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ひら農園

Author:ひら農園
ようこそ、「農園日記」へ
北海道、十勝の新得町屈足地区で農業を営んでいます。
作物たちの成長や農村の暮らし、農園の四季を綴っています。

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北の農園日記
北海道十勝のこだわりのジャガイモ・とうもろこしなどを栽培し、産直販売や観光農園、農業体験も行っている、ひら農園のオーナーが日々の農園の様子をお伝えします。
やはり見た目らしい

7/5
蔬菜組合の消費地懇談会~

完全アウェーだったから言いたいことの半分しか言えなかった農場長です。
(↑そんなに遠慮深かったかしらね)

2年に一度開催される地元JAの蔬菜組合の消費地懇談会。
農場長は蔬菜組合の理事として初参加~
取引させていただいている市場関係者との情報交換や意見交換です。

今回の会場は岡山市~初岡山♪
岡山おみやげ

ちなみに農場長家は岡山は新見から約100年前開拓団として北海道に渡ってきました。
いまでも、宗家とは年賀状のやり取りや、ジャガイモを送ったり、お米を送られたりするお付き合いをさせていただいています。

市場関係者は岡山、倉敷、広島、徳島、松山、高知、熊本のそれぞれのバイヤーさん。
新得の人参について意見をただきました。

いわく
「早く欲しい」
青森産から北海道産に替わる時期に若干タイムラグがあるとか…
切れ間なく安定供給をお願いしたいとのこと

さらに
「日持ちがするが、見た目が悪い」
新得産の人参は独自にミスト洗浄をしていますが、薄皮が完全に向けていないので見た目が悪いとのこと
よって有利販売、値段がつきにくいですよ~との指摘

さて、ここでハイハイ分かりました、何とかします、工夫します、努力します~でチャンチャンと終わってしまう意見交換会なら生産者が参加する意味はないでしょうが、そこはそれなりに出番がまわってきますな~

農場長
「どうにもミスト洗浄の評判がよくないようで、それはそれとして真摯に受け止めなくてはならないと思います。ですが、ミスト洗浄を導入するきっかけになったこと、経緯をお話させていただくとそう簡単に『はい、わかりました』とはなかなかならないと思います。
実はそのきっかけになったのは平成16年、当時、私どもの農園が生産していた人参に原因がありました。
収穫時、出荷時と順調に調整箱詰めされ市場に送ったはずが、ついてみていざセリにかけようとしたら融けてなくなっていたというクレームです。
何が原因なのか?今後どうすればいいのか?緊急の生産者会議はなかなか答えの出ないナーバスな物になり正直辛いものでした。ましてや私は当事者の立場、申しわけなさでいたたまれないものでした。家内は泣きました。
たしかに近年、早期収穫、つまり8月上旬の時期は北海道十勝でもかつて経験したことがないような高温多湿の中での収穫がなされるようになってきたこともあります。また、洗浄水の水温の管理がどうだったか?輸送時のトラックの温度は?はたまた荷物がついてからの管理はどうだったか?もちろん生産者サイドでは防除が徹底されていたか?ざまざまの要因があったと思います。
しかし今もって何が原因で、何がその事態を誘発したのかを語るのは憶測の域でしかありません。
ですがはっきりしていることが一つ。それは、ミスト洗浄になってからはその手のクレームが皆無だということです。もちろん他の産地とくらべてみてどうだったか?はここでお話しすることではないでしょうが、少なくともあの時の生産者の不安や当事者のいたたまれなさからは解放されています。
ですから簡単に『見てくれが悪くなるのでミスト洗浄を止めます』とはならないと思います…」

本当はこの後
「“見てくれが悪くても日持ちのする美味しい人参ですよ”と消費者教育するのも市場関係者の役目役割ではないかと思うのですが…」
~と、ツッコミを入れてもよかったのですがそれはまた次回。
来年バイヤーさん達が十勝にご招待した時にお話させていただきましょうか~

いずれにしても例えば消費者の皆さんから直接ご意見をいただくと、「見た目なんて気にしませんよ。どうせ皮を剥くのですから」と言う声があるのもこれまた事実です。

それに昨年は猛暑、多雨で野菜産地は大苦戦。
結果的に普段は“規格外品”のものが市場に出回ったシーズンでした。
商品価値のありようとして普段はそんな規格外品が捨てられていることに『もったいない』というソースをアプローチできる貴重な機会であったはずなのに、それも過去の話になりつつあります。

どうしたらいいのでしょうか?
この“モヤモヤ”感…ね?

【追記】
別にモヤモヤしたせいで2次会がカラオケ大会になったわけではありません。
「北海道の歌が聞きたいなーーーーー!!!!!」
~と、バイヤーさん達からリクエストがあったので、マイクを握った次第。

松山千春♪中島みゆき♪細川たかし♪
♪生ビールがあるじゃないか~ぐっと!ぐっといこうよ市場の皆さんよ~~~♪

色々と勉強させていただかなければ…
思いがけず熱くなった岡山の夜なのでした。

(色々と勉強?何の?カラオケ?byヒラリー)
(もちろん次回の締めは北島三郎先生さ♪by農場長)

《次記事予告》
―修学旅行気分で♪(京都編)~の心―



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6/26
ビート(甜菜)の根際防除~

腕前にも年季が入ってきた農場長です。
(管理作業の折り返し)

除草剤散布作業はどの作物も気を使いますが、特にビートの根際雑草をやっつけるタイミングはことのほか時期を選びますから難しいです。

週間予報は雨の後、気温は高めに推移とのこと…
よしっ!ではこの雨前に!

根際アタッチメント登場♪
根際ドリフト3

15年ほど前に自作した実にシンプルな構造
一年に一回の出番でもよく壊れずに、しかも細部の作りは本当にテキトー…
でもでも、そのイイカゲンでテキトーさが逆にいいのか、除草剤もよく効いて全く不都合を感じません。

ちなみに除草剤の種類は“レナパック”と“ハーブラック”の混合。
ハーブラックはタニソバに卓功あり♪
ビートへの薬害も“ベタナール”程ではありません。
根腐れ病の殺菌剤は“リンバー”

ビートの根際目がけてしっかり散布されていきます。

タイミングの難しさは第一にビートの茎葉の状態。
日中暑いと葉が“へにゃ”っと、なってしまい雑草が隠れて薬剤がかかりません。
そもそも枯らしたい雑草が大きすぎても、生えてなくてもダメです。
また、雑草が朝露や降雨直後で濡れていてもダメ。
散布後、薬剤がしっかり乾く天候で、午前中の涼しい間か夕方の涼しくなってから…適期がピンポイントです。

工夫は改良した『6頭口』
根際6頭口
散布角度がマルチプルですから畦間のほぼ100%を網羅します。
10a(1000㎡)あたり130ℓに圧力を調整して、しっかり、効率的に、しかもローコストの散布で効き目もばっちり♪

唯一弱点なのは、取り外しに時間がかかること
天候や作物の生育ステージによって防除のベストタイミングは変化しますから、その作業ロスはあとあと致命傷になることもあります。
結果、他の作物の重点防除を間に挟めないので、一度セットすると最後までやりきらなくてはなりません。

植付時期の天候不順で遅れていたステージも6月の好天でずいぶん持ち直して、農作業も順調です。
例年からみると1週間ほど早い作業となりました。

とりあえず順調な作物たちに期待を込めて、一年の半分を折り返そうとする農園にはトラクターのエンジン音がいつも以上に力強く、軽やかに響き渡るのです。

【追記】
特に除草剤散布の作業はあとで振り返ってみたら、「あの時じゃなかったらできなかったな~」みたいなタイト、ナーバスな作業です。

人生もそうかしらね~?
でも、「あの時のあの判断はあれでよかったのさ~♪」より、「あの時、もしこうしていたら、もっとこうなっていたかもしれない…」と、悔やんだりする方が人生を振り返ると多いかもしれません。
だからこそより良く、より良いタイミングの見極めが大切なのかも~
モアベスト、モアベターの積み重ねこそが次のステップにつながるのでしょうが、実はその積み重ねってコツコツと地味で小さいものなのだと思います。

それでもせいぜい雑草退治の話…
「あれは、あれでよかったのさ~♪」的ケセラセラで、ここは乗り切っていきましょうか!

残っちゃった雑草はアナタがなんとかするのよ~!byヒラリー

《次記事予告》
―修学旅行気分で♪~の心―