FC2ブログ
プロフィール

ひら農園

Author:ひら農園
ようこそ、「農園日記」へ
北海道、十勝の新得町屈足地区で農業を営んでいます。
作物たちの成長や農村の暮らし、農園の四季を綴っています。

カレンダー

05 | 2009/06 | 07
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -

最近の記事

最近のコメント

月別アーカイブ

カテゴリー

北の農園日記
北海道十勝のこだわりのジャガイモ・とうもろこしなどを栽培し、産直販売や観光農園、農業体験も行っている、ひら農園のオーナーが日々の農園の様子をお伝えします。
こうでなくちゃ!

6/24
エゾ梅雨明け宣言~

日曜(6/21)から月曜(6/22)の朝にかけての大雨の後…
昨日からお天気の潮流がやっと変わりました!
待ちに待ったお天道様が夏の日差しを大地に…作物たちに、そして農夫たちにシャワーします♪♪♪

こうなると、やりたい農作業、やらなければならない農作業があれも、これも、どれも、それも…

まだ少しぬかるむ畑は後回し…入れそうなところから片っ端にカルチング!
まずは、サヤインゲン2回目播種(6/3播き)の1回目のカルチはさすがに草だらけwww(驚)
インゲンカルチ

次に人参の畑を作らなきゃ!まずは、草退治も兼ねてスプリングハロー!
みるみる土が乾いていきます(っしゃー!←気合い)
ようやくの晴れスプリングハロー人参

結局、ボウズだった金時マメと3回目播種(6/9播き)のサヤインゲンは廃耕してサヤインゲンを播き直すことにしました。
ちょっと…いやいや、かなりイタタです↘↘↘

でも、作業の方はこの天気の間に取り返したい!

週間予報の雨マークは7月1日…それまでに…
サヤインゲンの播種とー
甜菜の追肥と仕上げのカルチとー
小豆、大豆の2回目のカルチとー
後期収穫の人参の播種とー
馬鈴薯の1回目の防除とー
小麦の3回目の防除とー
前進栽培の人参のパオパオはがしとー

そんなことを思いながら、夕方からは半端にしていた圃場周辺の除草剤散布…

気がつくと…あらら、もうこんな時間!
Image723.jpg

一年で一番日が長い季節は、ひたいの汗が乾いて塩をふくほどのハードシーズン。
やはりこの季節は、こうでなくちゃ!
(今日は誰がなんて言っても風呂上がりのビールとひや麦だぁ~!)

でも、このあたりを境に確実に夜も長くなっていきます。

明日も、明後日も、その次の日も…
夜明け前に畑に立っている自分のためにーーー!!!

早く寝なきゃ~




スポンサーサイト
大捕り物帳

6/20
ラスカルの幻想に翻弄されて~

梅雨がない北海道と言われているのに、相変わらずの梅雨空のような週末…
しかも雨…降り出しそうで降らない午前中の早い時間…

そんな中途半端なグレーの空に、昨年夏にローカルなドキュメントのTV番組に出演を果たした地元ではすっかり有名犬の初老のシロ(♀)の鳴き声が、けたたましく農園にコダマします。
少し遠くでキツネか何かの鳴き声がして、それに反応したのでしょうか?
鳴きやみません。

現場に駆けつけてみると、何かを追い詰めたのか庭木と古いかまどの後にできたアナグラめがけて、普段はめったにほえない愛犬シロがヒステリックに叫んでいます。

なんだろう?
追いつめた相手の影がチラッと!

「アライグマ!…?」

昨夏、我が家のスィートコーンを一夜にして全滅させた奴!
この春、当町で目撃報告されてトラップで捕まったばかりのおそらくは仲間!

畑にいたヒラリーと研修生のリサちゃんを緊急召集し、それぞれ思いつくところの道具を手に捕獲大作戦が展開されるのでした。

現場を包囲すると敵も形勢不利と判断するや、いきなり飛び出して今度は倒木の根元の間隙に飛び込んでしまいました。
やはりアライグマ!間違いありません!
元猟犬シロは果敢に追い詰めていきます。

スコップに、ホーに、草刈り機に、コンテナに、魚網…めいめいに色々持っていても全然役に立ちません↘
こうなったらシロだけが頼り~

こう着状態か…?

そこに助っ人登場!
昨日から帰宅していた高3の長男~一度様子を見にきてツナギに着替えて完全武装!
根元奥深くにもぐりこんだ敵をスコップで掘り返し、シロと追い詰めていきます。
アライグマ捜索

ここで、更に続々といろいろな道具が現場に供給されます。
包囲網をはって捕獲作戦もいよいよ佳境に…

ところが、敵の思わぬ強い抵抗にあってままなりません。
穴の中、スコップで押さえつける息子、パイプで押さえつける私、包囲網のリサちゃんとヒラリー…
事態は一進一退!
敵も牙むき出しでものすごい形相!兇暴です!

…どうやって、確保しよう?
アライグマの穴

一瞬、躊躇したところ敵が反転攻勢!
出会いがしらにシロが正面から威嚇したところ、逆に顎のあたりを噛みつかれます!
「キャイン!キャイン!キャイン!」
シロの悲鳴!このままだと、シロがやばい!脳震盪でも起きれば事態が収拾できるかも!

たたきます!たたきます!たたきます!

ところが敵、すばしっこくてびくともしません。
一瞬の隙にスルスルと包囲網を脱出!
捕獲部隊が敵を見失ったところを、シロが追いかけ近くの桜の木に登ってしまいました。

一時休戦…

近くを測量していたお兄さん2人に協力してもらい、役場の担当者に電話して担当者とハンターを導入!やはり銃の類は使用できないそう…(いいの?すごく凶暴だよ!)
捕獲部隊を立て直して、それぞれ細工と仕掛けをしていよいよ第2ラウンドです。
下に落ちてきたところを網でからめとる作戦~

息子が木に登り、下から長いパイプで突きます!
上へ、上へ…息子も上へ、上へ…
アライグマ木にのぼっちゃった2

すると突然向きをかえ、下に降りてきます!息子めがけて!

「こえぇーーーー!(怖)」

下に構える網を持った捕獲部隊は、息をのんで見守るしかありません。
すぐそこに迫った瞬間…

飛びました!
網の上を飛び越して!

「シロ!いけぇー!」
グロッキー気味のシロもこのケシカケの合図にはしっかり反応します。

「どこだー?」「下か!」「また木に登った!」「とんだ!逃げた!」てんやわんや…

見失ってしまいました…

「逃げられたか?!」
「くそー!」

そこにヒラリー…
「シロ、吠えてる!車庫!こっち!」

見当違いのところを探していた捕獲部隊が車庫に集合…
シロが車庫の隅に追い詰めていたのでした!
それからも、あの手この手…四苦八苦!
何とか…何とかハンターさんが捕獲に成功!
アライグマ捕獲

手伝ってもらった測量技師さん達
「シロ一匹で人間何人分の働きだナ!」
(本当に…結局シロが一番の大手柄♪)

仕留めたハンターさん、アライグマに向かって
「お前もこんなところに出てこなきゃこんな目に逢わなかっただろうに…」
(本当に…もともと人間が悪いのに↘)
兇暴アライグマ


この大捕り物で分かったことが三つ

① 人間なんてだらしない
網やら何やら…道具持っていても結局、元猟犬シロには敵わない。
少し前に東京は都心の真ん中に野生の猿が出没して大騒ぎになりました。
警察が出動して大捕り物!大の大人があんなにいて結局取り逃がすことに…
「バカだね~都会の人は~」なんて当時はバカにしていたけど、こんなのは都会の人も田舎の人も素人も専門家も全然たいしたことない…
野生には野生のチカラ!シロには敵わない~ということ!

② 本当は人間が悪い
そもそも野生アライグマは、ラスカル(某日本アニメーション制作「世界名作劇場」)みたいにペット化が難しいとされています。北海道にはそのラスカルブームで恵庭の某ペットショップから集団脱走して野生化したものが現在にいたっているとのことですが、飼う側の安易な想いからこの事態になっていることを看過できません。
外来生物をどうしても飼いたいという人は登録制にして避妊手術などを義務付けるなどしなければいけないのではないでしょうか?
中には アライグマは特定外来生物に指定され、野外からの完全排除(根絶)が進められていることに、もはや完全排除は不可能として根絶に反対している自然保護団体もあるようですが、収穫直前のスィートコーンを一夜にして全滅させられた農夫のむなしい想いを想像できないのだとしたら、安易に自然保護を語るべきではないと思います。
「かわいいから排除はかわいそう…」それこそが人間の傲慢!今回の捕り物を生み出している根源でもあるのです。

③ いざという時のポジション
緊急事態のそれぞれの行動は、普段のそれと違って隠れた個性やパーソナルが垣間見えることに…もちろん普段通りの行動をする人も~
たとえば今回の捕り物を刑事ドラマのキャラクターに例えると
長男→常に現場の中心にいて先頭になって犯人を追いかける熱血新米デカタイプ
リサちゃん→誰にでも(シロにまで)「ご苦労さまでした!」と明るく労える生活課のピシパシ婦警さんタイプ
ヒラリー→ちょっと離れたところや高いところから犯行の全貌を洞察し、的確な指示で参謀する刑事課の課長さんタイプ
シロ→犯人を追いつめる警察犬(←そのまんま…ひねりなし)

…で、わたし…?
道具調達係(今回は脚立とか…パイプとか…)とか事件現場の後片付けをする雑用係~縁の下の力持ちかしらね~?


とりあえず犯人は確保しました!
めでたし、めでたし♪シロも満足げー
でも、奴らがこんな近くに居ついていたとなると厄介です。
前回は♀、そして今回は♂でした…この地域で繁殖していると見て間違いないようです。

遅い一服の反省会にてヒラリーいわく
「あなた、全然役に立ってなかったわよ!」

そりゃ~ないよ…たしかにちょっとビビッちゃったけどさ~
相棒の万歩計はこの時点ですでに1万歩以上!
報われないデカチョーのひとことで、疲れが一気にどっときましたwww

心の中で小さく合掌です…




もう待てない…

6/19
束の間の晴れの日に~

このところの曇雨天続きと寒さには農夫にも作物にも堪えます。

金時はタネバエでボウズ↘
金時ボウズ
スィートコーンは成長を抑えられ黄色くなるし↘
黄色くなるスィートコーン
ビートはカルチを入れる前に畝ふさがるし↘
畝ふさがるビート
ジャガイモもそろそろ1回目の防除したいのに、トラクターは畑に入れそうにないし↘
畝ふさがるジャガイモ

そんな中、久々の青空(なんと6月10日以来)が顔をのぞかせて、優先順位を高くしているのは…
小麦開花
開花期のホクシン小麦の2回目の赤かび病の防除
曇雨天続きで…さすがにいくらホクシン小麦でも、もう開花は待てない。
小麦赤かび2とガンケ

こんな天気でも、きちんと花粉は形成されていてトラクターのボディーには黄色い花粉がビッチリ!
小麦花粉
でも受粉、どれだけ成功するか…
小麦開花穂

雨続きで一部圃場の柔らかいところもありましたが、ようやく終らせました。

週間予報は週明け月曜日まで雨マーク↘
でも、何とか騙しながらでも生育ステージにあわせた管理作業をしなくちゃ~!

一年で一番日の長い季節に、気合いだけが空回り…

どんなに科学や技術が発達し、人間の暮らしが豊かになり思い通りになってもお天気だけはどうすることもできません。
こんな科学万能の時代なのに…祈らずにはいられません!

晴れてください!

そして、少し顔を出したお日様に…

ありがとうございます…だから、晴れてください!

祈るしかありません…
今日とは違う明日に、たくさんの想いを託して…




スィングファーマーズ♪
6/15
エゾ梅雨のなかの“農地、水、環境保全向上対策”?~

晴れません…
お日さまが恋しいです…
今日も、畑にトラクターは入れません…

でも、でも作物たちも雑草も大きくなります。
なので、今日は圃場周辺の草刈りです!
草刈管理

いわゆるH19年度から導入された日本型直接支払制度の3柱の一つ、「農地、水、環境保全向上対策」的作業~
一見地味で、やっつけ仕事のような感じですが、これでなかなかハードワーク!
しかも出遅れるとなんだかすご~く格好悪い↘
我が家だけ草ボーボーは恥ずかしい…

ビフォー
ビフォー小麦

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

農園が管理する総面積は約35ha程
河川ぶちの畑があったりして、畑の枚数も多いです。三角畑や河岸段丘も…
なので草刈りメンテが必要な部分の総延長距離は、ざくっと計算しても7km以上www(微妙?)
例えば、平均刈り幅が1.5mでシーズン2回作業したら、管理総面積は2ha以上www(驚!)

あらら…
生産資源に付帯する管理作業の規模が、なんと我が家の採草地の面積を上回ってしまうとは!
(←しかも基本、手作業!人海戦術!)
立地条件により大きく左右しますし、水田のケイハン管理から見たらそれほどでもないですが、この国の国土は思ったほど広くなく、それをきちんと管理しようと思ったら思う以上に非効率なことをしなくてはその生産環境を維持できないのです~
ビフォー25号

ちなみに、農村の労働力が痩せ細るなか、緑や水は国民の共有の財産でそれを維持、向上の取り組みに寄与する農夫たちの管理作業(草刈や水路管理)に国が直接的な補償をする…と、なったのが「農地、水、環境保全向上対策」
自身がJA青年部の役員時に、担い手代表としてかかる政策議論に携わっていましたから、あーだ、こーだ、あーしろ、こーしろと言われるたびに…あーしなきゃ、こーしなきゃと考えるたびに、思うところがフツフツとわいてきます。

たとえば水田だと用排水路は人間で言うところの血管ですから、川中の人が何かの都合で水路を管理できなくなった(水田耕作をやめたor放棄した)場合、川上の水田農家も川下の水田農家も生産環境を維持できなくなります。
そこは地域オールな取り組みが必要で、先立つものが支援として必要だ~ということから導入された制度です。
もっとも、「補助金、出るからやるべ!」の順番はそもそもおかしいですが、それくらい農村が追い込まれているのも事実です。

一方、畑作、酪農は水田のそういった環境から見て自己完結しやすいです。
けして“維持、向上の取り組みに寄与”していないというわけではないのですが、なにより農夫自身「自分の畑の周りの草刈を自分がするのは当たり前で、それで補助金がもらえるのはおかしいべゃ!」が、今でも根底にありますから制度自体の認知度は水田地帯のそれと比べて極端に低いです。
ましてや「そんな補助金あるんだったら、“品目横断”の黄や緑の支援にしっかり付けてくれ!」が北海道畑作農家の主張だったりしましたが、当時の政策議論を霞が関とコンコンとやりあった管内の某JAの組合長から「ひら君、あれは作戦失敗だったな~」と、あとでぼやかれてしまいました。
ちなみに”品目横断的経営安定対策”はのちに”水田、畑作経営所得安定対策”となります。
アフター25号

しかも、もっとカッコ悪いのは…
現状で北海道畑作の支援単価は10a当たり、国から600円、道から300円、町村から300円~合計1200円ですが、この設定は導入に先駆けて全国400か所の調査対象地区からの現地調査から積み上げたデーターを基にしています。
実はこの400か所のうちの一か所が、ここ“新得町屈足地区”だったのです。
なぜ対象地区に選定されたかは色々な事情があるのですが、「草刈は自分でするのが当たり前だべ!」と開発局はあちこちオファーを入れるも断られ、落ち着いた先が当地だった…というのが正直なところです。

ところが…いざ、やるよ~!となってから町は「予算がないので手をあげません…」ときた…
(あらら…町の財政が貧しいと地域住民のやる気の芽も育たないのね~)

しかも、現地で説明を受ける農夫たちこそチンプンカンプンでトンチンカン~
哀しいかな、そもそもそこからしてまだまだ受益者としての能力が醸成されていないのが現実です…
(それでは、納税者の理解を得て、多くの生活者からエールをもらうことはできないのではないでしょうか?)
そして自分もチンプンカンプンでも”なんとかしなくちゃ!”と考えてるトンチンカンな農夫のひとり…
(自分…なんとかしなくちゃ!)


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

「うちだけ草ボーボーじゃカッコ悪いべ~」の精神に支えられている管理作業~
良くも悪くも“村意識”で成り立つものですが、それもまたこの辺が限界に来ているのに…

いや~、ど~なっちゃうんだべ?

~と思っているうちに、端についてしまいました♪

アフター
アフター小麦

すっきり♪♪♪
草払い機はリズムが大事♪
コアリズムのようにスィング♪スィング♪
ワーキングとエクササイズの一石二鳥♪
(でもこの仕事、実はちょっと苦手…アキレス腱の後遺症で膝をやっつけているから結構堪えます↘)
(←お風呂上がりにビール『プハァ~!』ってしちゃうから、なおダメね~)

草払い機だけでは対応が難しいところは、背負いの散布機で除草剤を散布していきます~

ふと…考えました。
「背負うの重たい…もっと楽な方法がないだろうか?」

ありました!
軽トラ除草剤
軽トラックの荷台に置いて、スイッチ入れて運転席の窓から“ピュー”っと!
楽ちん除草剤

生きているうちに頭は使わなくてはなりません♪(喜)
もちろん、公道ではNGですがこんな快適なことをなぜ今まで気づかなかったのでしょうか~
悔やまれます…

でも、後でヒラリーに「だからメタボるのよ!(怒)」と、お叱りを受けました…
(たしかに、横着するとたいがいいいことないですな~保健婦さんにも怒られそうです↘)

それに化石燃料を消費しながら、化学物質で環境に負荷をかけているのでは、“環境保全向上”対策にはなりません…

農村が美しく保たれ、緑と水が人を癒し潤して、生産環境がいっそう逞しくなる…
しかも、環境に優しい…
ついでに、農夫のメタボを解消できる…(でも、ちょっとは楽したい(願))

そんな夢のような草刈が出来ればいいのですが、まずは風呂上がりの“プハァ~!”は我慢しないとメタボは解消できないのでしょうかね~

本当はその風呂上がりの“プハァ~!”は明日への活力になっているのですが…
(←農夫的言訳?)





この草、どうしたものか
6/10
草を見ずして草をとる←すでに草だらけだけど…シリーズ/甜菜3回目カルチィング~

前回(5/26)のカルチから悪天候のせいで、ずいぶん間をあけてしまったビートのカルチィング。
2週間以上あけると、さすがに雑草だらけ…
ビート草だらけ

甜菜の植え付け作業は施肥と定植が別行程なので、施肥位置と苗とずれても支障がないように肥料は全層+作条で施肥します。さらに、甜菜は成育期間が長いので、元肥もおさえて“追肥”をする体系で施肥設計を立てていました。

その追肥も早期追肥が肝要です。
タイミング的には5月下旬から6月上旬に終わらせておかないと肥料を食べ残して糖分がのらなかったりします。

ところが、この天気とこの雑草…
カルチング3回目

甜菜自身は前回までのカルチの効果と施肥位置の工夫とかで例年になく順調にスクスクと♪
初期除草剤をやらないので、ストレスもなく間もなく畝をふさぐ勢いです。
カルチング3ビート

追肥か…
草退治か…
カルチ3全景

悩んだ末、草退治に作業機をシフト!
トラクターのタイヤを後期管理用のロークロップタイヤにチェンジ~
ヒラリーとロークロップ
カルチのアタッチメントはカブマリンをクサトリーナにかえて、頼みのマロットリーナとの“ハリガネ部隊”バージョン!
はりがねぶたい2
こんなセットでも、本当によく草をやっつけてくれます!
カルチング作用
これで、天候が落ち着けば言うこと無いのですが…予報では週末まで雨マークが続きます↘
貴重な晴れ間
とりあえず、雑草のいちばんひどい圃場を終了!

小麦の防除もあって、カボチャの定植と、スィートコーン畑の野良ばえイモ取りと、早朝からの小豆、大豆のカルチと…(夕方は中学校の環境整備↗)
農園スタッフ、総出の梅雨空の合間(北海道には梅雨はないと言われていますが…)の初夏の作業~

手ごわい雑草達を向こうにまわして、お日サマが恋しい募る思いに畑の緑は一層その清新さを増していきます…




緑にざわめく
6/9
スピカ、出揃う…小麦の出穂期をむかえて~

干ばつ気味で、草丈も例年から見て低かった小麦もこのところの雨とそれなりの温度でスクスクと伸びてきました。

北海道の秋まき小麦はこのころから受粉、登熟期にかけて大切な時期に突入します。
雪解け間もない初生期や、5月連休前後の幼穂形成期の分肥も効いてきて、場所によっては例年以上の生育のところも…
水分が足らず施肥効果の薄かったところは、ブロキャス(ヒラリーとの組み作業)でスポット的に止め葉前の追肥をしていたので、今年もマズマズな感じになってきました。
出穂期

ところが、天気予報を見ると週中から週末にかけて4日連続して雨マーク???
(ありゃりゃ~北海道って梅雨ないんじゃなかったけ?)

小麦の天敵、“赤かび病”の防除も、シーズンは4回程度のローテーション散布ですが登熟後半に剤のセレクトやタイミングを難しくしないために、初回(今回の防除)は出来るだけ後ろに倒しておきたいところ…
出穂期とその後の積算気温で算出しますが、この感じだと収穫始がだいたい7月25日ころ…逆算したら…そんな計算を頭の中にめぐらせて…
やはり、もう少し後ろに引っ張りたい~小麦の生育ステージ的には“出穂揃い~開花始”がベストです。

でも、この天気予報だと…(悩)

農薬散布はタイミングが全てですが、「あのとき、やっておけばよかったのに~」とならないための、いわゆる保険要因もあって早めの散布も肝要です。
今回は出穂しきっていないところもあって、少し迷いましたが“安心料”のつもりで赤かび病防除1回目(シルバキュアフロアブル/普通物・B類/DMI剤)を敢行しました!
小麦防除1回目

実は道産小麦の主力品種“ホクシン”もその役目を終えようとしていて、今は後発ブリードの“キタホナミ”に移行する大切な期間。次期エースの“ホナミ”ちゃんは粒張りがよくて日本麺以外の用途の需要拡大を視野に入れた品種で、主産地では約10年ごとの“麦チェン”が図られています。

ちなみに、10年以上前の“チホク”から“ホクシン”に切り替わる時も現場では色々なフラストレーションがありましたが、そこは主産地らしくしっかり乗り切っていきました。
振り返るとホクシンに助けられたのは受粉の感受性…
チホクは出穂しながらも開花しますが、ホクシンは穂が出そろい好天じゃないと開花しません。結果的にホクシンはシイナ(未熟流)が少なく歩留まりが良くて安定多収でした。
麦穂
はたして“ホナミ”ちゃんはそんな感受性が高いのか、低いのか…
試験圃場の様子だけでは推し量ることはかないません。
そんな、現場で作ってみないことには分からないことがたくさんあります。

エメラルド色の麦海に、今と…これからと…
麦海

ホクシン最後の夏に、豊作の想いを託します(祈)





一豊の妻のお小言
6/8
上から目線で撮られちゃったの~

先月のとある晴れた日の昼休み、「お宅の航空写真、買ってくれませんか?」と、某セールスが飛び込みでやってきました。
聞けば、前年夏にヘリコプターで撮影したとのこと…やはり結構なお値段(驚)!
しかも何種類かサンプルをもって…
img上空2017

このへん一帯の新築のお宅を中心に撮影されたそうで、「農家さんだと日中うかがってもなかなかお会いできなくて~」(←そりゃそうだ…非効率なことですなー)と、関西なまりの妙齢な女性のセールス。

たぶん行き当たりばったりや、そんな非効率な商売だから売価に転嫁するしかないんだろうけど、ちょっと意地悪チックにクレーマーをしてみます。

「だったら、『いつ、いつ、どのルートから撮影しますので~』みたいなアナウンスが事前にないとなんか嫌だな…勝手に撮っておいて『3万円です、5万円です』って言われてもね~」

「はぁ~そうなんですが、こればっかりは、お天気のこともありますし出来るだけきれいに撮るのに制約される条件もありますしねぇ~」

「希望者のオーダーをとればいいじゃないですか?これだと、買わない人の分を買う人にふっかけられているみたいでしっくりこないな~それに、リクエストを聞いてもらえるんだったら“ガンケ”も広角で映しこんで欲しかったな~」
初夏のガンケ

~なんて、すったもんだして結局、買うことに…
「お届けには2週間ほどかかります。代引きです。CD-ROMは追加で3000円です。」
(「だったら、CD-ROMだけ買います!CD-ROM代に5000円払うから全部のデーター入れてくださいよ!」←「それじゃ~うちも商売になりませんから…」と、却下されました…)

10年以上前の海外研修で、ニュージーランドのあるお宅にホームスティしたとき…
ガーデニングが素晴らしいホストファミリーのお宅のリビングに、開拓入植当時の100年前のものと、現在のものの航空写真が並んで飾ってあり、今でも凄く印象に残っています。
写真は築100年を超える母屋を中心に同じ角度から撮影されていて、それでも木々も大きくなり、施設も増えて…歴史的価値という観点からいっても貴重なもののようでした。
しかも、100年前って…そんなことが商売になっていたのですから驚きです。

国内では…
少なくなったとはいえ、その手の業者は何年かおきにヘリをチャーターしての訪問販売ですが、我が家の農場のロケーションを愛する農夫の想いだけで成り立つ商売ですから、色々大変なのでしょうね~

まっ…いずれ欲しいな~と思っていたからいいんだけれど♪


そして今日…
我が家なりのリトルガーデンに創作意欲を喚起させて庭いじりをしている夕刻に…
ガーデンガーデン

届きました♪

でも、でも期日指定がなかったので、代引きでお支払いする現金を用意していません↘↘↘
某宅急便のおじさんも困ってしまった様子~(←あらら、ごめんなさい)

そこにヒラリー
「おいくらですか?」

とりあえず、立て替えてくれました~~~しめて51,000円也!

某宅急便のおじさん、ニコニコしながらいわく
「“一豊の妻”ですな~(羨)」

「いえ、いえ…恐縮です…」

ヒラリー「?????…」
褒められているのに“一豊の妻”なんて今どき流行りの歴女じゃないので、意味も分からずけげんそう~

「“カズトヨのツマ”ってなぁ~に?」
「旦那様の出世のために、ヘソクリで馬を買ってあげた戦国時代の武将の奥様さー」
「ふぅ~ん…でも、アタシ金額って聞いてなかったわよ!」

あ…そういえば、買うよ…とか、いくら…とか言ってなかったかも…

いくら良妻賢母でも、アルジがいたらないとそもそも美談にならない…ダメ、ダメなのですな~

航空写真に写りこんでいる地平線の果ての大雪の山並みと、大地の広がりとその恵みは、農夫のいたらなさを帳消しにしてくれるでしょうか?




よせて♡よせて♡
6/4
シリーズ『ジャガイモの好きな人には悪い人はいないようです』/本培土編~

雨天決行の中学校の体育祭の翌日…
お天気の神様の気まぐれで、6月の太陽がニコニコと♪

金時(甘納豆の原料)を播き終えてから、できるだけいいタイミングでやりたかったバレイショの本培土を6/2から始めて、今日午前中に終了しました。

週間予報は安定しない青空なので、少ない晴れ間の短期集中作業でしたから必ずしもベストタイミングではありませんが、例年以上に順調な生育量ですし、後の仕事が詰まってしまいますからチャッチャとやらなければ…!
馬鈴薯キタアカリ本培土前

馬鈴薯の本培土は品種や時期、作形やカルチツールによってバリエーションが多様になってきました。
ちなみに、“本培土”(ホンバイド)とはジャガイモ(塊茎)が地下部で大きくなるスペースを確保するために土を寄せる作業のことを言います。
その形状や時期は馬鈴薯栽培の管理上、最も重要な作業だと言われています。

培土の形状は~富士山型、台形型、成形カマボコ型培土、ふっくら山型、オッパイ型…
さらにそれぞれに亜流があって、例えばオッパイ型はトンガリ乳首型や陥没乳首型、乳輪コンモリ型など…(←ここだけ読むと単なるエロブログですな~でも、そういう趣旨ではありませんので、あしからずー)
本培土1

また、作業の効率化やストロン(ふく枝:先端に塊茎をつける少し太い根のような形状のもの)を傷つけないために早期培土が主流になってきましたが、早期にも色々と時期があり、植え付け時や植え付け間もない時期に本培土してしまうメクラ培土(超早期培土)や萌芽直前の早期培土などがあります。
ちなみに、“萌芽”という表現、…実はジャガイモはそれ事態“地下茎”~つまり、“種イモ”とはいっても“種”ではなく“茎”です。なので“発芽”ではなく“萌芽”。なので、なのでジャガイモを日光に当てておくと緑になります。(←苦いです!食べちゃダメです!ジャガイモの保管は冷暗所で!)

ひら農園では、萌芽が揃いストロンの伸長が始まる前のいわゆる従来から言われている早期培土を実践しています。時期的には4月の5半旬前後の植え付けだと、ちょうど今の時期…5月6半旬~6月1半旬の間になります。
本培土

別に最近流行りの早期培土を支持しない~と、いうわけではないですが…

ジャガイモは植え付けてから地上部に顔を出すまでは約1か月近くかかりますが、それ以後の生育は旺盛で品種にもよりますが、畝がふさがるまでは1カ月かかりません。
ちなみに、ビートは3月上旬播種で、畝がふさがるのは6月中旬。小豆、大豆も発芽から畝がふさがるまでに2ヶ月はかかります。(畝幅はビート・豆、66cm 馬鈴薯、69cm)
ジャガイモの芽が土中にある間は、外気温の冷気を緩衝する利点はあるものの病気などの観点からリスキーです。初期生育をしっかり確保するためにも早期萌芽は重要な収量要因となっていました。
(なので、ひら農園では比較的”浅植え”を励行しています。)
つまり、萌芽前の早期培土は、それだけ萌芽が遅れてしまい限られた初期生育期間を確保できません。
さらに、このタイミングの培土はストロンの伸長期までの地温を上げる効果があり、その後は地温の平準化がはかられ割とデリケートな塊茎肥大初期のストレスを最小限に抑えることができます。
また、根茎部に空気を供給できますし、さらに、除草対策の観点からもカルチ作業を複数仕掛けることは重要だと…古い教科書にはそんな風に書いてあります。
いちおう、真面目にそれを実践してきているのですが…

やはり、時代は動くものなのでしょうか…?
(でも、それであまり不都合を感じないのですが…)
本培土3

ちなみに、我が家的に培土形状の理想型は…やはりオッパイ型なので~
しっかり、よせて♪よせて~♪って、してみます。

なに?「よせても小さくて悪かったわね~!(怒)」(←byヒラリー)って…
いえいえ…大事なのは形や大きさではないのですよ~
大切なのは…“ハート”です!

北の新ジャガが食卓に登場するまで、あと一ヵ月半…
優しいおっぱいの中で、農夫たちのハートに育てられてグングン大きくなっていきますから!




びしょぬれの青春
5/31
汗と…涙と…雨と…中学校体育祭~

当地十勝管内では中学校、小学校の体育祭、運動会シーズン
毎年この時期の週末、天気予報をみながら胃をキリキリさせている学校関係者、PTA関係者がいると思います。
私もそのひとり…しかも、自覚症状はないのですが“アメオトコ”らしい…

なので~
週間予報でも雨マークが消えなくて迎えた日曜の朝…

降っています↘

早朝5:40に職員室に集合して、雨雲の予報を教頭先生とPCの画面で見て…
どうやら止みそうにありません↘
でも今はポツリポツリ程度~グランドの状態は問題なし~

先生たちとPTA役員と悩んだ挙句に出した答えは…
5時59分55秒
「やりましょう!花火打ち上げてください!」

実はこの判断、後押しした次女の言葉があったのでした…

前々日、ちょっと相談がある…と、我が家の中3、中2の娘達に聞いてみるのです。
「最終的には、校長先生とお父さん(PTA会長)とで決めるけど、どうしたらいいか…どうしたいか聞かせてほしい。」
週間予報の精度はすごく高くなっていて、たぶん日曜日(5/31)のアメマークは外れない…翌日(6/1)のアメマークも消えないかも…
たとえ順延にしても、翌日に確実にできる保証はない…グランドの状態もリスキーだし…

次女…
「いま、やる気になっている気持ちを維持するのがイッパイイッパイ!少々のことは覚悟しているから予定通り日曜日にやってほしい!」

ちなみに次女、昨年後期の生徒会長。
3年生にも、後輩たちにも、それなりに影響力があるみたい…

そう!そうだね…子ども達が折れていないのに、大人達がウダウダしていてはダメだね…

そんな雰囲気を職員室は微妙に感じ取っていたのかもしれません。
(本当は最高の条件でやらせてあげたかったのですが…)

雨の中…
PTA種目以外のすべての競技を貫徹!

開会式PTA会長挨拶
「…君たちは今まで、平均値を上げるために頑張ってきたのではありません。あきらめない先に手に入れたものは、それがたとえ敗者の涙だったとしても、小さくとも一人一人がキラリと輝くものを手に入れるために汗と涙を流してきたのです。だから、こんな時だからこそ、心をおらず、くじけず最後まで、最後までかけぬけてください!」

本当に、毎年毎年ドラマがあります!
綱引き

選抜リレーは一年生の男子エースがバトンを落とし、号泣…先輩達が駆け寄り背中をたたき「ドンマイ!ドンマイ!」の掛け声…(←本部テントでは町長さんや教育委員さんたち来賓が涙、涙…)

選抜800m走は三女(中2)がラスト1周でスパートの激走!見事全校女子で1位に!
チビ、チビと言われてきましたが次女の身長をぬかして毎朝のジョギングトレーニングで努力していた甲斐がありました。
いやだ!出たくない!って言っていましたが…すごい自信になったはずです。

全員全脚走も、大縄跳びも、綱引きも、全員リレーも…
大縄跳び

敗れた赤組団の団長をつとめた生徒会長の頑張りも、心をうたれました。
こんなタフな条件の中で彼らが得たものも大きいはず…

まさに、持てるもの全てを出し切り、この雨の中みごと青春を駆け抜けたのでした!
「この天気は無いんじゃないの~(怒)」と、お母様方にお叱りを受けましたが、恨めしい雨を帳消しにして余りある子どもたちの笑顔と汗と涙で、多くの感動をもらいました。
最後まで子どもたちにエールを送っていただいた、ご父兄や保護者、ご家族の皆様、地域の皆様、審判や道具係のPTA会員の皆様にも感謝、感謝~
その声援は子どもたちのを動かすエネルギーになったはずです。

降りしきる雨の中…
片付けもそこそこにテントの足をたたみ、グランドを後にすると…

グランドの神様が笑っているように見えました…
体育祭の神様…ありがとう…
(来年は晴れにしてね~!)




最後の夏

5/30
あきらめなければ、その先に必ず何かある~

高校3年生の長男の高体連…高校最後の大会を応援してきました。
プログラム

帯広農業高等学校バスケットボール部
高校から始めた初心者のくせに、なぜかキャプテン。

小学校の時からスポーツ好きで、剣道、スピードスケート、野球と暇を作っては大会や試合を応援してきましたが、彼が中学生になる時、JA青年部の組織活動で忙しくなってしまいPTAも部活後援もヒラリーに任せっぱなし。
そんなちょっと罪滅ぼし的な応援です。

初戦はこの春まで自分たちのチームを指導してくださった監督が率いる若いチーム。
双方複雑な想いがあったのでしょうが、そこはきっちり恩返しができました。

2戦目は決勝リーグをかけてのブロック決勝。
相手は春の大会で負けているシード校の帯広緑陽。
バスケッター最後の夏

実はこの日、私は帯広市内で会議があって応援も中途から…
しかも、イレギュラーで会議も伸びてしまいヒラリーに電話をすると
「もう少しでハーフタイム、けっこうせっていたけど今は負けてる…↘」

お昼をはさんでの会議も延長戦の様相でしたが、敗戦で肩を落とす長男を見るのも辛いですが、最後のゲームになるかもしれない…と、何とかやりくりをして帯広総合体育館に急行しました。
対緑陽戦
負けてます…

こうなったら一つ一つのプレーを大切にしたチームが生き残るシーソーゲーム。
セットからの組み立てがちょっと雑…
そんなとき、セカンドユニットのキャプテンシー4番が選手交代でコートに登場!
離されるな

緊張からか、ボールに手がつきません。やはり経験値の差でしょうか?2年生のエース2人にフォーローしてもらって何とか切れずにつないでいる感じです。
たぶん、未経験者のキャプテンでは総合的に得点力では落ちるのでしょうが…
しかも前日の初戦、足首を怪我しているキャプテン。

ところが…
バイスキャプテンの連続3ポイントからチームが生き返ったように躍動してきました。
声も出てる!
10点以上離されていたのに、ジワリジワリと追い上げとうとう第4クォーターのこり5分を切るところで同点になってしまいました。

ここからは両チーム、まさに総力戦、消耗戦…
会場の応援もビリビリとプレーヤー達に突き刺さっています!

とって、とられて…相手も必死
のこり1分を切ってのリードを追い付かれて、追い抜き、さらに並ばれて…
あと、ワンプレーというところでバイスキャプテンがフリースローを貰います。

「一本!一本!」

一本入れれば勝ち!

ところが無情にもゴールに嫌われてホイッスル↘

延長戦。勢いをくじかれた帯農チームはそれでもしっかり立て直し、とられても、とられても食い下がり諦めません。

「あきらめるな!一本!大事に!」

のこり1分を切って同点…もしかして再延長?
エースも足を引きずってチームは傷だらけ…なんとか勝たせてあげたい、決めてほしい!
そこで、2年生ポイントゲッターがフリースローを貰います。

「かみさま~~~」
祈る思い…
一本…一本入れれば今度こそ勝ち!

一本目…外します↘
(何という緊張感…)

2本目…バスケットネットをゆらしました↗↗↗

あと、8秒!まもれ!まもれ!全力で守れ!
5、4、3、2、1…

スコア/83対82
シード校を破って
双方死闘を尽くしたベストゲームに会場から大きな拍手が鳴りやみませんでした。

チーム結成以来目指していたベスト4
最後の挨拶

やりぬいた子どもたち、笑顔と涙でグシャグシャ…
応援の保護者も感動の涙。
ロビーで親子ともども勝利を分かち合いました!
(こんなの久し振りだ~スケート大会以来かな)

3年生のレギュラープレーヤー、泣きながら
「全部、カズマ(長男)…キャプテンが“もってる”んだよ…」

組み合わせ抽選で、「ここしかない!」というところを予備抽選一番で引き当てる強運。
春の大会のお返しをしました。

2年生のエースのお母さんが
「キャプテンがコートに入ると“いける!”“やれる!”って雰囲気が変わるんですって!」
初心者で足を引っ張っていたに違いないのに、チームの精神的な柱になっていたようです。

決勝リーグは、全道大会にかけるチームとの差は歴然でしたがそれでも堂々の4位。
けして消化試合ではなく、課題を整理して新チームへの伸びシロを確認し、それぞれキラリとしたものを発揮できたナイスゲームでした。
決勝リーグ対三条戦

大会終了後のコートでの最後のミーティング…
今は別チームのかつての恩師の労いと激励に、4番のキャプテンユニホームは汗と涙をしみこませて新キャプテンに引き渡されるのでした。
最後のミーティング

がんばった…あきらめなかった…
そんな先に手に入れたものは、小さくてもキラリと光る彼らにとってかけがえのない宝物になったに違いありません。

3年間、ご苦労さまでした…
素晴らしいゲームをありがとう!