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プロフィール

ひら農園

Author:ひら農園
ようこそ、「農園日記」へ
北海道、十勝の新得町屈足地区で農業を営んでいます。
作物たちの成長や農村の暮らし、農園の四季を綴っています。

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北の農園日記
北海道十勝のこだわりのジャガイモ・とうもろこしなどを栽培し、産直販売や観光農園、農業体験も行っている、ひら農園のオーナーが日々の農園の様子をお伝えします。
背中を押す声
2/28
たった0.02、たかが0.02、されど0.02~

先週のデスクワーク週間の合間に色々記事を整理していましたが、今回はリアルタイムの横入り記事です。

バンクーバーオリンピック、最終日
スピードスケート、チームパシュート、日本時間午前5時…起きて地デジテレビの前に陣取ってました!

このトーナメントの山、ラッキーです♪
強豪、カナダ、ロシアが一回戦で敗れ順位決定戦へ~
リンクの神様がほほ笑んでいるのかもしれません。
そんなこんなで、前日から少々興奮気味の日曜の朝を迎えました。

なんとか!なんとか…ここまでいったら一番高い表彰台を目指してほしい!
金メダルをとらせてあげたい!(願)

スピードスケート王国十勝の関係者の多くは地元のスーパー中学生はリザーブでも、そんな風に祈っていたに違いありません。
次に!
(過日の地元紙)

準決勝~日本vsポーランド
ポーランドは優勝候補のロシアを破ってのセミファイナルです。

終始リードしていて…
やった!
最終周、追い込まれましたが決勝進出決定です♪

地元スピードスケート少年団のコーチで学生時代はローカル選手だったヒラリーが、ゴールと同時くらいに起きてきます。
ヒラリー「どうだった?」
農場長「け!け!けっ!決勝だよ!!!」

すごい!すごい!と大喜び!
(ちなみにヒラリー、世界のトップアスリートとお尻の大きさでは今でも十分勝負できます♪)
(農場長はいつかレーシングスーツ着てみせたいのですが♡~バ~カ!はずかしい…byヒラリー)

セミファイナルの2本目~ドイツvsUSA
最後は息の飲むような結末(驚)
中長距離界の実力者、アニー・フリジンガーが最終周で失速、よれよれでのフィニッシャーはゴール前で転倒して泳ぐように氷をかいてゴールラインにスケートのブレードを突き出しました…

本人、つっぷしたまま…
まけた…まけた…わたしのせいでまけた…くやしい!
そんな風に氷をコブシで何度もたたきます。

でも、勝利のリンクの女神は彼女たちを見放ちませんでした。
僅差!ドイツ勝利~

なぜかこのシーンが印象的だったのは、この後の結末があまりにも象徴的で、ドイツにしてみたら劇的だったからなのかもしれません…


決勝はドイツ~日本はランクは上でも強敵には違いありません。
しかも、フリジンガーがリザーブでチームはリフレッシュしています。

「ゴー ツゥー ザ スタート…レディ……」

パンッ!

決勝スタートです!
祈るしかありません…
いいぞ!いいぞ!いける!リードしている!ラスト一周!(カランコロンカランコロン←鐘の音)

最終コーナーを抜けて…ゴール!!!
一瞬のテレビ前の静寂
?…あーーーーー?!表示は+0.03?
惜しい!悔しい!そこまで…そこまで、金メダルが届いていたのに~!
残念…

記録が訂正されました。
+0.02

計算してみました。
女子は2400mを3分…時速46.8km
秒速だと約13m…0.02秒は26cm
スケートの刃だとこれくらい
001.jpg

大きいと言えば大きい
届かないと言えば届かない
スピードスケートとはそういう競技です。

でも、たった0.02秒
普通の人が普通の生活をしている時に実感できる時間単位ではありません。
たかが0.02秒
でも、この一瞬にどれほどの汗と涙が綴られているのか図り知れません。
されど、0.02秒
その差が金と銀の差だとしたら、それはあまりにも大きくて残酷…
でも、だからこそ、アスリートは次の目標に向かって前を向けるのだと思います。

そう!がんばりました!
次に向かって頑張ろうよ!また熱く応援するからさ!
件のスーパー中学生はみんなにかけてもらった銀メダルの重さに、きっと何かを感じて新しい自分を作っていくに違いありません。
あ…いいチームを作っていたんだなぁ~と、表彰後のテレビをみて心がまたあらためて揺さぶられました。
(そのスーパー中学生と次女…15の春から同窓生になりそうです♪)

そう…
そういう姿に、エールを送りたいのだ…
人間ってそういう生き物なのだ…
ドイツのフリジンガーがゴールした時の遮二無二のガッツとやる気と必死さを、勝負の、リンクの、氷の神様はみすてないのだ…

さて、だったら0.02秒…26cmを超えるのに4年。
アイテムを装着するとはいえ自力走行で人類最速スピードを競う競技なのに、それはあまりにも小さい積み重ねです。
今度は誰に勝利の女神がほほ笑んでくれでしょうか?

僕たちに出来ることは、そんな彼ら彼女らの背中を押す声援くらいなのですが…
たとえ小さくともそんな積み重ねは、必死に努力した者の汗を裏切ることはありません。

そう信じたい…




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お土産のスタンプカード
2/17
宿題をもって、ごくごく私的な東京スタンプラリーに参加して~

全国JA青年大会の開催期間中に、霞が関に宿題の答え合わせに行きましょう!~と、僚友の某S氏(第28代道青協会長)に誘われて寒いさむい東京に一昨日から入っておりました。

ひきこもりの農場長としては某S氏マターでスケジュールなどユルユルにしてたので、飛行機の手配がギリになってしまい結局早い便で東京入り。
…と、偶然にもお隣の席が某S氏と奥様…
えー!あらら!どういうこと?そういうことなの?みたいな会話で、相変わらずアテンダントさんの目の前であーだ、こーだと盛り上がるのです。
(奥様といっしょだなんて、聞いてなかったし…)

ま~新婚さん相手に無粋なことできませんし、その夜は冷たい雨の中をそれぞれプライベートにして、翌日(16日)はお引越しした大手町の全中ビルに社会科見学♪
バンクーバーの製氷機が故障するというアクシデントがあって、地元スケート王国十勝出身のスプリンターの滑りをライブで見られないままホテルでズルズルとしてしまい、しかも農場長は人相と態度の悪さで単独では絶対入れないビルのセキュリティーを、みごと某S氏にかいくぐっていただき全中階からのその絶景を堪能した次第。
(あ~あれ、新しい東京タワー?こっち、東京ドーム?←完全におのぼりさん状態)

午後からは全国大会の会場へ~
綱領朗唱

懐かしく再会するメンバーとのロビー外交もそこそこに、やはり現役の役員にも色々とお繋ぎしなくてはならないのでしょうね~となって、日比谷公会堂でのローカル話題(といっても、明日の農業を動かす大事な政策議論)のロビー会議は思う以上に奥の深いものになりましたが、現役の第30代道青協会長の某M氏は翌日もパネラーの出番があってのことだから、色々と迷惑をかけていたかもしれません。

また、その延長戦になった夜の懇親会は、某S氏のユルユルのせいであぶれてしまい急きょ北海道チームと宮崎チーム合同の懇親会に参加♪
地元十勝の若武者相手に宿題のミソをレクチャーしたり…
(学習会や研修会、一度ちゃんとやらなきゃね~今とこれからを語るときの今までのこと)とか
H17年、スイスはラウペンからジュネーブまで一緒に走破した宮崎の僚友S氏(H19全青協会長)とドラえもんごっこしたり…
(戦争のない日向の国、平和でいいわ~~~♪)とか
H19年、アキレス全断でギブスの上京時にお世話になった元事務局女史と再会できたり…
(今度は二人きりでしっぽりと飲みたいね~♪)とか

ユルユルの某S氏に代わって第29代道青協会長の某E氏には、色々とお世話になりました。
(某E氏、農場長の大学時代の先輩です♪いつも助けてもらってばかりだし~)

2次会はみぞれの中を移動して、久々にみんなで銀座に繰り出し北のスィーツをお土産にするとお返しに少し遅いバレンタインプレゼントをいただき…って、この辺から記憶がありません。
飲みすぎました↘↘↘
あいの
でも、ちゃんとしたひとから、ちゃんとしたチョコをいただいたのは何年ぶりでしょうか…ね?
(←あたしの作ったアウトレットな試作スィーツじゃ不満だっていうの?byヒラリー)
(ちなみに今回のちゃんとしたひとって「この大地が…」っていう牛乳消費拡大の有名な某CMに出ている宗谷の某酪農家盟友の実姉様です。)

…というのが、前日までのあらまし

そして今日、いざ霞が関は事務次官室へ~
東京でいつもお世話になっている北農中の某A東京支所長に案内していただいて、まずは前北海道農政事務所の所長だった某S課長にご挨拶。
某S課長「教えてよ。ひらさんのホームページって?」
農場長「ひらがなに“ひら”漢字で“農園”でヒットすると思います」
某S課長「次官もGプランまであるって、読んでましたよ~あーあった、あった。お気に入りにポチっ」

えーーーーーーーーーーーーーーー!!!
よ、よ、読んでるの???“北の農園日記”を?!
ヤバイよ、ヤバイよ…変なこと書いちゃってたかもよ?

では、そろそろうかがいましょ~と、次官室。
あちゃ~宿題の…こちらの手の内、全部読まれてるって…動揺しまくりです。
そんな震えるいかり肩を察してS課長がお土産ですよ、と~お守りを
美味しいお守り
おいしい~
当方、完全に霞が関に食べられております。

「おはようございます」と次官室へ
まずは、先月の意見交換会のお礼や某S氏の奥様を紹介して和やかに、席につくのですが…

次官「ひらくんのGプランとかで、いま下の(階の)タコ部屋はテンヤワンヤしとるんだ」
農場長「恐縮です…宿題読まれていましたか?」

輸出国の緑と輸入国の緑では、期待する効果と役割が異なっていたのではないか?それをどこも、だれも、考察していないし…とか、
現行の認定農業者制度だって面白くないところがないわけじゃないけれど、新制度でそこがニュートラルになるのはあまりにもあんまり…とか、
米の出口対策だってちゃんとしないとやばいでしょ…とか、
乳価決定のプロセスもガチャガチャやらないで決めるって言ってますけど、現場の声ちゃんと届いているのかどうか凄く心配だ…とか~
今の段階ではわからないことばかりですが、雑談を合間にして伝えるべき声は次官室に置いてきたつもりです。
~の、かわりといっては変ですが次官から先月の懇親会の時に約束していたから~と、
スタンプカード
出張スタンプカード!
(本当に作っちゃったよ!)
でも10個目に“北海道!”って…?あれ?スタンプカードいっぱいになったら、飛行機代1回分を霞が関が出してくれるんじゃなかったけか?
次官「いやいや、私が北海道に行くんだよ」
えーーー!そうでしたっけ?
ま~いいや、農場長と某S氏の北海道には今のところ2枚しかない超レアカード♪

こんなマジなようで冗談ができちゃうお茶目なんですな~霞が関の幹部の方たちは…

次官「ひらくんのブログで気に食わないところがあるんだ。収入変動緩和対策を“見事に機能していない”ってのは、酷いんじゃないか?」
う~む…次官が経営局長時代に仕掛けた仕組みだから、想い入れがあるのでしょうね~
農場長的には『わかりました!これからは言葉を選んで活字にする時は慎重に書くようにします』で、よかったのでしょうが、農業災害補償制度の検討委員会(H13~)で主張してきたとおり、対象品目においては災害収入PQであれば、それによって掛け金が高くなっても経営的にセーフティーネットは十分働くはず!との思いはぶれませんし、やはりセーフティーネットのダブルスタンスは農業者にとってわかりにくい…

農場長「ただ、畑作産地にも一昨年、発動対象になったケースがあったようなので、そこは現場もきちんとリサーチしておかなくてはなりませんね。勉強不足のところをユルしてください」

そんなやり取りをしてそれではお写真をと、某S氏家の「家宝にします」と次官を囲んで北農中A支所長に写真を撮っていただきました。

帰りがてらS課長に、その“タコ部屋”に案内しますと連れて行かれ、先々月まで部外者の出入り禁止だったという「戸別所得補償対策室」にうかがいました。
S課長「新得のひらさんきました」
に、対策室の皆さん一斉に反応されて、室長でもある某Y参事官に最敬礼されて恐縮の極み…
みるとタコ部屋と称される対策室、税務対策している今の時期の農連の事務所みたいに、も~ひっちゃかめっちゃかのミッションルームの様相です(驚)
本当にご苦労なことです。

農場長「そのせつは何か余計なことまで、言ったり書いたりしてたいへん申し訳ありませんでした」
某Y参事官「いえいえ、それでどうしたらいいでしょうか?」

この辺からは、さすがにアブラ汗タラタラです。
このお部屋で働いている方たちも、前日夜の銀座のお酒で記憶をなくしている農夫たちも健康に悪そうなことをしていますな~不健康という意味ではいい勝負です。

さらに、思いがけず同室にはH15年に当時企画評価課の課長に随行されて農場長の畑を視察した某k企画官が、今は政策課の課長補佐として「お久しいです。こちらに戻ってきました」と、名刺をいただきました。

本当に思いがけず、思いがけないところで、ただただ懐かしい…
いわゆる“輪作助成金”を宿題返しにした“品目横断”の制度設計者が訪れた初めての現場が、新得は農場長のところの馬鈴薯畑や甜菜畑や小麦畑でした。
当時課長はお忍びでの視察でしたが、これに絡んだ一部の関係者のあいだでは『品目横断発祥の地』みたいなことをいって、新時代の農業の姿を未来に託すのですが…
いかんせん、思ったようにいきませんでしたね~

新制度が立ち上がり、“品目横断”が正式にスクラップされた時点で、あのメンバーであの畑の作物たちを愛でながら、反省会などできないものか…と、霞が関を後にして家の光協会に向かう車中で思った次第。

あれから今夏で7年。
もちろん、かかわった方たちの特に制度設計者はお忍びで来られるような肩書ではなくなりました。
それに、北海道の現場に行くとなると次官の許可なくして勝手にいけないのだそうです。

あ…そうだ!もし来られることがあった時は…
北海道の農場長たちが監修したスタンプラリーカード、発行してあげましょうか~

現場を見てほしい、現場の声を聞いてほしい…そんな想いが詰まったスタンプカード。
10個たまったら…

さて、どうしましょう?




何に勝たなくてはならないのか?

2/14
オリンピック、はじまりましたけど場外報道が色々とにぎやかですね~

当地ではちびっ子スケーターもオフシーズンになってヤレヤレと一区切り。
オーバル

そんな中、いよいよ始まりました~バンクーバーオリンピック
スピードスケート男子5000mの白幡さんの解説は、さすがに唸っちゃう…わかりやすいね~♪
(ちなみに、白幡氏現役時代は長距離のエースとして活躍されましたが、長野オリンピックでの悔し涙は印象深いです。)
早朝から地元少年団のコーチをしているヒラリーをたたき起して、お国柄のワンピーがどうの、スケーティングがどうのとテレビの画面から声援を送っておりました。

~と、そういう競技場内外の熱気とは別な意味で巷をにぎわせているのが、某スノーボダーのいわゆる“腰パン”問題。
「ボーダーってそもそもあーいうものなのよ」的な擁護論で、なぜそんなに目くじらを立てるのか?
みたいな意見やコメントもありますが…
そう、21歳で学生結婚している既婚者の彼は、非凡をもってここまで努力されてこられたのでしょうし、誰もが成し得ない高みに向かっているのですから、その点は賞賛しなければならないでしょう。
百歩譲って、あの服装と着こなし方、髪型、ヒゲ…は本人が善しとしているのなら子どもじゃないので他人がとやかく言うのは余計なお世話でしょう。
(東海大学の壮行会ではきちんと着ていたらしいけど…)

でも…しかし!
問題なのはその後のメディアとのやり取りで「ちっ(舌打ち)っせーな」(マイクに拾われず)のあと、「反省してま~す」の発言と態度。これはいただけませんwww
少なくともたくさんのものに支えられ、期待されているアスリートのとる言葉ではありません。
もちろん勝負の世界ですから、きれいごとではありません。プロならなおさら勝たなくてはダメです。
でも、だったとしても彼の周りにいる彼を大切に思う人たちをあまりに傷つける配慮に欠けた言葉と態度です。
強さを自負するのであれば、自分には厳しくても泰然自若とした優しさが兼ね備わっていなければ本当の強さを認めてもらえないはずです。

どんなスポーツでもそうですが、特にウィンタースポーツは“寒い”というだけで色々なハンディキャップがあります。
当地のスケートミニスプリンターでさえ、まず何に勝たなければならないか(活つ…克つ…)を、指導者や家族に徹底的に教えられます。
ライバルに勝つだけではない…厳しい寒さに、苦しい練習に勝つのだ…己に克つのだ…
それによって活かされるのだ…と
-20度の中、夜中早朝と散水し雪が降れば除雪しながらリンク造成をしてくれるリンクキーパーのみなさん、スケートのブレードを0.01m単位で研いでくれる父、スケート靴を暖めてくれる母、指導してもらうコーチングスタッフ、リンクサイドからしばれる中応援してくれる家族、先生、地域の方たち…
そういうひと達に支えられ、期待されていることを、だからこそ氷上に立つとき感謝しなければいけない…
それが活かされるということだ…と
オーバルリンク

件の腰パン王子も色々と問題児のようですが、どうせやるなら楽しく堂々と清々しく表彰台に上がって青年らしい笑顔を見せてほしいです。
そのことでどれだけの人が救われ活かされるか…そういう想いに支えられていることを忘れないでほしいのですが…

この想いはちょっと届きそうにないですな~
ま~偉そうなことを言っても、ハーフパイプなんてできませんから、出来もしない奴がゴチャゴチャとうるさいこと言うな!なんて、若者に疎まれそうな典型的な中年オヤジ的おこごとですわ。
(↑って、小天狗な長男坊につっこまれてちょっと言い合いになったけど…)

でもね…

できないからこそ、託したくなり、期待するのですよ…ね?
もちろん、そこには求めて、求められるものがあるはずです。

だから、スポーツは見てもやっても面白いと思うのですが…




行く道じゃ
2/12
“高齢者の権利擁護を考える集い”に参加して~

今日は札幌日帰り研修で、民生委員の立場でお声かけしていただき、「高齢者の権利擁護を考える集い」に参加してきました。
高齢者権利

会場は“かでる2・7”(北海道立道民活動センター)~
ちなみに“かでる”は北海道弁で『仲間に入れる』という意味です。(←あまり使わないけど…)

「高齢者の権利擁護と高齢者虐待」と題し北星学園大学の米本教授が講演した後、シンポジウム「地域包括センターを中心とした地域のネットワークづくり」をテーマに、道内のそれぞれの地域で取り組まれておられるシンポジストの方々から事例報告をうけました。

講演の枕で、
「本日、会場にお越しいただいた方たちは実務者がほとんどだと思いますが、内容として物足りない部分があろうかと思います。もしかすると、この3時間あまり苦痛を感じることがあるかもしれません…が、まさに皆様にとって虐待にならないように主催者側も頑張ってまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします」
と、主催者側のブラックな導入部分に少し肩の力が抜けましたが、おそらく介護や保健福祉行政に携わる方たち(素敵な女性スタッフがほとんど…)の中に、ポツーンと場違いないかめしい中年男子(どう見ても民生委員とかには見えないんですけど?みたいな…)が肩をすぼませて行儀よくお座りしているのはさすがに虐待でした。
(しかも会場ホールの椅子は硬くて狭くて、お尻イタタタタ~です)

特に印象にのこったのは、シンポジストの『札幌認知症の人と家族の会』の事務局長をされている石原優子氏のお話。

「特に、最近は男性(夫、息子)が介護する機会が増えてきたが、男性は職場以外のコミュニケーションを構築するのが難しく、介護中の悩みや苦労を内側に貯めやすい」
―たしかに内側にいきそう…もしもそうなったら、そんなスパイラルから抜け出せそう?抜け出せる?

「介護者の気持ち、苦労は介護者を経験した者でなければ分からない。家族会との連携など本音で話し合える場所をつくることが必要」
―たしかに…もしも、父、母、ヒラリー…を自分が介護する立場になったら、誰に悩みを打ち明けていいか途方にくれてしまうな…(たぶん、農場長が介護される方だけど、こればかりは分からないし)

「高齢者の被虐待者(被害者)は認知症を患っておられる方が多いが、他人がおもう以上に特に身内、子どもだからこそその症状の進行は辛くて客観的な受け止め方が出来なくなる」
―こわれていく両親や身内を想像するのって、つらいわ…もしも自分が認知症になったら…想像するだけで恐ろしい(怖)

「虐待者はむしろ親身で、普段はよく介護や面倒を見ている“親思い”“妻思い”“家族思い”の人が多い。心理的に追い詰められて、ある日ある時、理性では制御できなくなってしまう」
―なぜ?どうしてそんなことに?と思っていても、自分でも虐待者になってしまう可能性があるということ。やはり想像できないけど、辛いだろうなぁ~ということだけは何となく理解できる…

「家庭内のことは色々な事情が絡まっていて複雑。経済事情、家庭内の教育環境、地域の文化性…etcなので、なかなか外部からの目が行きとどかない。他人に見られたくないという感情が優先してしまう」
―在宅介護の過大な期待は禁物~って、言ってもまだまだ社会風土として“家族制度”は健在だから、そこを整理して折り合うのって難しい課題だわね…

「概して母親は息子に下の世話、排泄の介助をしてもらうことを嫌がる傾向がある」
―想像できない…おふくろのオムツ交換している自分なんて~

色々なものが胸の途中につかえて、ストンとするものがありませんでした。
むずかしい…そんな想いで帰宅するのでした。

==============================

実はこの研修、参加意欲がムクムクとなったのには訳がありました。

とある老人会の会計さん。御年88歳でご自身で車を運転されて、そのへんの若者よりお元気で達者!
ちょっと耳は遠くなったけど、責任感のある方だからそこはしっかりお仕事はしますし、長年の信頼も厚い。

ところが、昨秋その方の奥様が膝の手術をされて入院。気の毒に術後が思わしくありません。
親族や遠くにおられるお子様たちは、高齢のお年寄りの一人暮らしは何かと心配…で、町内のシニアハウスにお引越しをすることになりました。

そんな家庭内のパタパタ続きや引越しのあれやこれやで、老人会の会計業務が滞ってしまったそうです。
もうそろそろ、年度総会なのですが決算がままならないとのこと…
父が老人会の新人副会長をしていることもあって、お世話好きなベテラン会長さんが幾度となくわが家にみえられて色々と頭を悩ましている様子。

そもそも組織やグループの会計となると、人様のお金を預かっているわけですからいいかげんな人には任せておけません。
少年団や体育連盟の単位組織の会計、地域の社会教育協議会の会計、PTAの会計、サークルの会計、町内会の会計…すべてそうです。なかなかたいへんなお仕事です。それも、ほぼボランティアですから…

もちろん、老人会の会計だって…

でも…、若い人だって間違ったり勘違いしたりすることはあるわけですが、高齢の方となると勘違いや思い込みが思わぬ方向に働いて、場合によっては地域内のコミュニケーションに大きな歪みを生じてしまうことも有りだったりします。
「おさめたはず」
「いや、おさめてない」
「絶対払った」
「払ってないって!」
ほんとうに、大げさな話じゃなくて…実際ご近所であったことですし、ありうることです。

知らない人や携わらない方から見れば、「そんなことで?」とナンセンスに思うかもしれませんが、地域全体が親戚みたいなお付き合いをしていると、いったんボタンをかけ違ったりこじれると簡単に修復できなくなってしまいます。

そういう意味では、“隣は隣、私は私”みたいに地域と私、他人と自分に明確な境界線を引いていた方が結果的に無駄な体力を使う争いごとを回避できるというものですが…地域は地域、よそ者や風の人にはわかりえないドロドロしたものがあって、そんなことと付き合うくらいならシャットアウトしてしまった方が楽と言えば楽なのでしょう。

でも、ドロドロが嫌だからとシャットアウトしてしまえば…
そう~たとえば都会の生活は便利で楽なのでしょうがその部分と引き換えに、お隣さんがどんな素性の人かわからず、子どもには知らない人とは物騒だからしゃべってはいけないと教え込ませ、ある日、突然理不尽に殺人事件などに巻き込まれたり、後になってみればやはりおかしいとおもっていた隣人は麻薬パーティーをやっていたり、テロ組織の構成員だったり、孤独死したりしていたりして…
なんて暮らしの方が、実は田舎よりずっと限界集落っぽいです…わねぇ~
(だから田舎はいいよ~とはいいませんが)

しかし、やはり田舎は住みづらいし生活そのものが厳しい。だからこそ、助け合わなくては生きていけませんし、たとえ意図的、作為的な非協力者とも最低限のお付き合い(いわゆる“村八分”…二分はそれなりにつきあうよ~の意味)がベースとなってコミュニケーションが形成されていきます。

ましてや高齢世帯が内包すれば地域内における相互扶助、互助活動は欠かすことができません。
それこそが、“地域力”の基礎。ちなみに、その基礎部分がしっかりしているところは犯罪が少なかったり、子どもの学力や生活充実度が高かったりする…という説もあります。

だからなおさらお金のことは…
こと老人会だからこそ、きちんとしていなくてはなりません。

以前は、その部分(老いのハンディキャップ)をサポートするノーマライゼーション的なコミュニケーションが地域に存在していました。
中立で地域のドロドロにしがらみのない経験値のある知識人…
そうです~小学校の校長先生や教頭先生、事務の先生、保育所の園長先生etc

ところが近年、閉校廃校になってセンターコミュニティーを失ってしまいました。
この辺から、地域力は一気に枯れ進んでいきます。
小学校は単に学校教育の場ではなく、PTAも、青年団も、老人会も内在する地域を創造する幹の役目を有していたことを今更ながら知るのです。

ご多分にもれず、当地もまさにそんな地域…
あるはずのものがなくなって、ないはずなのに無性に苦しく、ないことが痛かったりします。
これを地域の“幻肢痛”と言ったりしていました。
そんな幻肢痛と、付き合っていかなくてはなりません。愛する郷土に住み続ける以上は…

さて、そんな老人会の会計の件、何とかならないものでしょうか?
もしかしたら件のシンポジウムやその業界では高名な大学の先生がそんなヒントを持っているのかもしれない…
土くれのお節介なホッチャレ青年に、もしかしたら出来ることがあるかも?
そんな想いの参加だったのですが…

会の最後に主催者が、反面教師にしなくてはと川柳を…
『国のため 死んでください 高齢者』
最後までブラックな先生たち~

笑っていられるうちはいいのかも…
いえいえ、笑えるくらいの余裕がなくてはならないのでしょうか?

『年寄り笑うな行く道じゃ』

やはり、だから笑えませんが…春はまだ遠いような気がします。




言葉の力(その3)
2/9
「地上」特別企画 いちばんモテるのは?~

農業者には意外と厳しいべかぁ?~という、拙ブログの々記事からのシリーズ第3段

会議室で、街頭で、壇上で、農場で、マイクやカメラの前で、ススキノで…
吠えてみたらわかることがありますし、吠えてみなければわからないこともあります。
~という、内弁慶な内輪ネタ…最終回です。

==============================

《各場面編》
聞き流されて終わりにならないために

消費者に、盟友に、ときには政治家や役人にー
伝えられるときに、伝えるべきことを、いかに的確に、かつハッとさせてグッとくるフレーズで発信できるか?


【会議・意見交換会編】
「自家用野菜にいちいち農薬をかけていたら、スーパーで買ってきた方が安くなってしまいます」
―消費者団体との意見交換などでは、農薬の話は必ず出てきます。これは「自家用野菜には農薬をかけていないのはズルい」という質問に答えるフレーズ。よく考えれば当たり前のことですが、出荷用と同じように農業資材を投入していたら、買って食べたほうが安くなってしまいますよね。

「農薬が危険とするならば、その犠牲者は一義的に農業者です。一番近くで農薬を使っているわけですから。そのことを理解したうえでの“無農薬=安全”の主張でなければ、それは単なる消費者、実需者のエゴです。」
―ある団体の幹部から「無農薬の小豆って作れないか?」と聞かれたときに、こう答えました。「相互理解」を目的とするテーブルなら、農業者も言うべきことは毅然と言わなくてはなりません。ピシッと!

「誰も何もやらなかったら100年経ったって伝わらないし、理解しあえることはできませんから」
―私たちは実践者として求められるものが大きいことを自覚するべきです。無自覚なものからは何も生産されません。子どもたちの農業体験事業について話し合う会議で、主体的に取り組む母体をJAや自治体、教育委員会に求めようとしたとき、それよりも「まずはJA青年部、女性部自らが学校、校長室に足を運びセールスしていこう」と呼びかけたフレーズです。

「わたしたちは “運命共同体”です。」
―消費者、生産者との関係を一歩進めたい…そんな思いから生まれました。じつはあるパネルディスカッションで消費者を代表される方から「わたしたちは応援団ではありません。運命共同体だと思っています。」と言われ、うなってしまいました。

「わたしたち生産者も、一消費者です。そんな生産現場を最も知っていて、かつ実践者でもある消費者のわたしたちの主張や意見には、それなりの重みと背骨が入っていなければなりません」
―ときにアピールは声高で農業者のエゴをかもし出してしまいますが、わたしたちは生産者であると同時に消費者、生活者、納税者なわけでその主張はどこのだれよりもドシンとした安定感と説得力がなければなりませんーと、盟友たちに向けたフレーズ。
骨太の主張

【街頭行動編】
「我が国の穀物の自給率は30%を切り、お隣の北朝鮮寄り低いのです…でも、私たちの食生活は北朝鮮より貧しいでしょうか?あるいはそれを実感できますか?食の豊かさを実感できる生産環境や消費環境が必要です。」
―食料自給率は単なる数字遊びになってしまう危険性もあり、本当は“自給力”が上がってこそなのですが、それでもこうしたデーターは使い道によっては説得力を増す貴重な武器になります。

「自身の糧を得るーつまりかわいい嫁さん、めんこい子どもたちを養って行かなければなりません。その産業行為の延長線上に、この国の緑と水と大地が守られている」
― 一瞬「ん?」となってしまいそうですが、よく考えれば「うん、うん、そりゃそーだ!」とうなずけませんか。農業者は「緑と土と水を守るため」とか「多面的機能の発揮」というためにやっているのではなく、これらは農業者が農業という産業行為を取り組んだ結果として生まれてくるものなんですよね。その順番が逆になっては意味がありません。

「愛する者の笑顔のために!郷土の笑顔のために!食卓の笑顔のために!」
―いわゆる“三題”です。この場合は三つの「笑顔」。字面も耳ざわりもよくありません?“ガンバロー”に転用可能。中途半端な心がけだと「愛する者の笑顔のために」はかなり恥ずかしいので、にやけないでまじめに言うべし!


【スピーチ編】
現場でおきてるんだ

「どんなに美しくたくましい議論がされていても、この会議室からはお米一粒、ジャガイモ一個、牛乳一滴たりとも生み出すことはできない。それを生産しているのは現場の人間、わたしたちです!」
―某ドラマで有名になった「事件は会議室で起きているんじゃない!現場で起きているんだ!」の活用フレーズ。「その現場の人間が故なき理不尽にあわず、自身の描いた夢が自身の努力によって実現できる…ただそれを望むのみ!」と続けて、会場から大きな拍手をいただきました。現場を遠く離れた都会の会議室などで使うとより効果的?

「青年であれば、その土塊の手はせめて愛する人の肩を抱き、髪をすき、頬をなでる手でなければなりません」
―JA青年部の総会時、翌年度の新体制の役員たちを激励する最後の締めの“ガンバロー”や“万歳”のときに、「ぼくらのこの手は新しい春を動かす土くれの働き者の手、それで新会長の背中を押してやろうじゃないか」という前段のフレーズです。
愛する人に触れていますか?そういう者にわたしたちは支えられているのです。やたらベタベタ触ったら怒る人もいるけど、まずは触れたい人に愛されましょうよ。

「2時間後…4時間後の皆さんの前と、後ろと、斜めを見ていただきたい。」
―大会などで「公聴態度が悪い」と言われがちだった青年部。ちゃんと座って聞いているということが基本的に苦手?
そこで座席票を作り「○○地区のみなさん、手を上げて下さい」と出席を取りました。会が進行するにしたがって、前と、後ろと、斜め…もしそれらの席がボロっと空席になっていたら、それは農業の未来の姿としてなげかわしいですよ、その席に座っていることは汗はけしてむだにならないですよ!―というメッセージを込めた開会式のあいさつにて。

「大地に足ふみ、太陽に感謝し、雨風に笑う農の防人として…」
―5年前の2月、日比谷公会堂ステージにて。正面2階席前列に地元の仲間たちをみて、全青協副会長立起表明のクライマックスのフレーズ。ノンペーパーで臨むために、暗記する時間をさんざん費やしました。


【ヒアリング・コメント編】
「北海道畑作は日本農業のクリーンナップ、さしずめ5番バッターです!~ホームランを打っても派手にガッツポーズしない連中です」
―北海道農業について、大手町や霞が関などでいろいろ言われてきたなかで、「やることはちゃんとやっているんだ、それが産地の生産責任、供給責任を果たすこと!」という意味を込めたもの。この野球のたとえはわかりやすいらしく、使い回しやバリエーションなどを買えると、ウケがよかったりします。

「見るべき目を持って見て、聞くべき耳を持って聞けば、わたしが何を言ってきたか、わたしたちが何をやってきたか、わかるはずです」
―現地視察などに来られる省庁の幹部さんたちは、長くて1時間、短ければ30分…「そんな駆け足で、ちゃんとわかるんだべか?」しかも、たいていは大名行列。もし、ちゃんとした目と耳があればもう少しまともになることもあるかもしれませんが…そうならないから、言っておかなくてはなりません!と思って出たフレーズ。現場のことを分かってくれる人がいると思うから、がんばれるんですよね。

「もしここに農業の神様がいたら…」
―霞が関の特命チームのヒアリングにて。まさか政策議論も神頼みなんてことはないのですが、ものすごい大雪のなか飛行機が飛んでくれたので、目に見えないものの力を実感。霞が関では似つかわしくない毛色の言葉なので、各省庁の幹部や大学教授たちも「ぎょ!」っと、したかもしれません。でも、農業の現場にいると、そんな見えないものに背中を押されている自分自身のちっぽけさみたいなものを感じたり…しませんか?


【メディア編】
「畑と台所と食卓…この三角形の中に大切なものがたくさんあります」
―某ローカルラジオ局で毎週木曜日の朝はJA青年部が約5分間、電波を通じてリスナーに発信しています。数年前、ケガを機に収穫時期のハードシーズンに農作業ができず、“おさんどさん”を仰せつかりました。そのときの実体験から、その三角形にはとても貴重でたいせつな宝物がたくさんあることをいまさらながら知りました。

「手に取ったもの、まな板にのせたもの、食卓に並べたもの…どんな人が、どこで、どんなふうに作っているのか?汗を流しているのか?ちょっとだけ想像してみてください。それが愛食です」
―地産地消、旬菜旬消、食農教育、フェアトレード、スローフード…色々言われていても、基本は“愛食”ですよね。それは、自分のお口に入ったもの、胃袋を満たしたものがどんなものだったかちょっと想像してみることから始まると思うのです。


【JA青年組織綱領編】
「“農魂”を読んでもらえばわかるんだけど~」
―「農魂」、ご存じ全青協50周年の記念誌です。わたしはその編纂にあたる担当理事を担っていました。新綱領ができてから6年。JA青年部の役員会などでは、組織活性化やJA青年部の農政活動について「どうしよう、こうしよう…」と紛糾し、なかなか意見がまとまりません。
そんなとき「“農魂”を読んでみたらわかるのに…」とある方は思ったそうです。行間まで読みこめば、意外と深くJA青年部とは何か?を、探求できると思います。

「農業者と生活者の視点を合わせ持った責任ある政策提言を行う」
―食の現場に携わる実践者として、特に担い手として責任ある立場から、“甘え”の構造から脱却し真に我々の自立と、国民、生活者の負託に応えうる自律を目指すーことを表現した“新綱領”の第2条のコンセプト。
批判のための批判ではなく『こうありたい、だからこうすべき!』を“政策提言”という形で実践していきたいものです。

「我々は良質な好敵手」
―当時、全青協綱領解釈文やJA青年大会の宣言文などで、いずれも削除されてしまった文言なのですが…もちろん“青年部=仲よしクラブ”ではないのですが、聞く人が聞くとかなり過激な表現?結局、この想いは第4条文『われらは、多くの出会いから生まれる新たな可能性を原動力に、自己を高める』とまとめられ、盟友の営農技術の向上と相互研鑽を図ると、解釈文で補完しました。
でも、たとえば、星君と花形君の関係のような、よきライバル関係って、だいじですよね。
食卓の笑顔のために

【おまけ編】
「全青協役員規程には、体重制限がございませんから…」
―立起表明時の導入フレーズ。メタボな自身の自虐ネタ。愛ある保健指導のおかげで少しずつ改善の兆しありますが…

「農協青年部の盟友はススキノで一番モテています。まさにセイネン部の“セイ”はリッシンベンに生きるです。」
―冗談です!ところでリッシンベンに生きる…書けるでしょうか?


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「ススキノで一番モテる」は、生前JA青年部でもずいぶんお世話になった相馬先生(2005年すい臓がんのため死去 享年63歳)の遺言でもありました。
北海道と農業を愛した氏は、「農業こそ未来の花型産業、農業青年こそススキノで一番モテる時代がきっと来る!」なんて、講演で吠えておられました。

農場長がモテたか、モテなかったかはおいといて、たいていお兄ちゃんたちはモテたいから頑張っちゃうんですな~
もし、大切な人に「がんばって!負けないで!あきらめないで!」なんて、ウルウルした瞳で見つめられたらアドレナリン全開で頑張っちゃうんですわな…
たぶん…ほとんどの男の子は…単純ですから~

たとえばもしも、そんな関係だったら~

都市と農村…
消費者と生産者…
そして農園日記を読んでいただいているお得意様と農場長&ヒラリー…

もし、そんな相思相愛の関係でいられたら、もっと食と農は豊かになるはずです。

ちなみにヒラリー、いわゆる不適切な関係には鷹揚ですが、農場長は恐妻家(愛妻家?)なのでススキノでモテた経験は未だかつてありません。

でも、一度くらい「もーやめてぇ~!(恥)」っていうくらいモテてみたいです(照)
ただ、言葉巧みに~ってくどけませんな~
シャイですから…

だからこそ、“言葉の力”磨きましょう↗↗↗
(その前に内臓脂肪パンパンのそのお腹、なんとかしようね~byヒラリー)

注:この原稿をあげたときは順調な保健指導成果が表れていましたが、年末年始のオーバーカロリー、オーバーアルコールのおかげで昨シーズンの努力が水の泡状態です。
まずはそこをなんとかしなければ!
(健康野菜を栽培している農園の農場長が不健康ではシャレにならないですからね~)




言葉の力(その2)
2/8
「地上」特別企画 たしかに安ければ嬉しいけれどね…でもその安さって誰かが誰かに搾取されているのかもよ?~

農業者以外にも優しかったよね?~という、拙ブログの前記事からのシリーズ第2段
身内のネタなのですが、「へぇ~」とか「ふぅ~ん」とか思っていただければ、自然にも子どもにも女性にも優しい…もちろん、家族にもヒラリーにも優しい農場長はいとうれし…

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《メディア出演編》
マイクやカメラの向こう側へ
マイクの向こう

ラジオやテレビ、インターネットなど、近年は農業者自身がメディアに登場する機会も多くなった。
マイクやカメラの向こう側にいる、顔の見えない消費者に、なにをどう伝えるか?


今日は地元ローカルラジオ局の収録。“がんばれ!日本の農業”みたいな企画の番組です。
マイクの向こう側には、たくさんの方がいます。運転中のドライバー、家事をしながらの主婦、職場でラジオを流しているところもありますし、もちろん、トラクターをのりながら、あるいはハウスや牛舎の中で仕事をしながら聞いている、そんな同業者や盟友たちもいるはずです。以下、パーソナリティーの質問にたいするわたしなりの返答例をご紹介します。

Q「農業をしていていちばんうれしいこと、楽しいことはなんですか?」

アンサー例(以下、A)①「『おいしいです!』『堪能しました!』『またがんばって作ってください!』そんな笑顔や言葉をもらえるときです。どんな仕事でも同じだと思いますが、なんといってもお客様が喜んでおられるのが分かったときが、いちばんやりがいを感じる瞬間ですね。」

A②「明日雨が降るというとき、この仕事を終わらせておくと作物が喜ぶだろうな~と思ってやりとげ、予報どおり雨が降ってきたときですね。農夫たちの体にもちょっとインターバルとれて、雨上がりの晴天の下、畑の作物たちがびっくりするくらいすくすくと育っていると、『よっしゃー!』と、こぶしに力が入ります」

―こうした喜びは、自然や天候の変化のなかで仕事を続け、同時に生命をはぐくんでいる農業者でなければ感じえない喜びや満足感かもしれません。

A③「収穫、豊作の喜びを家族や友人など大切な人たちと分かち合い、食卓の笑顔がいっそう華やかになったとき」

―生産者ならではの喜びですが、それが食卓と結びつくことで消費者としての一面も見え、距離が縮まります。

A④「地元の農業高校に通う長男がトラクターやコンバインを操る腕がちょっとたくましくなったなぁ~と思うとき」

A⑤「夜が明ける前からのカルチング(除草機作業)でにっくき雑草たちを思ったようにせん滅した時!腕が上がったなぁ~って自画自賛してしまう。この雑草退治に失敗すると、逆に奥様たち『草取り部隊』に怒られまくりですが…」

―こういう家族ネタは、農業者という「遠い存在」を身近に感じてもらえるという意味で有効かも?


Q「今年の天気や作柄はどうですか?」

A①「昨年は凶作でしたが、今年はそれより作柄は悪いかもしれません。でも、こんな年でも順調に生育している作物、畑があります。それは“土づくり”をしっかりやっている畑です。“土づくり”は手間がかかります。費用もかかります。しかし、輪作体系を守りながら地道に“土づくり”に取り組んできた畑はこんな年でも地力がなんとかしてくれます」

―天気や作柄はいわば「お約束」の質問。天候不順による不作は多くても、「だめです」とか「順調です」とかいうだけでは発展性がありません。
そこで、こんなふうに話題を「土づくり」に発展させると…

A②「“土づくり”“畑づくり”は農業の基本ですが、「もうからないからや~めた!」と企業論理で簡単に農家がやめてしまったら、10年、20年と長いスパンで取り組まなくてはならないこの“土づくり”はだれがやればよいのでしょうか?今の担い手が、そしてその担い手の卵たちが、しっかり腰をすえて“土づくり”ができる生産環境でなければ農業の持続的発展をかなうことはできません。この農業の持続的発展こそが、みなさんの食卓を豊かにする基礎になるんです」

―時間が許せば、ここまで踏み込んでメッセージを伝えたいですね。


Q「消費者の皆さんに『これだけは知ってもらいたい』と思っていることはどんなことですか?」

A①「『この美味しい道産米、どこでどんな人が作っているのかしら?』『今年のジャガイモ、おいしいね!どこでどんなふうに作られているのかな?』『牛乳って健康にいいんだって。でも、どんな牧場でどんな牛から搾られているんだろう?』
そんなふうに、口に入るものにちょっとでも関心を示してもらい、さらに『おいしかったよ!またがんばってつくってね!」というエールをもらうことができたら…生産現場でも大きく変わることが、たくさんあると思います」


A②「穀物の国際価格が上がったことで、パンやめん類など小麦粉製品の店頭価格も上昇したのは記憶に新しいことです。海外からの輸入飼料価格が高騰したため、牛乳や乳製品などの価格も上がりました。近年は全国的な天候不順などから野菜が高騰して、家計を直撃しています。
でも、ちょっと考えてほしいのです。日本の農産品はちょっと安すぎないでしょうか?
牛の命を削ってしぼられる牛乳は、ガソリンより安い。生産者価格はコンビニのミネラルウォーターより安いのですよ。
子どもたちが大好きなカレーライスに入っているジャガイモ・タマネギ・ニンジンは消費量の多さから『重要野菜』と位置づけられており、産地はいかに安定供給できるか取り組んでいますが、近年は『低値安定』で生産者サイドからすれば所得の増加にぜんぜん結びついていないのが現状です」


―“価格が安い”というのは、生産者ならだれしも感じていることだと思いますが、それをストレートにぶつけても「生産者のエゴ」ととられかねません。だからこそ、農業者のリアルな実情を訴えながら、共感してもらえるような伝え方をしたいものです。

A③「『高く買ってくれ!』と言っているのではありません。私たち農業者も一消費者ですから、『できるだけ安く』はじゅうぶん理解できます。ただ、適正な価格形成によって売価が担保されないと、体力のない産地や生産者は淘汰されてしまいます。その結果が農村の荒廃、限界集落を生み出していることを理解してほしいと思います」

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ちなみにJA北海道青年部協議会(道青協)はオンシーズンに、ローカルラジオ局(STV)の「がんばれ!北の農業」のコーナーでパーソナリティーとキャッチボールしながらリスナーにむけて送信しています。
やはりそういう場所や機会は与えられた者でなければ体験できないのですが、だからこそ普段からアンテナって磨いておかなくては~と、思います。
心いやされる美術や音楽鑑賞、心躍るスポーツイベント、心ふるわせる映画やドキュメント、心洗われる読書、そして心温まる大切な人たちとの一時や新しい出逢い…
そういうものに磨かれて発信器のコイルはいっそう強く巻かれて、強力に自己発信出来ると思うのです。

あと…
実はキャプチャーや解説文は編集者の足し算、掛け算の部分がありますが、やはり唸ってしまいました。

そう…たしかに“家族ネタ”は「遠い存在」を身近に感じてもらえるという意味で有効ですね~
(実際はハニーなのにオニ嫁といってみたり、恐妻家なのに愛妻家といってみたり…)

掲載された記事を読んだヒラリーの感想は…
「言うほどたいしたことないのに~ねぇ?」
さげすまされております…でも、おっしゃる通り、返す言葉がありません。

タイトルとは真逆、言葉に力なく…です。
(次回、シリーズ最終回)




言葉の力(その1)
2/7
「地上」特別企画「いかに♡を…」~

業界紙、家の光協会のJA青年部愛読運動推進誌「地上」が編集部から送られてきました。
実は、昨年12月に某日に取材を受けておりました。
掲載は3月号ということで~
地上3月号

それにしても、お仕事とは言えさすが業界人。
キャプチャーやまとめ方がうまいわ~
料理人たる編集者の力量でお料理はいかようにもなる好例かと…
(あらっ削りでも、素材がもっと良ければ言うこと無しだったでしょうが~)
こんな風に料理していただいて、感謝です♪

前回の掲載から一年以上…
実はあまり成長していない(胴周り以外)ので、本当に自分で書いたのかどうか今更ながら不安になってきます。
~が、それでもたまたまご縁があっての「地上」編集部とのお付き合い。
後輩、盟友、僚友たちに何か伝えるものがあるのなら…みたいな想いで綴ってみました。
前回はいわゆる“Know How編”、そして今回は、“実践編”~

農場長の想いは通じるでしょうか?


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言葉の力でマンネリ打破!
言葉の力

農の魅力を伝える、仲間のやる気を引き出す、組織を元気にする、会議を深めるーーーーー
いま、様々な場面で農業者自身のアピール力や説得力が試されている。
日々その特訓を農の現場で実践している雄弁なる北の大地の農業者に学ぶ、現場発、言葉の力の磨き方!



はじめに
いかにハートをキャッチするか
しゃべることは難しい。
伝えることはなおさらだ。
シャイで寡黙な農業者から、一歩前へ進むための心の準備。



思いをいかに伝えるかーそれには「ふだんからの準備」こそがたいせつだと思います。
(「地上」2009年11月号別冊付録にもそうありました。)
いざ壇上に立つ、あるいはマイクが渡されるーその前に準備しておかなくてはならないことが、じつは本番のほとんどを占めています。農業界でよく言われるように、「段取り八分」。話そうと思うことは、日常の生活のなかで思っていること、考えていることから外れることはありません。
奥行きのあるフレーズは、ふだんから“よく聞く”“よく見る”“よく読む”というトレーニングから生まれてくると思うのです。さらには「誰に聞いてもらうのか?」を、より具体的にイメージすること。たとえば「消費者のみなさん」とか「主婦の方々」といった漠然とした対象よりも、「お隣の奥さん」とか、「JA青年部事務局の○○女史」というように具体的にイメージしたほうが言葉に力と魂が入ります。

共振から共鳴、そして変化へ

「土に起つ者」だからこそ言えること、分かること、伝えられることがあります。言葉に力と魂が入っていれば、聞く人は「あー!そうだったのか!」と心を揺さぶられるはずです。そんな心の揺さぶりが共振して、わたしたち生産者と共鳴すれば…さまざまなことが変わり、そして変えることができるかもしれません。
でも、そのエッセンスを的確に伝えるのは難しいものです。田んぼや畑で、ハウスで畜舎で、心が動くことがあったなら、そういうものを心にとめておけるよう、普段から自身のアンテナを磨いておかなくては。そうやって磨きあげたアンテナは、受信機と同時に強力な送信機にもなるはずです。
農業者はシャイです、寡黙です。ときにそれで誤解を生じることもあったかもしれません。過去、農業の近代化が叫ばれていた時代から、わたしたちはだれに向けてプレーしてきたでしょうか?ファン(=消費者)のみなさんがうなるようなプレー、ハートをゲットするようなメッセージを発信してきたでしょうか?
いま、わたしたちはムシロバタを掲げて「ハンターイ!」とこぶしを突き上げるだけでは、応援してくれる人のハートをキャッチすることができないことに、気づいき始めています。
こうした気づきは、わたしたち農業者だけではありません。消費者もいま、なにかに気づき始めているようです。
お互いがともに気づき、伝え合うことで、そこから新しいものが生まれてくるかもしれません。
そのためにも、言葉のもつ力をもう一度磨いてみようではありませんか。

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実践編とはいっても応用、実用フレーズというのではなく、あくまでも《農場長の“農場長だったらこんな風に想うし、こんな風に言ってみる”的ココロだぁ~》みたいな感じです。
よって、マスターベーション的、自己満足的記事なのですが~
なので、編集部にはあらためてヒトコマいただいて(しかも9ページも!)感謝します。

このところ農業政策議論難しいネタシリーズ化していましたが、今回も少々内弁慶でしかも「地上」販売促進ソースがふりかかる家の光協会のマワシ者みたいな「言葉の力」シリーズ
(やたら安易なシリーズ物→ネタ切れ回避の水増しブログか?)
(お願いです…そんな風に深読みなさらないで…)

農業者の胸の内の内緒話に、少々お付き合いください(願)
(次号予告/マイクの向こう…メディア出演編)




シバレ疲れ
2/6
吹きだまりは躊躇せず突っ切るべし~

節分を過ぎて暦上は季節の節目を迎えたのにもかかわらず、北はおそらくシーズン最極寒の寒気団を迎えて春の遠さをあらためて体感しているところです。
春の花のたよりがあちらこちらのブログから届けられていますが、どうしたって羨ましい…の言葉以外を思いつきません。

当地、北海道東部の太平洋側は内陸性の気候ということもあって、降雪量が割と少ないです。
その代り、しばれます…

ここ数日は最低気温がー20度以下…場所によっては-30度を下回りました。
(本当にこの星は“温暖化”に向かっているのでしょうか?)
清酒や醤油の一升瓶を屋外に置いておくと、凍ります…
よって、厳寒期の物置などの食料庫は冷蔵庫はもちろん冷凍庫より冷えますから、物によっては冷蔵庫内に避難しなくてはなりません。しばれてしまいますから…
最高気温もマイナス二桁…なんて日が2、3日続くことがあります。
最高気温が…です(冷)
どんなに面白いギャグも、粉々にダイヤモンドダストになってしまいます(寒)
(変なオヤジギャグのせいで体感気温が3度ほど下がることがあります。)
あと、リンクサイドでギャグが滑ると(スケートだから滑っていいんだけれど…)寒すぎて凍傷になることがあります。
(だから、業界の人は寡黙な方が多いです。滑ると寒くて死ぬめにあいますから…)

そんな“節分寒波”を挟んで、地元のスケート大会の運営スタッフにかりだされました。
先週は小学校の記録会、今日は新得町民スケート大会でした。
子どもたちも、鼻水と涙で顔をグチャグチャにして吐く息で前髪をバリバリに凍らせての激走です
ちなみにわが家の子どもたちも小学生のころは、ミニスプリンターだったのでしばれる屋外のスケート観戦はなれているのですが、連日の大寒波は大人にとってもさすがにこたえます。
いわゆる“シバレ疲れ”…
帰宅して、ストーブの前に寝転がると溶けるように意識を失い、ものの数秒で川の向こうのお花畑が見えてきます…
(屋外でこの状態になったら、本当にあの世行きです。シャレじゃありません~)

しかも、よりによって今日は猛吹雪www
ふきだまり

ものすごい吹きだまりがあちこちにwww
もちろん移動の手段は車ですが、北国の場合地吹雪の対応として“白い車”はNGと言われています。
最低の自己防衛として出来るだけ濃い色の車でなければなりません。
(気づいた時は多重追突事故なんてことも…ホントです…シャレじゃありません~)

さらにこの吹きだまりを克服するには…
躊躇せず突っ切るしかありません!
もし、途中でアクセルをゆるめたりレンジがトップのままだと吹きだまりの中でスタックしてしまい、身動きが取れなくなってしまいます。
AT車だと吹きだまりに突っ込んだ途端、ドロップダウンしてしまうので特に注意が必要です。

そんな中で埋まった車の脱出に、スコップを使うものならサバイバル度満点です。
生命の危険性を感じずにはいられません。
(お花畑がすぐそこです…ホントです…嘘じゃないです…シャレじゃありありません~←経験者ですっ!)

とにかく、行くと決めたら躊躇したらダメです!
吹きだまりの“尾根”に垂直に軸をとって、ハンドルをしっかり握り、アクセルを踏み込んでー
脱出した後も、ハンドルを取られることがありますからコントロールできるスピードに調整しなくてはなりません…
すぐ目の前に、また次の大きな吹きだまりがあるかもしれません…
もしかしたら、対向車が向かってくるかもしれません…

それでも、行くと決めたら躊躇したらダメです!
(えい!ままよ!と…)
そこは、人生と一緒です!

でも、農場長の人生は吹きだまりばかりで、躊躇ばかりして、ぬかりまくりです…
しかも、花畑の向こうは蝶々が飛んでいる天国ではなさそうです。

鬼が闊歩する地獄だったりして↘↘↘
(誰が鬼ヨメだって!(怒)byヒラリー)




宿題を肴にして(その4)
2/1
みんなで宿題をしてみんなで答え合わせをしてみなきゃ~

本当は農業者以外には冷たいのかも…(?)という、拙ブログの々記事からのシリーズ最終回の第4段

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やっと最後のプランG~プランFに足し算してみました~
プランG
プラン名:“雑豆の放置プレー解消”方式&“”セーフティーネットは災害収入PQの充実で十分“方式
(↑たははははは~ながい…(笑)by北農中平田調査役)

雑豆の産地としては輪作体系を構成する品目ですから、そこはH13の農水省研究会がまとめている“農業構造改革推進のための経営政策”でピン止めされているのですが、ワールドトレード上重要品目と位置付けられていて、しかも関税割当制度(TQ)が導入されているにもかかわらず、なぜか放置プレー…しかも、種苗法違反も…犯人は分からずじまい?
あまりにもあんまりです(泣・怒)
WTOの交渉の場面では真っ先にシロ旗が揚がりそうなリストラ品目ですが、政策的なケアを如何にするか?という議論が棚上げになっていました。

本来なら所得補償制度の枠組みで仕掛けなくては…?
現に米と同じで恒常的な採算割れを呈していますから、現場のその主張はエゴではありません。
~が、ここまで放置されているとさすがにあきらめてしまいます。
いっそ、鹿児島、沖縄の甘シャ糖や甘藷澱粉のように“地域振興作物対策”で仕掛けて~の主張です。
(ちなみに“雑豆”とは“小豆”とか“いんげん豆(菜豆類)”のことです。)


さらに、セーフティーネットの施策は農業災害補償制度で賄うことができないか?というものです。
現行の“収入変動緩和対策”は見事に機能しませんでした。
新政権はこのことに言及していませんから、今のところ積み立てた掛け金は耳をそろえて返してもらえそう~なのですが、どうも釈然としません。

もともと、対象品目においては“災害収入PQ”の充実で十分だと、H13の農業災害補償制度の検討委員会で現場からも意見されていたのに…そのために生産者の掛け金が割高になってもいいですよ~とまで、言わせておいて~
ちなみに、“災害収入PQ”は小麦と大豆でH14から導入済みなのですが、砂糖やスターチには導入する気配がありません。
(農水省の保険課ってあまり仕事のやりたがらないところなのでしょうか~?)

また、食料安全保障上の観点から国際価格に何らかの変動緩和対策の仕掛けが必要と考えます。
もちろん国、実需者、産地(生産者)が参加するシステムでなければなりません。





ある年、ある時、海外の事情で突然、穀物や資材の国際価格が高騰しました。
ある国のバブル景気で穀物や原油の商取引にマネーが流入したのが原因とか…
はたまた、それまで輸出国だった国内の振興政策を優先して輸出に回せないとか…
そんな事情で~

資源の少ない輸入国(経済大国なんて言われているけど)は経済対策を打つも、食料安全保障に関するシステムはほぼ無策で傍観者を決め込むしまつ…
(それでも少しはアタフタとしたかしらね?)

今更のように農業者からも、「ほれ見たことか!」と~
もともと「今までの国際価格って適正価格を担保していましたか?」とか…
海外の穀物生産者だってトレードメジャーに搾取されていなかったか?とか…

しかし、だからといって国内の生産者が国際価格が上昇するのとあわせて入札価格が上がったからラッキー♪
~なんて思っている人は誰ひとりいません。
いるとしたら、ブローカーみたいな補助金だけをたんまりもらっていればいいんだ~なんて、公然はばからない自称大規模農家だけ…
(そんなのと一緒にされちゃ迷惑だけど~)

そうはいっても、店頭価格はウナギ登り…
結局、エンドユーザーは右往左往で生活防衛を強いられる…

もし、そんな生活防衛策を事前にこの国の食料安全保障のシステムの知恵とお金に使わせてもらっていたなら…
そんなパニックにならないで済んだのに…

そういうことを自称経済大国のこの国は一度経験しているはず…
でも、のど元過ぎればナントか?

システムや制度が機能しない限り、また同じ過ちを繰り返すことになります。





さて、制度や法律は誰にために何をするべきものなのでしょうか?


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霞が関いわく「畑は難しいぃ…」

むずかしい~からこそ、霞が関に考えて、お仕事をしてもらいたいのですが…出来ませんかね~?
壮大な社会実験なんて気勢を上げるくらいの覚悟があるのなら、そこも50年に一度の大改革だぁ~?
~くらいの気概を見せて汗を流してほしいのですが~
血と涙を流すのはいつも現場なのですから。

~壮大な社会実験のモルモットになって手術をしてみたら病巣だらけで、それでも手術は成功した!
…けど、患者は…実験体のモルモットは死んじゃった…

なんて話なら、あまりにも悲しすぎるのですが…

もちろん現場は現場の人間として、やるべきはやり、出るべきに出て、言うべきを言う~でなければなりません。

過日、僚友の杉山氏(28代道青協会長)から、宿題の件で上京のお誘いを受けました。

ひきこもりの農場長には、やはり東京は遠いです…




宿題を肴にして(その3)
1/30
ここからが悩みどころ~

たしか農業者以外にも優しい(?)はずだった、拙ブログの々記事からのシリーズ第3段

森局長も、平田調査役も、農業士の僚友たちも、津島会長も…このへんから
「E~!えーー!(驚)ふむふむ、まだあるの?誰が考えたの?ひらくん?はぁーーー」
~という反応。
子どもの頃、冬休みとかの宿題を最後の日に泣きながらやったトラウマがあって、宿題さっさと片付けなくては~みたいに…少しは成長しているのかもしれません。
(…特にお腹周りが↘)

さて、“プランE”は自身としてはドストレートのドストライクのつもりなのですが…

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プランE
プラン名は“やはり黄色が欲しい”方式

利点はその厚さにもよりますが、少なくとも黄色の交付金は生産意欲を喚起します。
さらには、農業者の能力を公平に公正に評価できるのではないかと思います。

しかし、弱点…
複雑www
さらには、自家労働費や自給力向上ポイント(仮称)、はたまた農家所得に着目した逆引き算出単価なりを“数量換算”に置き換えることができるかどうか?
納得する理由があっても、それなりの理屈付けと計算基礎を示すことができないとダメでしょうね~
その計算基礎も複雑になりそうwww

某青年農業士「農家のおっちゃんには、複雑なのはダメだわ~」

そう…その通りなんだけど…

それでも、黄色にこだわるのはやはり生産水準を上げてきた原動力は何だったか~それがないと、ここまでの生産環境を実現できなかったし、その環境があってこそ多くの国民にエールをもらうことができるのだ~とする理論武装です。

もっとも、そういった現場の血と汗の流し方を現場の体温と言葉で伝える…
そんな説明責任を果たさなくてはならないのも、責任ある担い手の役目だったりするのだと思うのですが…

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プランFは少し毛色が変わります。
プランF
名付けて“そろそろクロスコンプライアンスを準備しようよ”方式
(↑ながい…ながいよね~(笑)by北農中平田調査役)

各作物別の所得補償方式はA~Eまでのどれか~ないし、どれとどれかにしていわゆる“経営体”に向けた加算方式を要望したプランです。

例えば現行の制度で評価できる部分はどこだったか?
それは、担い手要件(認定農業者)、面積要件(北海道10ha、府県4ha)をかました時点でそれによって…、少なくともH17年10月の大綱決定以降、ワールドトレードのネゴシエートの場面で後ろから鉄砲玉が飛んでくることはなくなりました。
つまりは、納税者のコンセンサスが得られていることが前提の制度でなければダメでしょ…という主張です。そういう部分を前回、前々回の基本計画の見直しの時に担い手の私達は主張してきましたし、原料型作物を生産する現場の生命線でもある政策的な制度扶助が必要であることを理論誘導しなければ~と考え行動してきました。

よって、新制度には“規模拡大加算”“担い手加算”は必要であることを主張するのです。
(新政権は“担い手”という言葉をつかいませんが…)

さらに、“環境保全加算”は現行の“農地、水、環境向上対策”と整理しなくてはならない部分はありますが、特に畑作平場、酪農平場は環境保全に関しては自己完結しやすい営農環境であることから、けして地域オールで取り組まなくてはダメだとしなくても、応分の社会還元性、地域貢献性を期待できますし、そこは経営体に向けた支援で十分なのだと考えます。

たとえば、肥料、農薬などの化学性由来の資材投入低減的な取り組みや、生活者、消費者への還元性(農村と都市との対流事業etc)や、地域社会への貢献性(除雪ボランティアやガーデニングコンテストetc)をポイント化して評価支援する仕組みを、クロスコンプライアンス(産業振興施策と環境保全施策の連動と相関性をもった政策)をしかける準備として、そろそろ制度立てが必要であることの要望です。

ミソはあくまでも“経営体”にむけた支援~
現行の“農地、水、環境向上対策”は地域オールで取り組まなくてはならないものでしたが、その集落でたとえば一人でも「そんなの面倒くさいから役場にやってもらえゃ~」なんておじさんがいたらアウト。
意欲と能力のある担い手の成長点を摘んでしまうことに…
経営体に向けてのポイント化は、工夫が出来る意欲のある担い手は、このことによってノビシロを得ることができます。

またこれらのことは、世論が後押ししてくれる環境が整いつつあります。
逆に言えば、国内の農業がそれほどまでに疲弊している…病んでいるという証になるのだと思うのです。

もうそろそろ仕掛けないと…
農業、農村の枯れ進みを止めることが出来なくなってしまいます。

(次回、シリーズ最終回)




宿題を肴にして(その2)
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みどりちゃんは美しいけど、なぜかしっくりこないんだよね~

農業者以外にも優しい(?)はずだった拙ブログの前記事からのシリーズ第2段

ところで、宿題になっている『今のところ真っ白だから何か描いてこい、書いてこい』~は、そもそも何が真っ白なのか?を整理しないと優しくありませんね~

実は~
モデルのモデル

モデル対策の説明資料の「農家収入イメージ(10a当)」~いわゆる“モデルのモデル”のページ

この中の②「経営所得安定対策相当額」が民主党の政権公約で言っている「農家戸別所得補償制度」に置き換わること(H23から導入予定)になっているのですが、この部分の制度設計が今の段階で真っ白です。
この部分をどうしようか?どうしたらいい?~ということなのですが(政治主導と言っている民主党も、霞が関も、まだ何も分からない=真っ白)…さて、どうなるのでしょうか?

ちなみに稲作経営体に向けたモデル対策は③の『水田利活用自給対策』~いわゆる今までの産地づくり交付金の単価が35千円に決まり、主食用米の所得⑤-⑥の26千円を補うための岩盤措置『定額部分交付金』の単価が15千円と決まり、あわせて激変緩和対策が講じられたというのが、今回のモデル対策のミソ。
ただし需給の調整弁として施策対象農家は「生産数量目標に即した生産」を行った販売農家としています。

この辺をベースにして、まずは“プランB”から~

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プランB
いわゆる米作の定額交付金を算出基礎とした改良方式
(↑やたらキャプチャー長いですね(笑)by北農中平田調査役)

利点は、「お米に右ならえ」なので分かりやすいし、仕掛けやすいこと。

一方、欠点として
経費の7中5も、直近3年の平均販売価格も、標準的な反収も、全国のアベレージなので平均以上の者はハッピーでも、平均以下の約半分の人はアンハッピー感がぬぐえません。
つまり、“平均=公平”ではないということ~
また、作付面積当たりの交付方式だと、一見平等のようですが例えば反収や品質の高い能力のある生産者を正しく評価できない…公平でない仕組みになってしまいます。

課題としては
標準的なデーターは、統計情報センターの調査数値のみでいいのか、どうか?
例えば、農業者が税務申告で自主運営している農連や青色申告会のデーターを活用する場面や機会は必要ないでしょうか?
また、お米の場合“家族労働費”は8割なのですが~そもそもなぜに?
→農家の預貯金に回る分まで税金を投入しなくてはならないか~が理由だそうです。
~が、それだと家族経営態ってどこまでいっても「カッツカツ」で、骨折り損のくたびれ儲け(儲けているうちはいいのだけれど…)でなければならないのか?という主張で10割を要望するのですが…
さてこの理由、整合性があるでしょうか?

ちなみに、民主党はことさら“家族経営態”を大切にしたい~と力説しておりますが、自家労働費を8割しか見てくれないとなると、本人と後継者以外は農外就労してもらい雇用労働にシフトしたほうが公正に経営環境を評価してもらえる…みたいなトンチンカンなことになってしまうと思うのです。

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プランCはちょっと分かりづらいかも…
プランC
H19年参議院選挙時に民主党が“品目横断”の対案として法案を提出していますが、その原案(たぶん…)方式がこれです。
(たぶん…今時になっても民主党は詳細な原案をお示しになっていないので、“たぶん”という表現からはみ出すことができませんが…)

このシステムのミソは、当該生産反収を生産目標反収で割ったものを生産換算面積としプランBの面積単価を乗じた~とするところ。

例えば小麦
S町のH農園が10haの小麦を反収600kg穫っていたとします。小麦の面積単価が(仮に)31千円(H21/12道庁試算)だったとします。そして国の示す生産目標反収が(仮に)500kgだとすると…

[計算式]
600kg÷500kg×10ha×31,000円=交付金額

生産目標反収がかなりバーチャルですが、イメージしやすくなったと思います。

利点は、公平感がある~ということ。
作付け面積が多かろうと少なかろうと、反収の高い、低いの経営態を公正に評価することができます。
(やるじゃん!民主党~♪)

でも、課題は…
国が定めるところの目標反収が高いハードルになってしまうと…つまり分母がとんでもない数字になってしまうと全ての生産者が撃沈してしまいます。
ちなみに、民主党の提案していた『農林漁業再生プラン』では小麦の生産目標をH14で83万トンだったものを400万トンにまで増すとしています(驚)もぉ~おもいっきり言いきっています。
(だめじゃん!民主党↘↘↘←ようは選挙用のアドバルーン?当時は無責任野党だったから仕方がないか~)

さらに言えば、“自給率50%”にこだわりすぎると数字遊びになってしまわないか?
~という危惧があります。
自給率はこの場合あくまでもカロリーベースなので、花の苗などを生産する園芸農家は自給率向上に寄与しない…ってことになりますし、たとえば“人様”が食べるスィートコーンの耕作を止めて、“牛様”が食べる飼料用トウモロコシ(デントコーン)を作るようにすれば自給飼料が賄ってカロリーベースの自給率が上がる(畜産物製品はおしなべて高カロリーなので)…なんて計算がたってしまいます。

もちろん、低すぎるのは誰も良しとしていないのですが…

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プランDは
プランD
プラン名は“畑作本作だって自給率向上に寄与していませんか?”方式
(↑あははは…これもキャプチャー長いですね~(笑)by北農中平田調査役)

プランCの自家労働費分を別立ての対策項目から交付するというのはどうでしょう~?
必ずしも“水田利活用”並みの@35千円を交付してくれ!ということではなくて、水田作でない小麦や大豆や砂糖やスターチ生産だって自給力向上に寄与しているはず~そこをきちんと評価できませんか?
~というのが、プランDのミソ

利点は~
平等かつ公平であること。
生産現場においての極端は二重価格制度がなくなること。

あと、所得確保を着眼点にして仕掛けられないか…ということ。
モデルのモデル


そもそも、35千円の計算基礎っていわゆるお米並みの所得が確保されていることを前提とした逆引き数字
(所得41千円+経営費45千円-販売収入12千円-経営所得安定対策相当額40千円)
~でしょうから、これを畑作本作に当てはめると所得は小麦も大豆も@6千円(驚!)
アベレージの数値とはいえ、反収を上げても…過去実績が高くても…コストを抑えても…いくらなんでもこれではひどすぎる↘↘↘
それは、それなりの目標所得を設定してのぞめば、おのずと評価できる数値は導き出されるはずです。

欠点は~
高反収農家など、やはり能力の高い者の評価がウヤムヤになってしまうこと~つまり、穫っても穫れなくても補助金もらえるからラッキー♪みたいになってしまうことです。
結果として公平でありながら平等悪を生み出してしまうかもしれません。
さらに、自給率向上が前提となってしまうと産業振興施策が棚上げされてしまうかもしれません。

いずれにしても、今までは原料型作目は海外から輸入されることを前提とした制度設計でしたので、関税収入である原資を賄うという観点からも、ジャブジャブと作れないでいたことは現場の人間の大きなジレンマでした。
このことを方向転換する時、たとえ売れなくても、余っても、現場の生産責任を果たしえたので自給率は上がったから万々歳!~みたいにはならないのでは?
やはりそこには多くの国民(生活者、納税者、消費者、有権者…)にエールを送ってもらえる制度でなければ特に原料型作物の場合、公正な評価点が算出されないのだと思います。

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プランB、プランC、プランDに共通していえることは、単位面積あたりに交付されるシステムですから、国際規律上“緑”の支援ということになりますが、これは農業者にとって生産意欲を喚起できないという副作用を与えることになってしまいました。
前号で言うように本来、“農産物輸出国”の生産刺激的補助金システムの在り方と、“農産物輸入国”としての生産意欲を喚起する制度とは、その目的も方策も別でなければならないはずです。
残念ながらこのことを責任ある立場の方たちが総括されていませんし、そこの部分をはしょって「新制度だ♪わっしょい!わっしょい!」とやられているのだとしたら、きちんと言うべきことを言わなくてはなりません。

残念ながら、現行制度は確実に生産意欲を削ぐものとなってしまいました。
生産意欲…言いかえれば、“やりがい”とか“生きがい”なんですが…
そのやりがい、生きがいこそが世界のどこに地域の生産環境に負けない生産水準、経営水準を実現してきたとも言えます。

ここにきて、その先進地の政策環境の背中を見るようになるのですが…

それなのに…少しずつ、歯車がずれてきているように感じるのは自然にも、子どもにも、女性にも、もちろんマダムヒラリーにも優しい農場長の勘違いでしょうか?
(ヒラリーにも優しい~ってのが、そもそも勘違いよ…byヒラリー)