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プロフィール

ひら農園

Author:ひら農園
ようこそ、「農園日記」へ
北海道、十勝の新得町屈足地区で農業を営んでいます。
作物たちの成長や農村の暮らし、農園の四季を綴っています。

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北の農園日記
北海道十勝のこだわりのジャガイモ・とうもろこしなどを栽培し、産直販売や観光農園、農業体験も行っている、ひら農園のオーナーが日々の農園の様子をお伝えします。
望年


12/31
大晦日の除雪~

大晦日のガンケ1

昨日アップしたグレイネタは、昨晩TVで放映された“超常現象㊙ファイル”に触発されたものでしたが、この番組を見るのに家庭内でひと悶着~

我が家にはTVが2台ありますが、(デスクトップPCでも見られるのでその気になれば3台ですが…)色々と見たい番組が競合してしまいました。
そこで長男を抱き込んで、メインTVを“超常現象~”
2階ホールのサブTVで娘たちが“レコ大”にしたのですが、“ものまね”を見たかったヒラリーはすこぶるご機嫌斜め…
(それでなくても、主婦は大掃除とか大晦日や年始の準備で忙しいのに…)
(←分かっていたら少しは手伝って!byヒラリー)
(←夕飯作ったでしょ~byグウタラメタボ亭主)

本当は家族皆でオカルティーな肯定派に突っ込みを入れたり、大槻教授の科学万能絶対主義にダメ出しを入れたりして楽しく見たかったのですが…

結局、大晦日のチャンネル選択の権限は剥奪されてしまうことに…
そんな団らんの大晦日イブに深々と雪が降りつもっていました。

そこで、今朝は久々のトラクターで除雪!
大晦日の除雪

長靴の丈いっぱい~軽い雪ですが意外と降りました。
大晦日のハウス除雪

時の流れは、誰にでもどんなものにも平等に刻んでいくものなのかもしれませんが、それでもゆく年とくる年の境目で見上げるガンケは、何か新しい決心を促しているように見えてきます。
大晦日のガンケ2

昨夜の“超常現象~”をみて、形勢不利な大槻教授にアゲアシ取りの長男いわく
「自分で見たものや触れたものしか信じない!~なんていうおっさんは最低や!」
←そうそう、想像力…大切!
人類の夢は科学を進歩させる動力になってきたし、そもそも人が思い描く以上のものを人は創ることができんのね~

一年を締めくくる夜にどんな夢を託しましょうか~

良い年をお迎えください。




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グレイ
12/30
それはあなたのすぐそばにもいるかもしれません…~

高校生の長女と長男が冬休みに入って、下宿と寮から帰ってきました。

長女はスケート部のマネージャーで、今冬が最後のシーズン。
長男はバスケット部のキャプテンで、最後のシーズンに向けて汗をかいています。


そんな部活の送り迎えで、帯広までのある幹線道路を車で走らせていると…




“それ”がいるのです…



















宇宙人

最初に気がついたのは、次女で一年以上も前の夏のある日のことでした。

中学校の部活で、バトミントンの練習試合に移動している最中だったそうです。
ヒラリーが運転をしていて、
「ぎゃははははははは~!!!」
と、突然次女が笑い出しました。

驚いて、何事か聞いてみると
「宇宙人がいた!ぎゃはははははは~!!!う・ちゅう・じ・ん!」

「なに~???」

帰路で確認したそうです。
「!!!…ほんとだっ!宇宙人!しかも“親子”!?」
(この場合そういう説明しか思い当たらないらしいけど…)
グレー

そんなことを知らなかった私が、それから何日かたって家族と外食をしての夜の帰り道、私が運転していると突然ヒラリーが
「あーーーッ!そういえばこの前この辺に宇宙人がいたの!驚いたわ!」
あまりに唐突に、突然に…
「…え~~~ッ?!」
同乗していた子どもたちも同調して車中は何やらフシギヘンな雰囲気に…

後日、長男に携帯カメラでスクープしたと、添付してもらった画像を見てタネアカシ。

「たしかに、宇宙人…“グレイ”っていう奴かな?親子…?」
(微妙に2次元っぽくて、ベニヤ板チックな生命体?)
グレー親子

無限に広がる大宇宙には、そんな生命体だって存在しないなんて言えないでしょうが~
どうやら近所のおじいちゃまが、孫を楽しませようとしたお遊びだったとか…
(おちゃめなおじいちゃま♪)

でも…ただ…
その防風林にグレイが出現してから、周囲の小麦畑にミステリーサークルが出来るようになったそう…
(←あまりいいオチじゃないね~)

宇宙人…
いないなんて今のところ誰も証明できないけど、だからいたらちょっと楽しい。
でも、すぐそばに知れずにいたとしたら…?
やはり怖い…
(本当は私の家族こそが、宇宙人なんじゃないのだろうか?)

グレイの前を通るたびに、あの夏の車中のフシギヘンな雰囲気で言い知れない恐怖を覚えてしまった自分を思い出してしまいます。

ハンドルを持つ手がじっとり汗ばむあのイヤな感じを…




幸せの赤い羽根

12/20
降りしきる雪の中、長靴をはいて~

この冬の入り口、雨が降ったり、暖かだったり、そうかと思ったら-20度近くしばれたり、そして今日は午前中だけで20cmほど雪が積もったり~
いっきにホワイトクリスマスです。(帯広方面は雨だったようです。)
初冬の大雪

そんなあいにくの天気の中、今日は『赤い羽共同募金』活動をしました。
赤い羽根共同募金

昨年から民生児童委員を任されてのお仕事の一つ…
暮れも押し迫ってからでは“あずましくない”ので、出来るだけ早く済ませたかったのですがちょっと色々と難しいところがあって延び延びになっていたのです。

募金の徴収(←この表現、正しいでしょうか?)は、私ともう一人…婦人部の役員の方とセットでおこないましたが、その方も今回が初めて。

難しいところ~
実は、徴収方法を戸別訪問から町内会一括にしたかったのですが、やはりちょっとハードルがあったりして…

農村部は古い慣習というものに特に違和感がないのか、何年も(前任者だって)やってきているのだから今までどおりでいい~みたいなところがあって、しかも割と高額寄付者(3000円以上)が多かったりするので、この手の事業はある意味かなりデリケートです。
担当者が変わったのを契機に、より効率的にかつ公平性を保ちながら行っていきたいのですが、その調整に手間取りました。

たとえば、こんなご時世ですから寄付される方から
「我が家に寄付してほしいくらい…」
みたいなイヤミも言われなくもなく~
さらには、寄付行為ですから強制ではないのですが
「恥ずかしくない額をお願いします…」
なんて、過去には募金委員に言われたりして…(←ちょっと変だよね~)

ちなみに、当該地区は53戸、東西に3km、南北に5kmと大きなエリア。
募金委員の実費弁済(交通費や昼食代)は申告により寄付金から賄われています。
経費もできるだけ抑えていきたいところ~
(募金を集めておいて、「でも、経費もかかっちゃたんだよね~」はちょっとおかしい…)

いわゆる限界集落(担当のエリアでは、65歳以上のみの世帯が約半数!)のコミュニティーも、限界に近いのですが地域住民の組織や活動は実に多様になってきました。
同時に、共同募金事業も60年の節目を迎えて社会福祉制度の課題や要望も多岐にわたり、地域住民が安心して暮らせる地域社会の構築には地域住民自ら参加することが大切~と、されているのですが…

それでも、
「天気悪いのにごくろうさまだね~」
なんて、高齢で一人暮らしの町内会長に労ってもらうと恐縮してしまいます。

「お元気そうでなによりです。お体に気をつけて、よいお年をお迎えください…」

結果的にすべての町内会に賛同をいただきました。
感謝…ありがたいです。
普段、なかなかお会いすることがないおじいちゃま、おばあちゃまのお元気な姿にエネルギーをいただいて、自身のめんどくさがり屋を反省するのでした。




美味しい!~の笑顔が見たくて…(3)
12/14
リクエストの牡蠣鍋~

このところ、お歳暮などの贈り物で貴重な食材が食卓を賑わせています。
少し前、実習生のお宅から牡蠣などの海産物が送られてきました。重なる時には重なるもので、お世話になっている地元の方からおすそ分けで殻付きの牡蠣をいただいた直後…
何にしようか~と、悩んでいましたが家族皆がそろっている時に何か温かいものがいいな~と、なって、夕食は牡蠣鍋にしました!
牡蠣鍋

味付けの決め手は味噌ですが、自家用大豆の『音更大袖振大豆』から作った自家製味噌がこの手の料理のまさに“ミソ”
ダシをとった“昆布”はお付き合いのしているお客様からいただいたものです。
主役の牡蠣はヒラリーをはじめ我が家の女性陣の好物ですが、今回の具材には青年部の僚友からいただいた“シイタケ”と、九州の古い友人からいただいた“里芋”も主役級の存在感で大好評でした!
シイタケと里芋

夏野菜と比べると食材の色も、料理の彩りもちょっと地味になりますが栄養も満点!で、何より美味しい!厳しい季節に体が(舌が?)要求するにはそれなりに理由があること。冬には冬のそれに合った食材や料理があるのですね~
(もっとも、食いしん坊の自分はどの時期のどんな物でも美味しくいただいていますが→ウエストがまだ成長期のようです…)

団らんの締めくくりは愛媛の美人社長(クックチャム社)からお歳暮としていただいた“紅まどんな”♪
女性陣、柑橘系にも目がないので一人一日一個の摂取制限をして南国の太陽の恵みを堪能しました。
紅まどんな

末娘いわく
「日本中の海の幸、山の幸が食べられるね~なんか、幸せだね…」
そう…幸せって、そんな大それたものじゃくて、美味しいものを大切な人と分かち合って美味しくいただけることなんだよね~

明日の朝は鍋に残った汁にご飯をいれて雑炊にしようかと…♪
主夫のカブと体重計の針が上昇中です~




美味しい!~の笑顔を見たくて…(2)
12/12
ジャガ&ソーセージの煮物♪~

昨日午後からの雪で一面の銀世界…
いよいよ冬らしくなってきました。
寒い時はやはりあたたかいものが食べたくなりますね~

そこで夕食は、手作りソーセージを使ったジャガタマニンジンとコラボレートした煮込み料理に挑戦してみました♪

手作りソーセージ→今日はJAフレッシュミズの調理実習でヒラリーが講師になって作ってきました。
ここ一カ月ぐらいでPTA関係や有志など、4回ほどソーセージ作りがあるそうで前日夜遅くまで玉ねぎを炒めて、近所の調理加工センターに気合を入れて出かけていきます。

そんな手作りソーセージと自家用ジャガイモ(レッドムーン)&タマネギ&ニンジンを白ワインで煮込んで出来上がり!
ジャガとソーセージの煮物

ちなみに、白ワインは長男の友人が送ってくれた長野県は塩尻志学館高校のレアな白ワイン~♪
(ちょっともったいないけど…)
野菜の甘みをひきたてて風味豊かに仕上がって、プリプリのソーセージに思わず頬が緩みます。
塩尻ワイン

昨年の“人生の夏休み”以来、料理担当の主夫を仰せつかっているので、特に冬の間はその出番が多いのですが「美味しい!」なんて、言ってくれるといわゆるクッキングハイになってしまって~
しばらくこの楽しさから抜け出せそうにありません♪




言葉を通して出逢うもの
12/8
JA青年部機関誌的「地上」1月号特集~

少し前に、よくお世話になっている「地上」(JA青年部愛読推進誌)の編集部から「あなたの言葉、通じてる?」という特集を企画しているのだけれど…と、原稿の依頼がありました。
地上1月号

今年の3月に誌上意見交換をさせていただいた時に、編集部とちょっとしたやり取りがあって「現役時の伝える工夫やトレーニングってこんなんだったよ~」がきっかけでしたが、オホーツク農業青年塾の講演などもあったのでそんなこんなの長稿、編集部はまとめるのに苦労したはず…
でも、さすが!ちょっとマニアックですがなかなか面白い特集記事になっています。
地上1月号特集

手前味噌ですが、オリジナルを掲載します~

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

-言葉を通して出逢うもの-
【きっかけは政策議論】
 言うべきを言い、伝えるものがあるとしたならば、そのやり方もちょっとした工夫やトレーニングが必要です…
 
そんな事に気づくのは、実はJA青年部があまり得意としない“政策議論”がきっかけでした。
平成13年…国内初のBSEが確認され、同時多発テロが起きた年。
私は十勝地区農協青年部協議会の会長をつとめていました。盟友1500人を有する十勝地区農青協という大きな井戸の底にいて、担い手として当事者に求められているものの高さをよりダイレクトに感じるのですが、特に、農業構造改革の政策議論については、JA青年部にとっても、更にはこの十勝の農業者にとっても、政策議論をやりつけていない…弱点であることを改めて浮き彫りにしていきました。
 
 たとえばその年の8月、農水省の研究会は関連する組織討議の声をベースに『農業構造改革推進のための経営政策』をまとめるのですが、この中で『優先順位から言って経営所得安定対策を導入するべき経営体は二つ…“稲作経営体と大規模畑作経営”』と整理されていることを、大手町でも、札幌でも、もちろん帯広でも、当時でも、そして今でも認識している方はごく少数です。
 つまり、あれほどまでに大々的にアドバルーンとアナウンスを入れてやってきた業界の組織討議が、他人任せ(中央会の事務局orどこか知らない大学の偉い先生)になっていたか、もしくは単協の担当課長や担当部長の机の肥やしになっていたかを表していることになります。

 もちろん青年部単組には単組のできることがあって、同時にできないこともあります。
できないこと…、たとえば、農政課題をあぶり出し、政策議論を構築するのは地区青協が、道青協がやらなくてはならないことで、そのためにかかなくてはならない汗があることを、この時知るのでした。

【つまらなくなく伝える工夫…“作文”】
 さて、そのかかなくてはならない汗とは…?
それは、会議資料などをいかに解りやすく効率的に地区、単組の盟友に…はたまた、近所の農家のおじちゃんにお繋ぎし伝えていくか…ということです。
その工夫のひとつが報告書などの、いわゆる“作文”ですが、そもそも、青年部に限らず農家のお父さん達はこの“作文”が苦手です。
もちろん、それを商売にしているわけではないので仕方のないことですが、そういった“作文”は普通事務局にマル投げですから、現場の温度が伝わりにくく、対流させるには限界がありました。さらに、農業者にとって重要で身近な会議でも、そこで飛び交う専門用語や政策用語は意外と難解なものが多くて、一般の生産者には理解しづらいものです。

たとえば、北海道畑作・青果対策本部委員会の資料を、オリジナルのままアカペンも入れずに地元単組の部長達や盟友に説明するとたいへんです。説明する方も、受ける方もチンプンカンプンで何がなんだか解りません。しかも、制度設計の話や政策議論ですから、もともとたいして楽しくも面白くもありません…

「組合長や偉いセンセイがなんとかしてくれるんだべぇ~」

結果的に、楽しくないからやりたくない…やりつけない…
いわゆる品目横断の対象品目は“政府管掌作物”でしたから、政策議論が重要なことは理解していましたが、『難しいし、解らないし、楽しくない…』特に北の原料型作物を生産している担い手は、そんな理由で自分達の声や体温を伝える工夫をしないで政策議論を放棄してきたのです。
残念ながらその素地を作ってきたのは、伝えるべき工夫が足りなかった者…つまり私たち青年部役員や役員経験者が醸成していたものだと思います。

でも、「俺達ってしょぼいから仕方ないんだよなぁ~」と、自ら認める訳にはいきません。
そんな投げやりで向上心と当事者意識がない者からは、生産的で美しくも逞しい議論がなされるはずはないし、自分達を動かすこともできないと思っていたからです。
道青協の役員(H14~)になってからは、「自己発信として、しっかり作文を書いていこう!」を合い言葉に僚友達と取り組むのでした。

【メモ魔…こだわりの必須アイテム】
その“作文”を書く能力を鍛えるためには、人の話をよく聞いて、「…なるほど~」と思うものを盗んだり拝借したりしてアレンジメントするのが一番手っ取り早い方法です。しかも安上がり…
そしてその基本は、メモを取る習慣をつけることから始まります。
まず、そんなトレーニングに必要なものを用意します。ネタ帳、メモノート、筆記用具にアカペン(蛍光ペン)、できればボイストレーサー(携帯電話でも可)…
とりあえず、簡単に用意できる身近なものばかりです。

《ネタ帳》
かさばらないタイプで上着の内ポケットに入るサイズ。
JA YOUTH手帳なんかが良いですが、出来るだけメモページが多いタイプがお勧めです。
もちろん、使い慣れているのであればシステム手帳でもいいですが、いつでもどこでも、と言うのであれば上着の内ポケットにおさまる手帳の機動性に適いません。
ちなみに、会議時より意外と懇親会の二次会やホステスさんとの会話で使う頻度が高いです。実はこのネタ帳に書き込むフレーズが、あとでとても重宝することがあります。ヒントって普段何気ないところにあって、けして特別な物ではないのですが、それをスルーにしたり思い出せなかったりしている場面が如何に多いか…?ネタ帳はそんなスルー&健忘症状を極力回避するアイテムです。
《メモノート》
例えばKOKUYOの普通横罫7mmタイプが愛用品です。見開けるタイプでいわゆる省スペースな“ツインリング”式のものです。
会議、研修などでは配布される資料にメモをされる方が多いですが、そもそも会議資料がファイリングやインデックスされて整理されていないと結果的に活用されることはありません。
メモノートは意見のやり取りや用語解説などの注釈をメモしますが、分野別、会議別のメモノートがあってもいいかも知れません。また、現地研修の場合(テーブルがない場合)などは、この“ツインリング”式のポケットノートタイプがベストです。
《筆記用具》
シャープペンにボールペン。少し高価な物の方が大切に使うから愛着も湧きます。
シャープペンの芯の堅さはH…わりと筆圧があるので少し固めの物を使用しています。蛍光ペンは何色も用意する必要はありませんが、赤が無難です。
余談ですが、もし大切な人からプレゼントしてもらうのであれば、シャープペン・ボールペンをおねだりするのがいいです。愛着のある物を大切に使うことは、“男のこだわり”の基本だと思います。

あと、これはどうしても聞き逃すことが出来ない~と言うときは、ボイストレーサーのような器機は便利です。「すいませ~ん!もう一度言って下さ~い!」なんて言えないシチュエーションありますよね?使い切れるかどうかは別にして、聞き手のスタンスを明確にしてプレンゼンする側の気合いが入るようで、結果的に高いレベルのやり取りが出来ます。(オフレコですよ…と、言われたときは当然配慮が必要ですが…)

【作文のトレーニング…復習・予習】
 実は、“作文”を書くことは上手く伝えるための手段としては最適ですが、あわせて口上も上達します。実際、作文の上手な人は挨拶やコメントやプレゼンが上手なようです。(その逆は解りませんが…)さらに、活字はなかなか動かないものを動かすチカラがあります。(もちろん活字の怖い部分もありますが…)

 では、具体的なトレーニング方法ですが、それはいわゆる『予習・復習』の繰り返しからなるものです。実に簡単でシンプルです。

例えば、ある会議でどなたかが挨拶や意見を述べたとき、「なるほど…」とか「はっ!」とするようなフレーズや、心を奪われる言葉や、難解な言語があったりすると、とりあえずメモを取って、アカペンを入れて帰宅してからPCのフォルダにストックしたり、メモノートに整理します。
そして、家内(対外的にはヒラリーなんて、表現されていますが~)に
「今日の会議って、こんなんだったんだよぉ~」と、報告をします。(ヒラリーにレクチャーするので“ヒラレク”と言ったりします。)
 食育の会議や、意見交換会などでやり取りされたこと、誰がどんな発言をして印象に残ったか…出来るだけ解りやすく、思ったこと、感じたことを話していきます。特に苦労するのは、政策議論ですが、簡潔にできるだけ楽しくお話をするようにします。自己消化できている部分は自分の考えを織り交ぜながら、フラットな部分はそれとしてなるべくニュートラルに聞いてもらいます。
 すると…専門用語が難解だと指摘されたり、議論背景の注釈を求められることがあります。とくに、カタカナ語は難しいようですが、なまじ漢字熟語に訳すよりはニュアンスとしてしっくりする表現もあるようです。
ヒラリーが聞き手なのは、もっとも身近にいる者にしっかり伝わる、伝えることができなければ、盟友にだって消費者・生活者にだって正しく伝わらないと思うからです。
私の場合、その相手は色々なものの多くを共有できるヒラリーでしたが、人によってはあるいは場合によっては、青年部事務局でも、友人でも、恋人でも、ホステスさんでもいいわけです。ただし、その相手としてそもそも無関心で信頼のおけない人はやはりNGです。
また、その会議で事前に用意してあった原稿や虎の巻、仕込み資料などは、反省点も含めて多少手直しをしてストックし、コラムやブログの元ネタとして利用します。
…ここまでが、“復習”でしょうか。

予習は、そんな復習資材を元に「じゃ~こんな挨拶して、こんなこと言ってくるよー!」みたいに、組み立ててラフ原稿(必ずしも原稿と言う形ではない場合もありますが…)を、またまたヒラリーを前に予行練習をします。
復習時のヒラレクで指摘されたことや意見はこの予習時に活用しますが、オフシーズンでも早朝機会が多いので、ヒラリーには不評です。ただし、意外と的確なアドバイスをもらったり、思いつきでも核心めいた意見も言ってくれるので助かりますが、実はこういった多眼的な視点で構築された理論は、わりと汎用性があり独り相撲にならず、聞いてくれる方の共感されるベースを作りやすいようです。
 ちょっと工夫が必要なのは、初めての分野の会議や研修会です。
 復習資材が貧相でケーススタディーに乏しいと、会議室では“お客さん”になってしまうので、“お初”の場合は青年部事務局に頼んで資料を集めるなどして、色々と仕掛けていかなくてはなりません。例えば、出席者のパーソナルを事前にチェックしたり、事前資料のアカペンなどは移動中のJRや飛行機でします。(アテンダントさんに「お仕事進まれましたか?」と、声をかけてもらったことがあるくらい真剣に…)
私の場合、頼りになる事務局が地元にも、帯広にも、札幌にも、東京にもいたので、大概リクエストした資料は事前に揃えることが出来たので心強かったでした。
 また、青年部役員マターで、プロダクションする立場だと“カンペ”や“虎の巻”を仕込んでいきます。用意した虎の巻はだいたい7~8割りほど覚えていきますが、パネラーや意見交換時で大切なことはむしろアドリブ的なやり取りなので、かすりそうな復習資材を仕込んでいき活用します。

 基本的にこの「予習・復習」の繰り返しで、かなりの学習効果があると思います。そもそも、青年であっても40歳を過ぎるとアルコールで脳細胞のほとんどが破壊されていますから、記憶力も曖昧です。
まずは『メモを取ること』『整理してまとめること』『話をしてみること』で、刷り込むことが肝心です。

【壇上に上がったら…】
 ここでスピーチのポイントを少し…
挨拶は祝辞などの紙物意外は、基本的にノンペーパーでのぞみますが、虎の巻メモは仕込んでいくようにします。ロジックの量としてはだいたい5分、1000~1200文字が理想でしょうか…
 ただ、私の場合わりと多くなる傾向でした。限られた機会なので「マイク持っちゃった者の勝ちだモンねぇ~」みたいなところがありましたから、関係者には随分迷惑をかけているかもしれません。(当時も、今も、これからも…)
あとは記憶力しだいですが、不惑を超えると1000文字を超えると覚えるのに2日以上かかります。トラクターに乗りながら…人によっては搾乳しながら、はたまた田圃の畦でブツブツと独り言をいっている担い手がいるかも知れません。別に、おかしくなっているわけではないので見かけても、そ~っとしておきましょう…
 
まず、導入部分で大切なことはアドリブと時事ネタです。
「今朝、送り出してもらう家族の視線が痛かったのですが…」
仕事を中途半端にしてでかけてきた会議などでは有効です。そんな、ワタクシ事の“クスッ(笑)”を仕掛けておくと壇上や雛壇と会場の距離がグンと近くになります。
あと、ディテールをしっかりしておくために、年月や数値データーはウラをとっておくようにします。(年次や数字を覚えておくことは結構難しいですが…)これ、意外と大切です!数字は理論的思想回路をONにして、理論武装するうえで重要な要素の一つになります。ただし、ダラダラと目的なく垂れ流してしまうデーターは聞く者にとっては苦痛になるので、比較データーとして、いわゆる“百人の村”的に活用することで聞く人の“?”を“!”に変化させる工夫や解析力が必要です。
それからスピーチ部分で大切なのは“間”です。「こいつ、これから何言うんだろう…?」みたいな期待を誘導するためにも、引いたり押したりの“間”は必要です。慣れてくると聞いている方の表情で何となく解るものですが、より主張したいところはゆっくり丁寧にちょっとトーンをあげて、あるいは下げて…というのが一般的に言われていることです。
また、話をしっかり“おとす”ように伏線を何本か張っておきます。対談や座談会やパネルディスカッションのパネラーの場合は、できるだけキャッチボールをして相手の話を引きだしておくと、伏線は張りやすいです。(なるべく、自分のことだけ喋らないようにしていますが、それもなかなか難しいです…)
 やはり“おち”は大切で、その話を聞いた聴衆者が抱く印象を、最後に良くも悪くもするのでしっかり締めくくりたいです。

【出逢いに支えられて】
せっかくの感動する言葉や出逢いも、記憶が曖昧になっていい加減になってしまうと、そこから新しい物を創出する事が出来ません。まずは、習慣づけて自分の中にしっかり取り入れることです。
また、普段からそんな心動かす輝く表現や言葉に出逢えるよう、色々な物に接する機会を能動的に持つことも必要です。そういう機会から感性を磨くトレーニングが出来るからです。素敵な歌、音楽…癒される本…優しくて大切な人達…そういうものの中から小さいけれど人生の真実に出逢うこともありますし、そういうものは私たちを豊にします。

 さらに大事なのは、“誰に伝えるか?”を意識することです。
農家のお父さん達は概して作文や挨拶が下手くそかもしれませんが、自ら意識してそういうトレーニングをすれば
「それでは、通じないだろう…国民や消費者には届かないし、拍手やエールをもらえない…」
~なんて思われることを、平気で言わなくなります。誰に伝えるべきか…と言うことに、気づくからです。
私たち生産者は、同時に生活者であり、消費者であり、納税者であるわけですからそういうものを内包した私たち自身の生の言葉は、重みと背骨が入ったものでなくてはなりません。
そういう言葉と行動に、ファン(国民、生活者、消費者、納税者…)は拍手を送り、私たちは彼らのハートをゲットできるのだと思います。

おもいがけず永くなってしまった青年部役員期間(単組の役員から数えて10年以上)に身につけたものは、そんな新しくきらめくものを生み出すことが出来る“気づき”の能力ですが、それは人と人は巡り逢うべきして巡り逢える…そんな“出逢いの妙”に支えられたからこそ得ることが出来たような気がします。
 言葉を通して出逢うものは、伝えたい大切な人達の笑顔とその想いです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

特集企画の副題は『用語変換で農業の理解度アップ』で、たとえば“当たり前に使う言葉こそ要注意”とか、“難しい言葉はかっこよくない!”とか、なかなか興味深いもの~なるほど…と、ちょっと唸ってしまうくらい…

ただ、今更ながらですが、会議や研修時の“赤ペン”なんかは常識ですし、“予習・復習”だって知らずに習慣づいている人だって多いはず…
大切なのは、『そこの何に気づき、自分はどうするか?どうしたらいいか?』
~なのだと思うのですが…

実はそこのところが、まだわからないことだらけです。
いろいろな出逢いに支えられ、助けてもらっているのですが…




これできれいになりました
12/5
ビートの庭先貯蔵出荷です~

前日までの好天の合間に、来春の出番になる肥料を早取りして、作業機もすっかりきれいに格納して…
はやどり肥料

今日は庭先貯蔵のビートの出荷日です。
今年は少し早い出荷割り当て~予定より半日ほど早まりました。
しばれたテントをはがして、たたんで…と、意外と重労働です。
でも天気予報を見ると雨から雪予報だったので、このタイミングでラッキーでした♪
貯蔵積み込み

ホクレン清水工場糖区は、生産者の庭先貯蔵を年内で終わらせるよう貯蔵量を調整していますが、このシステムになってからストックポイントを整備していることもあって、我が家では全出荷量の約三分の一を庭先貯蔵として毎年オーダーしています。

ちなみに、本年から新得町は公平負担の観点から庭先貯蔵や後期出荷を全耕作者に割当たるようになりました。もともと、我が家のように貯蔵に慣れている人はいいのでしょうけど、やはり管理するとなるとたいへんでしょう…除雪、しばれたテントはがし、遊離土の処理…
なにより、ストックポイントの確保は重要です。
庭先貯蔵積み込み

新得町は全耕作者がストックポイントを整備していますが、運送トラックの大型化にともなって周辺環境のスペックが物足りなくなってきているのがちょっと悩みの種。
農道や橋脚も実は悲鳴を上げていたりします…
しかも、この需給環境と政策環境…確実に耕作者の生産意欲は低下してきているのですが…
そんなことを甜菜協力委員として関係者とあれや、これや、と話をさせてもらっているのですが、なかなかままならないことが多いです↘

それでも、目の前のビートパイルがなくなったらヤレヤレ~

この週末
ビートが庭先から消えたとたん…真冬並みの寒気が到来するそうです。




ニオウ
12/1
消えかかる晩秋の風景~

オホーツク青年農業塾にお邪魔しての往復7時間のロングドライブ中、留辺蘂-浜佐呂間ラインの道々103号線で、豆の脱穀作業をしている現場にでくわしました。
あら、こんな時期に…
莢が大きいようだったので小豆や大豆ではないようです。
もう畑は真っ白ですから、時期としてはかなり遅れた作業でしょうか~?
定置式の脱穀機の周りにバックレーキで運んできた“ニオウ”が何十もおかれていました。

スレッシャーが導入されてからは見ない風景ですし、近年は菜豆類でもピックアップ収穫やコンバインでのダイレクト収穫が主流になってきていますから、収穫の秋の消えつつある農村の風景です。
子どもの頃は、家族総出で豆積みをして畑の中を整然と並ぶ“ニオウ”をみて収穫の喜びをかみしめていたのですが、それも過去の話になりつつあります。
ニオウ

ところで、“ニオウ”
…豆耕作農家にとってみたら当たり前の用語ですが、考えてみると不思議な響きです。どんな意味のどんな字を書くのでしょう?

学生の頃、父に聞くと「荷負」と教えてもらい先生に披露するとずいぶん感心されて「うまい当て字があるものだ。言いえて妙だね~」と、褒められましたがその先生も原語になる漢字表現は分からないようでした。
それから20年近く歳月が流れ、もしかしたらと思うそれらしい言葉に出会うのはJA青年部の東北・北海道幹部研修の場所でした。
東北のある県の活動実績の発表の中で、稲を束にして積み上げたものを「乳穂」と紹介されていました。聞くと、稲作もコンバインが導入されたから、見ることがなくなった「乳穂」も“にお”と表現されるのは一般的なようでした。
稲の自然乾燥をする手段としては、“はざかけ”ぐらいしか思い浮かばなかったので、登熟乾燥させる手立てで“乳穂つみ”なる方法があったとは…
やはり、色々なものに巡り合ってみないと分からないことだらけです。
乳穂

ちなみに、青年団時代に九州は南阿蘇の青年と交流をしていて我が家にスティしてもらったとき、「明日は金時のニオウ積みをします!」と言ったところ、「ニオウ積みって何ですか?」と聞かれ、「豆積みです!」
翌日~豆“積み”を豆“摘み”と思っていたらしく、畑に到着すると、「この広い畑を…手で?歩いて?」と、絶句されたことがあります。
ただ、人数が多かったので2haぐらいを一日かからず積み上げてしまい、整列する見事なニオウに一同歓喜の声を上げたことを今でも覚えています。

でも、同じ穀物でも“豆”なので、“穂”の字はそぐわないかも…
そんなところから豆の主産地十勝、北海道では“ニオ”を“乳穂”と表現しないのでしょう。あるいは、ただ単に時間の塵に埋もれてしまったのかもしれません。

そもそも、“乳穂”も当て字。原語の手がかりにしかすぎません。
亡くなった祖母は“ぐろ”と言っていましたが、こちらは『草原や山中の住居』を言うのだそうですが、傘帽子をかぶせるとそんな風に見えなくもありません。
ちなみに帽子…いまは、ビニールのシートですが、子供のころは燕麦の束を編みこんだもので、今ではすっかり見かけなくなってしまいました。

“ニオウ”~実は稲作用語だったことをようやく知るのですが、それも過去のものになりつつあるようで少し寂しいような、哀しいような…
ましてや『ニオウ積みしたものは、風味がいい!』なんて言われたのはそれもまた過去の話…
中国産の小豆の風味もかなり向上してきて、十勝産と遜色ないとか~
(一昨年の東京モバックショウで偶然、柳月の会長にお話を聞かせていただいたのですが~)
寂しい…哀しい…を通り越して、暗澹たる気持ちになってしまいそうですが~

それでも、美味しい豆を食べてもらいたい…
そんな『美味しい!』の笑顔に応えられるようピカピカの豆たちの選別作業も終盤です。
~ご注文をいただいたお客様、今しばらくお待ちください~
まめたち

今年も、美味しい豆が収穫できました!
笑顔の食卓を想像してみるのです…