、中期収穫まではその出荷割当量と出荷日と天候をにらみながらのスケジュール出荷です。

まずはタッパーで“タッピング”
タッパー
ビートの茎葉を切っていきます。
歩留まりに直接的に影響するので、ナイフとフライホイールの調整は意外とデリケート…
タッパーフライホールナイフ

そして、ハーベスターで堀とり~
ビートハーベスターくるぴた
昨年、町内からわりと程度の良い中古を買ってきたので、再整備をしての我が農園初登場のビートハーベスター。ニチノーの410R…通称“くるぴた君”
収穫始めは畦枕からなので多少ロスがありますが、一日80トン程度の収穫量でも楽勝です~♪
ハーベスタークリーナー
周回遅れな導入機でも、我が農園的に高性能スペックで快適収穫です!

ビート自体もまずまずの大きさ~
ビートハーベスタータンク

そんな豊作を喜べる政策環境だったら、いいのですが…これがなかなかままならない…
(砂糖の原料なのに甘くない…?)
それでも、アップビートなハーベスト♪
大きなビートに期待を込めて、ハーベスターが縦横に闊歩するシーズン突入です♪




夢は無限に
10/16

平成20年度 新得町PTA研究大会の参加呼びかけ~

来月15日に新得町で行われる“町P連研究大会”にお招きしている講師の植松氏の講演をできるだけたくさんの人に聴いていただくために…と、隠れミッションをうけて、ひねりだしたアナウンス文を活用して参加呼びかけのチラシが完成しました!
町P連チラシみひらき

ようはA4の限られたスペースに、必要最小限の情報が入っていればいいのでしょうが、役所的文章はやはり味気ない…ましてや、字面ばかりだと例えば、子どもにわたされても締め切り日をみて(実はそんなにきちんと確認していないし…)、ぽっいと机の上におきっぱになるのが常態~(我が家だけ…?)食指が動かない…

そこで、どうせならちょっと“あそび”ましょう!と、思いっきりアナログチックに目の引くもの、“なんだ?”と読んでもらえるものをコンセプトに作成しました~

…とはいえ、そんな技術は持ち合わせていないので、こういうのが得意な中学校の広報部長にお願い(~というか、ほとんどマル投げ!)
ラフイメージを伝え、もし参考になるならと我が家の書庫の奥の方から『アニメージュ』や『ロマンアルバム』を引っぱり出してきて、植松氏の写真とコンテンツペーパーを渡すのです。
ロマンアルバム

そこで、出来上がったのがこれです…!!
町P連研究大会チラシ

出来上がってから、ちょっと頭を悩ましたのがいわゆる著作権のことでしたが、校長先生の裏付けのない『だ~いじょうぶでしょ!OK!』をいただき、教頭先生からは「宇宙戦艦“ムサシ”ってことにしておきましょう~」(←名言!)と、すこし訂正をかけて完成~

植松氏の講演を聴かれた方だと、なぜ植松氏がヤマトクルーのコスチュームなのか…?理解していただけるところなのですが、それは実際聞いていただいて色んな伏線があることを楽しんでいただければ…
そんな、チラシです。

「やったことがないことをやりたがる人」…
まだ、夢のかけらを持っていてまわりの人達を楽しませたり、そんな感性に触れて楽しんでくれる大人達~
実は、私たちのまわりにもたくさんいます…




フードプラン
10/15

人参収穫終了~

作型的にはやはりこの時期の収穫が一番人参にはいいようで、特に病気の発生が8月の夏最盛期とは段違いです。

おかげで、上々の歩留まり!我が農園的に高収量!(あくまでも、我が農園的に…)
しかも、特別栽培法~フードプランでの出荷に、北の涼しさと土のチカラにあらためて感謝!
人参収穫10月コンテナ

ちなみに、フードプラントとはコープこうべが推奨する化学合成農薬の使用回数を一般栽培の2分の1以下に減らして栽培する方法です。
重点防除で散布可能な薬剤は、殺菌剤で“バイオキーパー”と“ポリオキシン”と“ストロビー”の三種。
かなり散布タイミングに気を使いますが、人参の肥大期に気温、湿度とも安定的に右肩下がりになる8、9月の気候は、この栽培方法にとって追い風です。
人参収穫10月最終

香りも色も、北の秋のエキスをたっぷりとじ込めて…
少し照れたようにあかくなって、笑顔の食卓に届けられているようです~

残すところ、根菜類はいよいよビートだけになりました!




ハーベスター戦記
10/14

コナフブキ終了~

全てのジャガイモの堀とり収穫完了です!
シーズンを振り返ると、思った以上に大苦戦でした…
収穫あと一台分

昨シーズン、限界だった鍬のシェアポイントをシーズン始めに新品に変えて快適だったのですが、メクラ石のせいで曲がってしまい、ハンマーな大手術~(9/20)
収穫あと一往復

おまけに、すでに2番コンベアのロッドを止めているナットが限界でしたが、あと○○日…あと○○ha…あと○○本だからと、現場で修理して騙しながらの作業~
一日平均5~6本は、はずれてはつけ、とれてはつけを土まみれになってやりました。
結局それが大きなロス…ちゃんと直さなきゃいけないときは、しっかり直さなきゃいけないことを痛感(ダメになってからでいいか~は、ダメ!なんです!)
収穫あと一本

あと、雨前に一番コンベアの傘ローラーがダメになったり、シャフトをうけているメタルをダメにしたり…
結局このロスで雨前に中途半端に残してしまうのです…
収穫最後のタンク

そして、堀とり再開であと一台(往復4回)となって3番コンベアーが切れてしまいました。(10/13)
収穫最後の一台

でも、何とか終了~~~
この後、人参、甜菜と収穫日指定の作業がつまっているので、タイムリミットのある作業でした。(ほぼ、計算通りに終わって、よかった…)
収量的には、やはり干ばつの影響がでて、オーダー量を確保できるかはちょっと微妙ですが、それでも先月の小麦前作の堀始め(9/19)から見て2割ほどジャガイモが太っていました!

ジャガイモは逞しい!
そんな逞しい作物達に支えられて、ポテトハーベストシーズンを終えました…
快晴の十勝晴れに感謝~



帰路に立たされる畑作経営
10/8
ニューカントリーの串刺しアンケート~

北の農業情報専門誌(北海道協同組合通信社発行 月刊情報誌)『ニューカントリー』編集部から原稿の依頼があったのは先月…
ニューカントリー

収穫ハードシーズンということもあって、締め切りを延ばしてもらいなんとか入稿~
調度、ひら農園ホームページ“農園紹介”の“こだわり”のサブページをしかけていたので、もし農家、生産者でない方にも読んでいただけるとしたなら…
あるいは、畑作意外の生産者にも解って貰えるとしたら…
そんな想いで、思いがけず長稿になってしまいました。
(編集局の皆さん、ごめんなさい…)

・・・・・・・・・・・・

① 資材高騰、将来的に迫られる国際化など、道内の畑作経営が置かれている現状をどう認識するか。

畑作物は、北海道開拓来から適地適作として選抜育種され、北海道農業にとっては無くてはならない作物達で、過去、現在と『より実需者に愛され、より安定的に、より安価に、安全安心な原料』を供給することを産業使命として産地を形成し、畑作生産者は生産責任を果たしてきました。
その結果、現在収量水準は先進地EU農業と肩を並べるまでになりました。
北海道で生産されている甜菜糖(ビートシュガー)は、国産砂糖の85%、国内で消費される甘味原料の3割を占めていますし、国産小麦の70%は北海道産小麦で、その内の40%以上が十勝産のホクシン小麦です。品質も例えばホクシン小麦ですと、“ASW”と感応試験で比べてみても美味しいと評価されるものを生産しているのです。
さらに、耕作規模においては世界第2位の農業王国フランスの平均経営規模(40ha)にこそおよびませんが、同様の形態では北欧農業、またはスイス農業の平均規模(約20ha)を上回るまでになっています。
(ちなみに、当農園の経営面積は33haでほぼ十勝管内の平均です。)
つまり、メイドイン北海道、メイドイン十勝の畑作物を国民、消費者はそれとは知らずに食べていることになり、いわゆるわが国の『輪作体系を基とする大規模畑作経営』は、どこにでても恥ずかしくない水準にまでなってきているのです。

ところが…
“畑作物”は消費者、生活者からみて物理的にもずいぶん遠いところで生産され、形と名前を変え(サトウキビはイメージできても、甜菜はイメージできませんよね?)、消費者の口に入るものですから、私たち生産者や産地の汗や努力を知る機会が極端に少ないのです。
そもそも、自身達が生産している小麦粉や砂糖や片栗粉が、どんな実需者に、どんな風に加工され、どんな方達に、どんなふうに食べていただいているか…?無関心であっても全く支障がなかったのです。
もちろん、それは逆の言い方もあるわけで、国民、消費者の声が現場に届きにくい…そんな生産環境が北海道畑作の現状です。

さらに、畑作物は世界貿易上、重要品目としてトレードされているもので国の統制下にありましたから、市場性というものに対し生産者はさほど敏感ではありませんでした。計画生産を前提として、価格支持政策によって制度上“保護”されていたことに安穏として、畑作農家自身の主張をどこか他人事のようにしていた感じがあります。
「私たちは、こういう努力し、こういう犠牲を払う覚悟だから、国はこういう施策で産地や生産者の汗に報いるべきだ!」
そんな理論武装と自己発信を残念ながら放棄してきたのです。

このことを、ある方は
「結局、オカミに飼い慣らされ、強いものに搾取されている…」
~と、表現し、またある方は
「北は優しいから…やることやっているのに、でるところにでて言わないし、おとなしいから…」
~などと、揶揄されてきました。
寡黙に土に向き合うことが農夫の美徳とされてきたのは、それはそれで意義のあることかも知れませんが、それらのことで、知らずのうちに生産者と消費者、畑と食卓の距離を広げていったことが、いま、私たちにとって大きな不具合になって鬱積しているように感じます。

そんな中での“資材高騰”は、小資源国家のわが国において、如何に世界と繋がっているのか…を、思い知らされ、ただでさえ遠い存在だった食卓より、もっと遠い海外の事情をもろにうけて、右往左往するしかない状況に置かれてしまうことになってしまいました。
燃料が、肥料が、高くなったのは我々農民のせいではありませんが、いわゆる経済成長期のオイルショックの時とは違い適正な価格形成を、消費者、生活者に負荷できない現状は生産者にとって深刻です。
さらに、“国際貿易規律の強化”に対し、より安定的な制度として日本型直接支払制度で対応するとしても、北海道畑作がスケープゴートされかねない状況であることを認識しなくてはなりません。
そもそも、我が国は米政策がど真ん中で4番バッターですから、ホームランを打っても派手にガッツポーズする事がない大人しい5番バッター(玄人うけはするのですが…)の畑作が、スケープゴートされかねない…なんて認識すらされていないのかも知れません。

『世界と仲良くすると同時に、世界と競争する…』
北海道畑作はそう言った風を一番先頭になって受け止めなくてはなりません。
ファン(国民、生活者、消費者、納税者…etc)のエールや拍手が小さい(ように感じる)だけに、まさに、内憂外患の状況です。

② 必要とされる経営安定対策(もしくは緊急補填措置)とは。

国際貿易規律の強化に対応するためと、輪作体系を基とする大規模畑作経営体を産業振興、地域振興の両面からケアするためにH19年度から、『経営所得安定対策』(いわゆる“品目横断”“収入変動緩和”“農地・水・環境向上”)が導入されるのですが、畑作生産者がイメージしていたものとはかけ離れたものになってしまいました。
そもそも、制度改革がどうあろうと『旧制度(~H18)並の農業所得が確保されること』が前提の制度設計であったはずなのに、いわゆる“品目横断”(内外価格差是正対策)の交付水準は『より、高収量を上げた者ほど旧制度からみて所得の目減りが大きい』という欠陥制度で、しかも支援水準となった計算基礎年はH17年の経費水準をベースにしていたこともあり、近年の資材高騰に全く対応できていない…つまり適正な価格形成を担保出来ていないシステムです。
これでは“より経営努力、営農努力した生産者”の汗は報われません!
まずは、畑作現行制度は欠陥制度なのですから、早急にリコールをかけて改定する必要があります。

更に言えば、収入変動緩和対策は国際価格がおおよそ右肩下がりを想定している制度ですから、本来の機能を果たせていない状況にあります。
保険制度として“災害補償制度”とは、棲み分けられるべきですが、すべての対象品目において災害収入PQが導入されていないのは、制度上整合性のあるものでは無いと思っています。
また、環境向上対策は畑作産地、生産者の発想のトレーニングが出来ていないことはそれとして、畑作平場版の環境向上対策のイメージが湧かないでいますし、施策対効果が何なのかがぼやけています。
例えば地下水汚染対策など環境アセスメントと連動するようなオールな取り組みでなくてはならないはずです。「草刈りをしたら補助金が貰える」レベルでは納税者の負託に応えることは出来ません。

これらから、現行制度の見直しがされることがまず始めにあるべきです。
いわゆる、担い手意見としては「この制度でバラ色の農業人生を補償してくれ!」といったものではなくて、玄人うけするも、大人しい5番バッターである“畑作本作”生産者のギャランティーが正しく公正に評価されるべきだ…を言うのです。
ただし、制度上網羅できない部分は緊急措置として補正予算などでケアされるべきです。
現状のコストをまかないきれない程の資材高騰分は、その格差を是正されなければなりません。そもそも、欠陥制度だったわけですから、バラマキとの批判はあたらないはずです。

また、それらのことを仕掛けていく上で政治は重要な要素となります。
昨年、1,111億円の補正予算がくまれましたが、それも九州北部の小麦の豊作があったからで、渋い財務省を動かしたのはオール九州で取り組んだ代議士のセンセ達です。
かえりみて北はどうでしょう…重要閣僚を経験し、政権党の幹部を務められたセンセ達がこんなにもいるのに、オール北海道で取り組むべきをやっていません。
また、野党の裏付けのない無責任なマニフェストも看過できません。
生産者自身の選択眼もしっかりトレーニングしなくてはならないのではないでしょうか。

③ コスト低減、新規作物の導入など産地に出来る対応は。

コスト低減の取り組みは、適正施肥や単肥配合などやり方と工夫次第では成果が上がるものもありますが、個々での取り組みは既に限界に達しています。
JA、産地、自治体と一体で取り組む必要があり、地域内の遊休資源(投下過剰な酪畜堆きゅう肥など)をしっかり循環させて、健全で生産性の高い“土づくり”の励行は、畑作・耕種農家にとって永久に取り組まなければならない自己課題だと考えています。

ただし、そうであっても一番の問題なのは畑作農家の生産意欲が下がってきていることです。
『より安定的に、より安価に、安全安心で、そこそこ美味しければ国産にこだわらない…』
原料型作物を生産する畑作農家は、そんな言葉に反論できないでいたのですが、やはり私たち農夫を動かしているのは「美味しい!」の笑顔です。
もちろん原料型作物の生産責任は、果たすべきは果たさなければならないのですが、現状では畑作物のみでは生産意欲を喚起できないでいます。

食の偽装事件などが多発する中で、幸か不幸か消費者の食に対する意識が上がってきています。
そんな意識に応えられるよう、より距離の近い消流関係を求めることは北海道畑作の現状を理解してもらうことの近道でもあります。
ファーマーズマーケット、産地直送販売etc…自ら売ることを出来る工夫と努力で取り組むことは、生産意欲を喚起する推進エネルギーになるはずです。ターゲットもマーケットも意外と大きなことを実感します。
全ての畑作農家が取り組むことは難しいかも知れませんが、“愛食”を自己発信する意義は大きいはずです。「メイドイン北海道のものを気にして買うようになりました…」そんな、日が来るのもそう遠くないような気がします。

さらに、エネルギーの自給環境を向上させるためにバイオエタノール、バイオディーゼルに利用できる作物栽培、利活用される環境を構築して行くべきです。
関連する法整備や、誘導・振興政策も必要ですし、横やりを入れてくる石油メジャーと闘わなくてはなりませんが、将来的には「管内で消費されるトラクターの軽油は管内で生産出来る。」~くらいの環境が整えば、国民、消費者のみならず多くの生活者、納税者の畑作に対する認識と環境規範の取り組みや、制度扶助の必要性を認めてもらう足がかりになるはずです。
畑作物の政策環境は、制度的な支えが必要ですから、“納税者”のコンセンサスが得られるような取り組みが、中・長期的に見て絶対的に欠かすことが出来ません。取り組む背景にそういったコンセプトが明確なものでなければ、取り組む生産者も自己消化出来ません。

大切なことは、畑作農家らしい夢や希望を語ることが出来る環境を作っていくことです。
“想いは招く”…自らその想いや夢を枯らしたり、放棄してはダメです!

・・・・・・・・・・・・

依頼の800文字…の約5倍の分量!
嫌がらせとしか言えません…本当にゴメンナサイ~

11月号に掲載予定ですが~
これで少しは私たちのモヤモヤがはれてくれるといいのですが…?




あわゆきがごとく
10/7
雪虫が飛ぶ季節になりました~

ちょっと暖かな秋でも、今年もやはり時期になったら飛び回り始めました。
雪虫…
ゆきむし
北は初雪を迎えるこの時期、暖かく風のない日にフワフワとまるで雪のように綿で包まれた小さい虫が飛び交います。
実はアブラムシの仲間で、冬の間の寄生木であるヤチダモに、集団でお引っ越しをしているところ…
白い綿状のものは、体から分泌する蝋物質で何かのかげんで取れてしまうと死んでしまう儚い妖精のようです。
我が農園のまわりにはヤチダモの大木があるので、お引っ越しのピークになると幻想的な情景にでくわします。
降っては消え、消えては降る初冬の季節を前にして、雪虫は何か農夫達のこの春からの土への想いを淡雪のように漂わせているようで…哀愁があるのですが…

現実は、この辺りを境に、収穫作業も最終コーナーに突入!
雪虫は、本物の白い奴らがすぐそこまで来ている合図でもあります。
(タイムリミッターON!?)
そんな少しの焦燥感も相まって…

じゃじゃ馬なポテトハーベスターと格闘している間に、見渡すと屋敷木として移植してから5年の桂の木も黄金色の盛り~
かつら

十勝川対岸のガンケの紅葉も、心なしかオータムカラーが増したようになってきました。
紅葉ガンケ2

季節の歩みを進ます雪のような虫達に、背中を押されている農夫達の想いで、秋が一層燃えているようにも見えます…




思いは 招く
10/5
PTA全道研究大会に参加してきました~

新得小学校の教頭先生と芦別市で開催れたPTA全道研究大会に前日から参加してきました。
PTA全道研究大会しおり

10/4は分科会…
色々な悩みを持った会員がそれぞれの立場から話題提供をされていました。
やはり、地域の教育力と学校教育の濃密で能動的な関係は、これからの地域社会や少子化の今、最も求められていること…と、あらためて認識したしだい。
ただ、せっかくの地方都市開催(しかも旧産炭地)なので、地域と産業と教育を解題したもう少し深いプレゼンがあってもいいかなぁ…と、思いました。
(今月、来月とPTA事業が目白押しなので、想うところの詳しくはまた後日~)

本大会は、地元子ども達の勇壮な和太鼓演奏から始まりました。
PTA全道研究大会たいこ
当地、屈足にも“夢太鼓”がありましたから小学校が閉校する前、子どもも大人も地域の人達も巻き込んで生涯学習に取り組んだことが蘇ってきました。
やはり、和太鼓っていい…!!!

講演は植松電機専務の植松氏による『思いは 招く』というご講演~
PTA全道研究大会
色々な方のお話を聞く機会がありますが、植松氏のお話は笑いあり涙あり…共感共鳴するところたくさんあって、久々にその講演内容や講演テクニックに「うまいなぁ~!」と、嫉妬してしまいました。

実は、来月15日に新得町で行われる“町P連研究大会”にお招きしている講師でもあるので、先発偵察して参加誘導をはかる…というのが町P連副会長の自身に課せられた隠れミッションでもあったのですが…
そこで、ひねり出したアナウンス文が以下~

『無限に広がる大宇宙…
そんなナレーションから始まる冒険アニメーションが30年以上前に放映されました。
当時のこども達や若者を魅了して止まなかったのは、たぶん…彼らの“夢”もまた、銀河の星のごとくまさに無限に広がり、輝いていたからだと想います。
そして…
そのこども達はいま、大人になり夢を語らなくなりました。
「どうせ無理…」と、自分のこども達の“夢”さえも枯らしていきます。
社員十数人の電機会社の“植松専務”のお話は、そんな「どうせ無理…」に立ち向かう勇気と、鋼のハートを与えてくれます。
明日のためにある今日をどう生きるか…?笑いあり涙ありのお話からこども達の未来を一緒に考えてみませんか?』

たくさんの方に聞いて欲しいお話です!




朝露のプリズム
10/2
緑肥畑の小宇宙~

北の秋らしく、朝の気温は一桁続き…
限られた好天時に、しっかり収穫できるときに収穫しなければ~と、レッドムーンの堀とりと澱粉原料種コナフブキの収穫のダブルチームで日出前からハーベスターを走らせますと…
朝露のプリズム

何の風景か解るでしょうか…?

緑肥えん麦に朝露が降りて、その露に朝日が反射して彩光色を発しているところです。
朝露がプリズムの役割を果たしているのでしょう。
朝露の量、朝日の角度、日射量、そして緑肥の大きさ…色々な条件が重ならないと出逢えない情景です。

そんな森羅の中で、ジャガイモは収穫されていきます。
明日、レッドムーンは堀とり完了予定です!