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プロフィール

ひら農園

Author:ひら農園
ようこそ、「農園日記」へ
北海道、十勝の新得町屈足地区で農業を営んでいます。
作物たちの成長や農村の暮らし、農園の四季を綴っています。

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北の農園日記
北海道十勝のこだわりのジャガイモ・とうもろこしなどを栽培し、産直販売や観光農園、農業体験も行っている、ひら農園のオーナーが日々の農園の様子をお伝えします。
いよいよ!

7/31
わずかな晴れの合間の小麦の収穫、始まりました!~

本日からJA新得 第3麦集団第1班の小麦の収穫が始まりました!
自身は高校生時代から携わっているかれこれ30年のオペレーター
でもやはり初日は緊張します…
コンバイン始動
一番荷物は、ひら農園の沖積河川畑~
外周を刈ってJAの担当者に水分を測ってもらうと…

31.5%(驚)

あらら…こりゃダメ…思ったほど水分が落ちていません↘
乾燥センター(JA十勝清水とJA新得の共有カントリーエレベーター)の受け入れは30%以下なので、かなりやばいです↘
ただ半端な面積と数量なので…一か八か↗

なんとか通りました~26.9%(驚)
やはり外周は登熟があまかったようです。
ヒヤヒヤものです↘

それでは!ということで、乾燥センター受入れの22時までビリビリと今期初コンバイン仕事から夜業でしたwww
スピカの向こう

我が家だけでないようですが収量、品質共に大苦戦
穂発芽
予想はしていましたがかなり厳しいです。
キャビンから


午後からの久々の晴れ間にヒラリーがカルチを入れてくれるというのでセットして~
(頼もしい!)
ヒラリーカルチ

ジャガイモの防除も間があいてしまい相当やばい~
(コンバイン始動前の早朝散布、ぬかるのを覚悟でやるしかないか!)

なんとかここをしっかり乗り切らなくては!

でも、日曜は雨マーク↘

なんとか…なんとか乗り切らなくては!




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政権公約をよむ
7/24
農業者戸別所得補償制度って?~

道青協役員OBの学習会の案内をいただいて、今日は久々の札幌泊♪
プロ野球のオールスターに花火大会…
約4か月ぶりのススキノの大賑わいの中、僚友たちと熱く語り逢うのですが~
(幹事のN元副会長、M元日胆地区会長ごくろうさまでした!)

今年は5年に一度の「食料・農業・農村基本計画」の見直し年で、政策議論も活発になるかと思いきや、H19年から導入された“日本型直接支払制度”~水田・畑作経営所得安定対策(いわゆる“品目横断”)の総括もされないまま、なんとな~くユルユル、グソグソ議論でなかなか輪郭が見えてきません。
けして基本計画審議会の企画部会委員の皆さんがユルイとかヌルイとか言っているのではありません…が、少なくとも前回(H16年~)の政策テーマと討議内容から見てレスポンスも悪いですし、緊張感が足らないように見えてしまうのは私だけではないはずです。
おまけに淡い期待を寄せていた特命チームは開店休業状態?

しかも、そこに持ってきて選挙モードに突入~

本来、現場の者なら“固定払い”や“成績払い”のこれから?…とか、
そもそも制度上の不具合が解消されるのか?…とか、
米政策改革対策の“第3ステージ”のあり様?…とかが、
最大の関心事項なのですが、選挙結果次第でどうなるか見えない部分があって宙ぶらりんの感を否めません。

当然
「じゃ~、もし政権与党が代わったら?」
の疑問に、
「両にらみのシフトだって必要ですよね?」
となるのですが、民主党のマニフェスト(政権公約)で掲げている“農業者戸別所得補償制度”ってどんな制度なの?に対して答えられる人が身近にいないことも、農夫たちの不幸の一つだったりします~(←言い過ぎか…)

そんな時、タイミングよく北農中事務所に民主党のマニフェスト(政権公約)のコピーがFAXされてきました!(驚)
Image774.jpg

早速、関係個所を読んでみます。
(以下、原文のまま)

農業者戸別補償制度の導入
米、麦、大豆等販売価格が生産費を下回る農産物を対象に農業者戸別補償制度を導入します。この制度は、食料自給率目標を前提に策定された「生産数量目標」に即した生産を行った販売農業者(集落営農を含む)に対して生産に要する費用(全国平均)と販売価格(全国平均)との差額を基本とする交付金を交付するものです。交付金の交付に当たっては、品質、流通、(直売所等での販売)加工(米粉等の形態での販売)への取り組み、経営規模の拡大、生産多様性など環境保全に資する度合い、主食用の米に代わる農産物(米粉用、飼料用等の米を含む)の生産要素を加味して算定します。これにより、食料の国内生産の確保および農業者の経営安定を図り、食料自給率を向上させ、農業の多面的機能を確保します。

フムフム…なるほど…で?
ちょっと意地悪なのですが????を一方通行に何点か突っ込んでみますと~

? 米、麦、大豆等…
←“等”って?前回マニフェスト(H17)では“重点品目”的な表現でしたが、いわゆる現行の対象品目である甜菜、澱粉原料用馬鈴薯はどうなるのでしょうか?それ以外の品目まで拡大するとなれば原資はどうするのでしょう?少なくとも原料型作物(小麦、大豆、砂糖、澱粉)は海外から輸入されることで賄われている関税収入のいわゆる国境措置を原資に充当しているのですが…
もっともこの仕掛け事態が我々生産者にとっても大きなジレンマで、国内生産量が増えれば施策対象農家当たりの交付金水準が下がってしまう…つまり、自給率は上げたいけど原資を充当するだけの輸入もしなくてはならない…という大いなる自己矛盾があります。
そこのところ…どうするのでしょう?どうしたいのでしょう?

? …販売価格が生産費を下回る農産物を対象に…
←“下回る”って、どの時点のことを言うのでしょうか?国境措置を原資とする品目は間接的に実需者が負担することで、品目別の価格制度が旧制度として仕掛けられてきました。現制度は国際貿易規律が強化される中でより安定的な制度として、納税者の直接負担という形で所得対策が講じられています。
そういうものを前提としない場合、純粋な品代のみではどの作物(重要品目=国家貿易品目・原料型作物)も生産費を上回ることはありません。だからこそ、国境措置が必要で貿易ルールとしての“関税”があるのです。
ちなみに日本だけが農産物に高関税をかけている=国民は高い農産物を買わされている…という経済評論家なる人たちの主張は恣意的です。アメリカだって、EUだって、オセアニアだって、ブリックスだって高関税の品目は農産物でも、工業製品でも存在するのですから~
“買わされている”を恣意的に主張しているうちは納税者や生活者のあるべき正しい消費行動を誘導することはできないと思います。経済評論家としてマスメディアに露出度が多い先生たちは、そんなことどうでもいいと思ってらっしゃるのでしょうかね~?(別にいいのか?)

? …「生産数量目標」に即した生産を行った販売農業者(集落営農を含む)に対して…
←つまり“生産調整”や“計画生産”した生産者が対象ということでしょうか?当然と言えば当然です。実需のミスマッチに協力できない産地や生産者にまでことに及ぶような所得政策だと、「不公平だ!」の声は当然ルールを守っている者から噴出してきます。
作りたいものが作れることは侵害しないとして、「儲かるから作ろう」は「儲からないから止めた」と表裏一帯ですからそこにフレームがなければ生産者や産地の生産責任や産業使命を果たすことが出来ないと思います。そのフレームは実需のミスマッチの解消であり計画生産なわけで、それをしっかり取り組んでいる者をきちんと評価しなくてはなりませんし、そこが担保されないとバラマキになってしまいます。

? 生産に要する費用(全国平均)と販売価格(全国平均)との差額を基本とする交付金…(は、)…生産要素を加味して算定します。
←この制度のミソの部分でしょうか~生産要素には「生産多様性など環境保全に資する度合い」という項目がありますから、いわゆるクロスコンプライアンスを仕掛けていくのはいいのですが、農業としての経済行動の延長線上に環境(緑や森や水や土)が守られている…という順番にしないと滅茶苦茶になってしまいますし、そこを高度に両立させることこそが課題中の課題です。
さらにイメージ的には「経費補償」でしょうから、あう?あわない?を加味しないで作っても交付金がもらえるからいいんだもんね~みたいになるといやらしいです。
それに、なぜに“全国平均”?それだと、平均点以下の者は“ラッキー”で、高得点の者は“アンハッピー”な現行制度と近くなってしまうような気がしますが…
あと、そもそもWTO規律に抵触しないでしょうか、どうでしょう…?いずれにしてもいきすぎれば×なのではないでしょうか。

モンクばっかり…な、つもりもないのですが色々と引っかかるところがあったりして~

じゃあ、農夫はどうすればいいと思っているのよ?…と、言われれば言わなくもなく、考えなくもなく…でも、それを法律にして制度として仕掛けていくのは永田町だったり、霞が関だったりするわけですから領分違いのことはそれはそれです!

ひとつどうしても言わなければならないとしたら、現場の汗が見るべき目、聞くべき耳を持ってして報われる仕掛けが必要である…ということです。

いずれにしても、そんなこともこんなことも含めて投票に行かなくてはなりませんが、そもそも、もう少しマシなひとを選ばなければならないのが一番悩ましいこと…

某小泉さんが辞めて以来、農水大臣って何人代わっているでしょうか?
もちろん、選んでいるのは私たちなのですが…だからこそ、余計悩ましいです。





左の小指に力を入れて
7/23
薪割りの極意…目を見る~

間もなく築100年を迎える母屋の暖房は“薪”です。
今日は畑に入れそうにないので、薪割りです~
玉切りたち2

今回の薪は新しく造林するのに合わせて伐採されたものの付録~雑木ですからアオキや針葉樹など樹種は様々。
その中でも最も多いのは“楡”の木。
薪割りドリル
堅くて火力のある好い薪になりますが、“しわい”ので薪割りは難儀します。

まず、玉切りしたものを薪割り機械で荒割りして、あとはマサカリ斧!
「パッカーン!」と、思うように割れた時は爽快ですが、これがなかなか難しく奥が深い…
われるかな?

古いカンフー映画などで古老の達人が若者にさせる修行の代表格(←勝手な思い込み?)の薪割りは、まさに“心・技・体”どれをもって不十分でも思うように割れません。

さて私なりに会得したその極意とは…

マサカリの持つ手は、剣術よろしく柄の端を左手の小指にしっかり力を入れて真っ直ぐに振りかぶり、真っ直ぐに振り下ろさなくてはなりません。
右手は目標にめがけて手刀を切るように…ぶれないように、ゆるくても、握りしめすげてもダメです。
そして、当たる瞬間、最も力がかかるようにインパクトをかけます!
(いわゆる“10倍界王拳”ってやつでしょうか~)
このとき、腕の力ではなく腰や下半身の反動も切っ先に伝わるようにしなくてはなりません。
(いわゆる“腰を入れて打つ”ってやつでしょうか~)

また、最小の力で最大の効果を生みだすために、木の“目”を的確に捉えなくてはなりません。
節はどうか?繊維の向きは?玉切りの大きさ、樹種によって打ち込むポイントも微妙に違ってきます。
ならべてみる

全身運動ですから、30分もしないうちに汗がブワッと吹き出してきました♪
「こりゃ~さぞや今夜はビールがうまいべさ!」
~と、心の中で呟いたとたん
“ベコッ!”
マサカリの柄で薪を叩いてしまいました…イタタタタ~手がしびれるwww

本当に大切なのは、そこに向き合う心がけなのですな~

人生のインパクトをかけるポイントも、人生の潮目の選択もそれほど間違っていないはずですが、なかなかパッカーンと割り切れないのは普段の心がけが悪いからでしょうか~

明日は筋肉痛で動けないかもしれません…




どうしちゃうの~この雨?

7/19
お空の釜の底が割れたみたい~

前日(7/18)、高3の長男の学校祭のPTAブースでお手伝い。
(~というほど手伝いにはならなかったけど…役員の皆様ご苦労さまでした~)
我が家の新ジャガ・キタアカリの出番があって、帯農チーズも提供していただき評判も上々♪
40kg完売♪

お昼過ぎに駆けつける前、予想通りに雨が降り出して…
午前中、ぬかるんだ畑は、おっかなびっくりでもなんとか予定通りの防除作業を貫徹!

小麦の最終防除(赤かび/5回目:チルト)
甜菜のヨトウ、根腐(ヨトウ/1回目:ロムダン、根腐/2回目:アミスター)
人参の黒葉枯れ(3回目/ポリベリン)
馬鈴薯の疫病(生食用4回目、澱粉原料用、3回目/プロポーズ)

一日半(17日~18日am)で猛チャージ!現役35年を迎えるFORD・5000も火を噴きそう!
東洋1300リッターの直装スプレアーもロークロップタイヤでは、ここらあたりで限界に来ているのかもしれません。
次回以降、防除畝は大丈夫かしら~心配です。

でも、なんとか~で、とりあえずやれやれ…

でも…でも、そして今日、この大雨!
帯広の森球場の日本ハムファイターズvs西武ライオンズは中止↘
旭川スタルヒン球場の北北海道高校野球予選も順延↘

畝枕も…
馬鈴薯枕
畝間も…
前進人参
低いところも…
サヤインゲン滞水
水浸し~(あらら↘)
基線ビート

なにかトドメを刺された感じです↘

今月は8日(18mm)、10日(39mm)、13日(47mm)、15日(35mm)、18日(20mm)そして今日19日…
天候不順だった先月の、この時点で降水量はすでに2倍!
当分、畑に入れそうにありません…

なんとか持ち直してくれないかな~(祈)
先週播種した主力のサヤインゲンがようやく頭をもたげかけてのこの大雨に…
「がんばれ!」
頑張らなければならないのは、本当は農夫かも…
もちろん、まだあきらめるわけにはいきません!





やる?やらない?で迷った時

7/17
行動学的見地から体得したパーソナルな法則~

このところの畑が乾ききらないうちの立て続けの大雨に、農作業は遅れがち↘
作物の生育も滞り出して大苦戦↘
週間予報だと週末も雨マーク↘

う~~~むぅ…ちょっと無理してでもやることやっておかないとヤバイかも?
優先順位をつければ~
① 馬鈴薯の疫病防除(前回から10日近くたつし~)
② 甜菜の根腐れ、ヨトウムシの防除(葉っぱ食べられてるし~)
食べやがって!
③ 人参の黒葉枯れ防除(前回、散布直後に雨降られるし~)
④ サヤインゲンの最終播種(我が家的タイムリミット7月15日だし~)
⑤ 小豆、大豆の最終カルチ(畝、ふさがっちゃうし~)

どう考えても2日間では無理…
そもそもトラクターが順調に畑に入れそうにありません↘

さらに、悩ましいこと…
小麦の赤かび病の防除…するか?しないか?
ちなみに前回は7月9日~(赤かび病は4回目:チルト乳剤)
それを最終にしてもよかったのですが、収穫時期は7月28日ごろにずれ込みそう…
(しかも不稔がひどい)
小麦不稔
昨年も、一昨年も収穫始をみこして最終防除、7月15日前後を目安にしていたのでここで止めてしまうと農薬代はうきますが、やはり病気が心配~
でも、小麦はハーベストカラーに色んできているし…
色む小麦

そんな迷っているときは、『やって結果オーライの確立80%の法則』のごくごくパーソナルな農則に則って実施することにしています。
それほど経験値が大きいわけではないですが、やらないで悔やむ方が痛いからです。
(もともとやるつもりで農薬はストックしてありましたし~)
小麦畑でも少し畑が緩いところがあります。雨…雨…雨…相当こたえています。
でも、なんとか最終防除無事終了!
小麦最終

そんな早朝、上空をヘリコプターが行きかいます。
あの雲の向こうが大雪

トムラウシに向かう道々の近くの畑から見ると、警察車両、救急車両、報道、タクシーやハイヤー、役場の関係車両…
事の重大さをあらためて認識した次第。

夏山登山では過去に例のない遭難事故。
中高齢登山者の尊い命が奪われるのです…

自身はハードな登山の体験はありません。
~が、近隣の山(たとえば“オダッシュ山”とか“白雲山”とか)を子どもたちとのハイキング登山のつもりで登っていても、少し覚悟しないととても辛く痛い思いをすることがありました。
ましてや旭岳~トムラウシ山はハードユーザー向けのコース…ガイドや参加者自身の装備は重装備でも心は軽装備だったのかもしれません。

想像するに…
「せっかく遠いところから来たのだから、想いを貫徹したい!登りたい!行きましょう!」~と、誰かひとりそんな声を発したのかもしれません。
でも…
勇気ある撤退は、人によっては負け組扱いされますし、山にはそんな冒険があるから登山者を魅了してやまないのだと思います。
ただ、装備にも心にもそういう覚悟と準備をしていたのでしょうか?

防除をする?しない?と、山道を進む?退く?~は、まったく別の次元の話ですし、後者はまさに人命にかかわる話ですから、いたずらに想像だけで無責任なことを言うのは慎むべきですが…

実は昨夜、PTAの会合があって同席された役員の方に消防署勤務の保護者がおられて、緊急連絡で救助に向かわれました。
その隊員の家族…、送りだす仲間…、地域の方達…
どうか無事に帰ってきてほしいと願うツアーの家族と同じ想いです。
“やる”と決めたとき、その背中を押すのは準備と覚悟です。それがないと無謀ですし、準備はたとえば経験則から培われるものだったりします。

「北海道は大雪山系のトムラウシ山でツアーに参加した登山者が遭難~新得町の町民体育館から中継です…」
郷土の名前がそんな風にアナウンスされるたびに、胸が痛みました…

まずは犠牲者の冥福を祈り、二度とこのような惨事が繰り返されないことを願うのみです。




ふられたあと、どう対処するかで真価が問われる
7/13
このところサクランボが主食~

今日は十勝西部地区(新得町、十勝清水町、鹿追町)の指導農業士、農業士会の視察研修でした。
西部農業士会研修
出来るだけ多くの参加を~というので、家族、研修生OKの研修会。
今回初めて、ヒラリーとレディースファームスクール(LFS)の研修生リサちゃんと雨の中参加しました。

個人的に一番興味をそそったのは、“フルーツガーデンかみやま”さんのところのサクランボ狩り♪

実は前日(7/12)、道立農大の研修生だった“コウちゃん”のところへお勉強がてら、ヒラリーやLFSのリサちゃんや長女や長女の友人と共にお邪魔して、サクランボやイチゴを堪能したばかり♪
我妻サクランボ園
“コウちゃん”のところは眼下にオホーツク海、知床連山が臨める網走の高台でその丘陵の風景は美瑛や富良野とそん色なく、個人的には道内の農村ロケーションでは5指に入ると思います。
サクランボの向こうはオホーツク
長女いわく
「ほら!みて!目線より高いところに海が見える!カンドー!」
~と、感嘆しきり~確かに素晴らしいロケーションです。
道の向こうはオホーツク


一方、“フルーツガーデンかみやま”さん、こんな山奥の?こんな斜面に?こんなにサクランボ?
(あまりに圧巻だったので、写真を撮るのを忘れる始末↘)
ご主人は帯広市役所を定年退職されてから、“農的生活”に憧れてのいわゆるアイターン帰農組。
ご主人が農場長で奥様はオーナーということでしたが、最も印象的だったのは、奥様のレクチャーでの第一声
「私は農家がだ~いっ嫌いでした!」
農業の大切さや地産地消やスローフードなどが言われて久しく、近頃、面と向かって「大嫌い!」なんて久々に言われた気がします。

奥様の実家は元農家で、ご両親の苦労を幼少のころから見てきたから…だから今の若者は先人達に感謝するのですよ!
~と、続くのですが、意地悪な言い方をすればそんなご両親の苦労でその方も育てられてきたのだし、残るべくして残っている経営態を後継しているこの時代の担い手こそ、たとえ当時と比べ生活ぶりは格段に上がっていたとしても、一人一人に託される思いや責任はそれはそれで相当なはず…

だって構造改革が先行している我が国の食糧基地と評価されている当地は、同時に小学校を廃校し地域を枯らしながら、すぐそこに限界集落を見ているのですから、若者がそこにいるというだけで農村の貴重な財産ですし、地域人として求められるものもかなり大きなものだと思うのです。

さらに言えば、良くも悪くもこの年代の方たちが今の日本の価値観を作ってきたのではないでしょうか?
「私、農家なんて大嫌い…!」という年代は、やがて「農業?興味ないね~」というジェネレーションを生み出してきたはずです。

「私は農家がだ~いっ嫌いでした!」
指導農業士や農業士にとって、ちょっと尖がっているフレーズでツッコミみどころ満載の奥様ではありましたが、ただそれをもって余りあるパワー!
ヒラリーやリサちゃんにとってもツボるポイント多し!しかも何より実践者!唸らずにはいられませんでした~

しかも、すっかりサクランボで満腹♪
(なぜ人はこんなに“狩り”に夢中になれるのでしょう~)
おそらく十勝管内での商業ベースのサクランボ農園としてはパイオニアでトップリーダーでしょうが、管内西部地区は適地として以前から目星を付けていたとのこと。
実は、密かにひら農園もサクランボ園を造園したかったので、色々と興味深く刺激的な二日間でした。

大事なことは…
大嫌い“でした”という過去を、今をきらめく生き方に変えていくためには、夫婦や家族の愛や地域の支えが必要であることと、それらに感謝すること~

「大嫌い」なんて一度くらいふられたからって、諦めてはいかんのですな~
引き際や諦めも肝心なのですが…




根元の際どいところ
7/6
ビート(甜菜)の根際防除~

除草剤散布作業はどの作物も気を使いますが、特にビートの根際雑草をやっつけるタイミングはことのほか時期を選びますから難しいです。

今日、明日は暑くなりそう…でも週間予報は飛び石で雨マーク…
よしっ!ではこの雨前に!

いよいよ昨夜から準備していた根際セットの出番です。
根際ドリフト3
その根際アタッチメント~15年ほど前に自作した実にシンプルな構造…
一年に一回の出番でもよく壊れずに、しかも細部の作りは本当にイイカゲン…テキトー…
でもでも、そのイイカゲンでテキトーさが逆にいいのか、除草剤もよく効いて全く不都合を感じません。
ビート根際作業

ちなみに除草剤の種類は“レナパック”と“ハーブラック”の混合。
ハーブラックはタニソバに卓功あり♪ビートへの薬害も“ベタナール”程ではありません。
根腐れ病の殺菌剤は今回初登場の“リンバー”

ビートの根際目がけてしっかり散布されていきます。
ビート根際作用

タイミングの難しさは第一にビートの茎葉の状態。
日中暑いと葉が“へにゃ”っと、なってしまい雑草が隠れて薬剤がかかりません。
そもそも枯らしたい雑草が大きすぎても、生えてなくてもダメです。
また、雑草が朝露や降雨直後で濡れていてもダメ。
散布後、薬剤がしっかり乾く天候で、午前中の涼しい間か夕方の涼しくなってから…適期がピンポイントです。
工夫は改良した『6頭口』
散布角度がマルチプルですから畦間のほぼ100%を網羅します。
10a(1000㎡)あたり130ℓに圧力を調整して、しっかり、効率的に、しかもローコストの散布が可能で効き目もばっちり♪
根際6頭口

唯一弱点なのは、取り外しにそれぞれ1時間…
天候や作物の生育ステージによって防除のベストタイミングは変化しますから、その作業ロスはあとあと致命傷になることもあります。
結果、他の作物の重点防除を間に挟めないので、一度セットすると最後までやりきらなくてはなりません。
あとで、一年を振り返ってみたら、「あの時じゃなかったらできなかったな~」みたいなタイトで、ナーバスな作業です。

人生もそうかしらね~?
でも、「あの時のあの判断はあれでよかったのさ~♪」より、「あの時、もしこうしていたら、もっとこうなっていたかもしれない…」と、悔やんだりする方が人生を振り返ると多いかもしれません。
(特に人生後半戦に入ると特に…)
だからこそより良く、より良いタイミングの見極めが大切なのかも~
モアベスト、モアベターの積み重ねこそが次のステップにつながるのでしょうが、実はその積み重ねってコツコツと地味で小さいものなのだと思います。

それでもせいぜい雑草退治の話…
「あれは、あれでよかったのさ~♪」的ケセラセラで、ここは乗り切っていきましょうか!

ん?残っちゃった草はアナタがなんとかするのよ~!(byヒラリー)だって?

お願い…雑草…頼むから枯れてください(願)!
(お願いするベクトルが間違ってる?)





青春の忘れもの
7/4
第91回全国高等学校野球選手権大会 北・北海道大会十勝支部予選 代表決定戦~

昨年の代表決定戦ですっかり高校野球にはまってしまい、今年も曇天の中、何とか仕事をやりくりして帯広の森野球場にて9時からの第一試合、Aブロック決勝(十勝支部代表決定戦)帯広農業高校vs帯広柏陽高校を観戦、応援しました。
ピンチ

長男が通う帯広農業高校は我が母校でもあります。

帯広農業高校、昭和57年…甲子園初出場!
自身の在学中、夏休みの自宅でのテレビ観戦は今でも鮮明に記憶していますが、思えば小麦の収穫シーズンでコンバインのOPで明け暮れるも、やはり甲子園へ応援、行けばよかった…と、歳月を重ねるごとにその想いは強くなってしまって、中学まで野球少年だった息子(高校はバスケット部)が在学しているというだけの理由で高校野球観戦♪

ブラスバンドのコンバットマーチ…
応援団の咆哮…
バッタープラカードを持って応援席前を走る控えの野球部員たち…
男子の日焼けした笑顔、白いワイシャツ…
女子高生たちの悲鳴、歓声、涙…

一つひとつがまさに輝く青春の一ページ…
『たまんないなぁ~』
もう、その雰囲気だけで胸がいっぱいになってしまいます。

そして選手たちの白球を追いかけるひたむきな…ただ、ひたむきなプレー
それだけのために、365日
晴れの日も、雨の日も、雪の日も、風の日も、泥だらけになって…
どれほどの価値がそのグランドにあるのか…
当事者でなければ分からないかもしれませんが、それでも
「ナイスボール!ナイスバッティング!ナイスプレー!」
~と、応援せずにはいられないのです。

試合の方は…
死四球やエラーで毎回のランナーを背負うも、憎らしいほどのマウンド度胸と鼻っぱしの強さでズバズバと投げ込む母校のエース(JA青年部部長同期の息子さん(高2))は、終わってみれば、4-0の完封ゲーム!

最終回、あとアウト二つ…ランナーを塁において柏陽のピンチヒッターは3年生。
打てば一矢報いるヒーロー!
最終回ピンチ

あるいは“最後の夏”のベンチの温情采配…
もちろん、諦めているなんてことではないですが、こういうシチュエーションは味方でも敵でもつい感情移入してしまいます。

勝利校の校歌斉唱の後、お互いの健闘をたたえてエール交換。
いいんだな~これが…
勝って泣くのも、負けて泣くのも青春です♪
代表校歌

自身は…
27年前の甲子園、初戦で島根県代表の益田高校相手に4アウトをとったことは伝説になっています。
おそらく今も、高野連ジャッジスタッフの大きな汚点として球史に残っていますが、当時北海道一番の左腕エースの先輩がマウンドを駆け降りる時、指を四本立てるのをブラウン管で見て、そこに何か忘れものをしてきたような気がして…

あの夏の青春の忘れものをとりに行くために、甲子園に連れて行っておくれ!(願)

まずはスタルヒンへの切符を手に入れて、雲湧く夏はいよいよ色濃くしていくのです。

サホロ岳積乱雲4





スピカ苦戦 

7/2
登熟をむかえる輝くスピカたち、収穫まであと30日を切りました~

意外と長雨にならず、予報に反して雨量も少なくて済みました。
しかも、天気はゆっくりと回復基調♪
朝方、霧雨の濃い感じでバサバサでしたが、あちらこちらに青空が見えてきました。

ラッキー♪儲けました~♪
今日は重点防除!遅れてしまった秋まき小麦の赤かび病の3回目の防除です。
一部倒伏
管内は一部倒伏したところもありますが、我が家は今のところ軽微

部分的には分けつ数はそこそこでも、全体的にはちょっと寂しい感じ…
5月の干ばつが影響しているようです。
小麦防除3回目防除畝

また、先月、開花期の約2週間の曇雨天の影響で受粉障害も散見。
シーブをむいてみると…
粒数が少なく、歩留まりが悪いようです。
小麦子実

見てくれに大きい穂でも、こうなるとやはり穂重より穂数の方が重大な収量要因です。
しっかり、有効茎数を確保することで“保険”をかけているつもりですが、さて、どうなることでしょう…

エメラルド色の麦海も間もなくハーベストカラーに~
麦穂と夕日のガンケ

季節の移ろいの中で、農夫たちの汗の結晶の証も答えも…もうすぐそこです。




雨前に…

6/30
シリーズ『ジャガイモの好きな人には悪い人はいないようです』/防除編~

ジャガイモの花が咲いてきました。
レッドムーン開花

本当はこの少し前(着蕾期)に1回目の防除をするところなのですが、雨でトラクターが入れずおまけに無理して入ったところ(6/20)はぬかってしまい最悪…
馬鈴薯防除2回目
そんな今日は、気を取り直して少し遅い満開の馬鈴薯畑の1回目の防除を敢行しました!
コナフブキ防除1回目

本当は乾いているうちにやりたかった小麦の3回目防除を後まわしにして、雨が降ったりやんだりの中、雨量も多くなりそうな予報なので馬鈴薯の優先度を高くしたのです。
間もなく満開のジャガイモ畑の防除畝をトラクターは分け入っていくのですが、1回目はやはり処女航海みたいな感じでドキドキします。

5月の貯金を使い果たしたジャガイモさん達…
キタアカリ
(キタアカリ)
レッドムーン
(レッドムーン)

もう少し…あと少しであの清新なツロンとした独特の食感で、それでいてチビチビのくせにホクホクで甘い北の新ジャガが食べられます♪
肉ジャガなんて最高です♪

(リクエストとオーダーをいただいている皆様、少々お待ち下さい~)

食卓の笑顔を想像して…
美味しく育ってくれよと、ハンドルの持つ手に力が入るのでした。




新兵器登場♪ 

6/29
フカフカの人参のベッドをつくってみる~

予定より10日近く遅れた人参の播種作業。
収穫体制やJAの選果場の能力のことも考えての計画播種~ですが、目の前の天気も重要です。
雨の降りだしが早くなりそうなので、他の仕事を前後して人参の畑をつくりました。
朝日のガンケ

~と、お隣さんから「パラソイラー、実演機についているからそのまま使ってみたら~」と、連絡をもらって早速動かしてみることに~
JDミドリのマスク
おぉ~快適♪

我が家の青いフォード・トラクターたちには別に不満はないけれど、緑のトラクター(ジョンディア)も快適です♡さすが世界のトップシェアメーカー♪
JD実演機メーター
スピードメーター、時速50km/hrまでついている!(驚)
この国では法規制があってリミッターがついていますが、かの国では移動距離が長いのでチンタラ走っていたのでは日が暮れてしまいます。今や時速60km/hrモデルもあったりして…
当地ではかろうじて日が暮れるということはありませんが、法定制限速度を守って走っている乗用車を追い抜いていくトラクターがいるとか…いないとか…(←北の農村伝説?)


あ~でも、新車の匂い…
そういえば、トラクターの新車の匂いなんてしばらく嗅いだことがありませんでした~
(たぶん、これからも嗅ぐこともないでしょうが…)
実演機とパラソイラー

でもそれよりお気に入りで肝心なのは『パラソイラー』
今シーズン、人参増収作戦で蔬菜組合が協同購入した優れもので、独特に曲がった爪が特徴です。
いわゆるプラソイラーやヘビーカルチのように、土中の残鞘や礫(石)をほじくり出しません。
我が家のように礫層が浅い地帯には最適です。
しかも、意外と軽く引っ張ります♪
5月連休播種の人参畑には、深度40cmでも85馬力のトラクターで十分OKでした。
パラソイラー

早期播種の人参畑にはこれの効果がてきめんで、これほどの雨の多さでも滞水が発生しませんでした。不敷布(パオパオ)を外した人参も今のところ順調です♪
(雑草はひどいけど↘↘↘)

予定より早くついた傘マークの予報…
なんとか…なんとか!雨前に人参播き、終らせねば!

絶対に手の抜けない作物の管理作業も折り返しを迎えて、人参畑ほどじゃないフカフカのベッドの中で、農夫たちも明日の作物たちの成長を夢見るのです…




風は土を乾かす
6/26
日に、土に、雨に、そして風にありがとう~

日輪
週はじめの大雨(6/21~22)の後遺症でぬかるんでいた畑も徐々に解消しつつあります。
予報も管内は真夏日!風もビュンビュン!
まだ、手当たり次第というわけではありませんが、優先順位の高い作業からチャージングです!

昨日(6/25)~まずは条件の良い小豆の畑。
2回目のカルチィング~
小豆カルチ2回目
この温度と風で片っ端から乾いていきます。
縮こまったままの小豆も十勝晴れの夏の青空にようやく息を吹き返した感じです。
『がんばれ~!小豆くん!』

そして今日
タイミングが遅れてしまった甜菜の仕上げカルチィング!
日の出前から圃場に乗り込むと…
ビートを食べるシカ
シカさん達、朝食中(怒)
50mくらいに近寄ってもまったく逃げる気配なし
「なにさ!せっかくの美味しい食事の邪魔しちゃって!」
なんて言われてそう…(←でも、もともと農夫が育てたビートですから!)
逃げるシカ
気を取り直してギアを入れ直します!
ロークロップタイヤでもさすがに甜菜の茎葉を傷めていきます…が…
ようやくの甜菜最終
人によってはやむを得ずカルチ作業を省略する人もいますが、収穫時や大雨時、また超高温時のためにしっかり仕上げをしておきたいところ!
(連日の30℃を超える猛暑時、そのヒートショックからビートの根茎を助けるのはしっかり土よせすることが有効とされています。)
甜菜最終追肥

でも、そんな日に限って…
今日は全道高等学校PTA帯広大会(10年に一度)で当番校の保護者は出役です。
区切りのいいところで、カルチを切り上げて汗だくの中、正装に着替えて会場へ~
高校PTA全道大会
ちなみに帯広農業高校は受付業務の担当
『どうせなら、この間じゅうの雨の日にやってくれればいいのにぃ~』
皆さん心の中で叫んでいます。(←仕方ありませんな~こればかりは↘)
大会本資料

前段、学校側からの事務連絡が遅れるは、急に天気になるは(管内は一番牧草の収穫最盛期!)で、パタパタしましたが、新得、清水地区のPTA支部長を務めている手前協力しないわけにいかず、ヒラリーも借り出しての受付でしたが、長男(高3)の同級生の親御さんと色々とお話が出来たり、同業者として営農情報をやり取り出来て思いのほか充実しました♪

管内もまだ満足に圃場に入れないところもあるとか…
(だから、あわてても仕方がないし~)

トラクターの入れない畑にジリジリして青空を恨めしく睨んでいるよりも、土を乾かす風を待ちながら明日の作物の成長を想う方が生産的かもしれません。
風は湿った土を乾かし、地温を上げ作物たちの根の成長を助けます。
さらには、茎葉間の淀みを解消して病気の発生を抑え光合成を活性化させます。

18の春は人生の分岐点~
そんな子どもを持つ親同士もまた色々な想いを共有しています。
夕立の予感

息子たちにも…
たぶん明日には乾いている農夫の糧となる土にも…
色々な風が吹いているのだなと思いました。