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ひら農園

Author:ひら農園
ようこそ、「農園日記」へ
北海道、十勝の新得町屈足地区で農業を営んでいます。
作物たちの成長や農村の暮らし、農園の四季を綴っています。

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北の農園日記
北海道十勝のこだわりのジャガイモ・とうもろこしなどを栽培し、産直販売や観光農園、農業体験も行っている、ひら農園のオーナーが日々の農園の様子をお伝えします。
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ふりかえると
12/25
今年も色々ありましたね…という座談会~

年の瀬を迎えてちょっと露出度が多い農場です。
(来年こそ!と思いつつ…)

先週17日に地元紙、十勝毎日新聞社『勝毎 農業ガイド』の“農業この一年座談会”のご案内をいただき参加しました。

~で、今日新聞に掲載されていました。
勝毎農業ガイド半紙

よかった…写真フレームから顔がはみ出してなくて(ホッ…)
~というのが正直な感想。

~というか、白髪加減と髪型だけは最近敬愛してやまない舘ひろし氏のようです。
白黒の写真でも白髪、ずいぶん目立ってきましたな~

「本格的じゃない!“本格”なんだ!」
(心の声by農場長)
自画自賛はこれくらいにしておきましょう。

事前に用意されていた設問はかなりボリュームがあって、以下のようなカンペをつくってのぞむのですが~

====================

設問その1
「今年の気象(春の低温、夏の猛暑)を振り返ってどうでしたか。どんな影響が最も大きかったですか。」

・春耕期スタートの4月は4半旬(4/15)以降、二日続けて晴れたのが28、27日のみ。植えつけが大幅に遅れて作物のステージ、作業に支障をきたしていた。

・逆に5月は順調で作業も取り返しつつあったが、後半の雨で大豆小豆の播種ステージを遅らせてしまって関連する管理作業等苦戦だった。

・しかし、6月は近年になりぐらい順調な天候推移だった。もし昨年のような6月だったら…と思うとずいぶん救われた。

・いわゆる前半戦、生育初期は管理作業期の順調な天候に助けられてそこそこ期待感があったが…

・しかし、小麦だけはなかなかよめなかった。ちなみに出穂期赤かび病の防除1回目ではわが家は18日。例年からみて10日ほど遅れた。ステージは追いついてきつつあったものの、やはりこの時点で10日遅れは今にして思えば致命的。作物の寿命は決まっているから、登熟期が詰まってしまうことが予想された。

・そして生育中期の7月、8月は猛暑に豪雨のダブルパンチ。
猛暑はいわゆる夜温が下がらないという点で作物の体力を奪った。もちろん人間もだ。
しかし、最も影響が大きかったのは豪雨、かた振りだ。小麦収穫が始まる7月下旬でけでも140mmほど降っている。コンバイン作業は本当にタフだった。

・また、8月も台風と集中豪雨で8月11日からの2週間の間に200mm以上降っている。
結果的にこの時期の豪雨が根菜類、特に馬鈴薯、甜菜、人参などに非常に大きな影響を与えた。

・9月に入っても高温、夜温が下がらず甜菜の糖度などに影響を及ぼした。小豆などもステージが進み過ぎて過熟傾向になったかもしれない。


設問その2
「畑作では営農管理がどう難しかったですか。特に小麦は受粉期に晴れて豊作が期待され、収穫直前まで不作という声はあまり聞かれなかったが、現場ではどう感じていましたか。猛暑が良かったという品目はありましたか。」

・小麦については起生期の低温でしっかり体力のある幼穂が育たなかったのではないか。結果的に外見上身体はできたけれど、花粉の生産量や受粉力が低下していた。
赤かび病の防除などしていても、思った以上に受粉していないなぁ~不稔が多いなぁ~という実感はあった。さらにその後の高温で登熟が駆け足になってしまったことが粒張りをおさえてしまったのではないか。

・また、現場段階では情けないことに収穫期になって分かったことだがハダニの発生が非常に多かった。H12年も発生が多かったがその比ではない。この点について指導機関からは注意喚起がなかったが、結果的に葉枯れをおこし登熟を加速させた要因の一つになったのではないか。

・作業歴と生育ステージのミスマッチやギャップがあった。春先の天候で遅れぎみの作業ステージで推移したが、作物の生育ステージはいつの間にか追い抜いてしまったという感じで対応できないものもあったのではないか。

・内部品質を高める時期(8月)にきて高温多雨傾向になり、防除作業はタフだった。従前は卓功性が認められていた薬剤もシャープさやパンチ力が無くなっているような感じがする。結果的に従来より防除回数を多くしたが病害虫が蔓延した状況にあった。
潜在的に保菌密度が高くなった圃場や、害虫のサイクルも早まり発生数も多く越冬している。雑草も通常の発生ステージではなくなってきたことから、いわゆる重点防除がずれていたり従前の防除暦などはあまりあてにならないかもしれない。来年はより的確で適宜な対応が求められるだろう。

・春作業時の貯金のなさが十勝山麓などの条件不利な地帯ほどあとあと大きなハンディキャップになった部分がある。特にジャガイモなど高水分の圃場に無理やり植付した圃場などでは管理も収穫も非常に厳しかった。そもそも萌芽不良の圃場が散見された。

・全国的に猛暑だったこともあり野菜は全般的に高値。脇役野菜も今年はしっかりマーケットの理論が働いた。ただし穫れなかったので収入的にどうかというものはそれぞれの品目で収益性は違ってくる。
良かった品目は?と言われればなかなか思い当たるものがない。
ただ、度を過ぎた高値は後で必ず仇を取られる。やはり生産意欲が喚起できる市場環境がベースにありつつ、安定供給が命題だが本年はそれを適うことが産地は難しかった。

・北海道ブームということもあり、アジアマネーが元気だった。体験型の観光農園をしているが、日本語の通じないお客様が増えてきた。別な業種では“大人買い”的なお客様層があったりしてごく一部、ピンポイント的にはバブルみたいなところもあった。
ただし口蹄疫の件なども含めて地域ぐるみの検疫体制など、今後の課題や取り組みが求められるものになった。

設問その3
「酪農では乳価が1キロ約4円下がり、口蹄疫対策もあるなど大変な1年だったと思います。現場ではどう受け止めていましたか。」
(大樹町酪農家 鈴木氏への設問)

設問その4
「今年の経験(教訓)をどう生かしたいですか、生かすべきですか。」

・排水対策~パラソイラー等が有効。もちろん暗渠明渠の基盤整備は必要。

・土づくり~やはりきちんと有機物を還元し緑肥を撒いて輪作をしっかりしている圃場は減収率が低いしこんな年でも内部品質もそこそこ納得するもの。基本技術とはいえ最も手の抜きやすく結果がなかなか見えない取り組みが“土づくり”だ。

・適期作業~とりわけ薬剤のより確かで確実なチョイスと防除作業。ただし主産地の構造的な問題も課題として整理しておかなくてはならないのではないか?

設問その5
「来年からは畑作で戸別所得補償制度が始まり、酪農畜産の制度も近い将来、戸別所得補償制度を導入するという話もあります。TPP参加交渉の問題もあります。現場でどんなことを感じていますか。国にはどんな政策を求めますか。」

【戸別所得補償制度について】
・現行制度(水田・畑作経営安定対策)と比べてどうなるか?というのは経営的にも最大の関心事項だが、本来なら『現行制度の何のどこをどう総括した結果、このような制度体裁になりました』という順番でなければならないはず。デジタルな数字(支持価格原案)は本当ならその後の予算設計と制度設計の折り合いをつけながら、という順番ではないか。

・事実新制度は、民主党がH19時に掲げていた『戸別所得補償制度』とは少なくとも全く別の物になってしまった。これらのことについて納税者、農業者、有権者に丁寧に説明しなくてはならないし、そういう部分を端折ってしまうと結局『農家には悪くしないから、お上の言うとおりにしてくれ』となってしまうし、現場も政策議論に共有感がなければ『補助金なんてもらった者勝ち』みたいな時代に戻ってしまうと危惧する。

・数量払いはわかりやすいという意味では評価するが、国際貿易規律の強化に対応し構造改革を促すための担い手育成に対する加算措置などが必要か?必要でないか?の議論はTPPに絡めても当然やらなくてはならないソースだ。

・さらには制度の体裁として所得補償という観念がなおざりになっている。農家所得がどういう水準で、だからどうあるべきかといった議論が完全に欠落しており、生産者が思い描くものとは明らかに異質のものになってしまった。

・そういう意味からも、期待度はそれほどではなく課題は山積である。しかしもちろん希望は捨ててはいない…が多くの農業者の想いなのではないか。

【TPPについて】
・民主党の姿勢には当初、“担い手”とか“農業構造改革”とかの文言が一連の政策議論から消えていた。土地規模の要件化などが結果的に地域の枯れ進みを進行させてきたとの見解からだ。
しかし、自民党政権下においても『農家は生き残っても農村が死んでしまう』的な議論はあり、そういうものに整理をつけてきたのが今時の経営安定対策である。

・少なくとも土地利用型作物、国際貿易上重要品目と言われているものを耕作する経営体、産地はこのことについて納税者のコンセンサスを得ることを前提に、世界と戦う最低限の準備をしなくてはならなかったはず。その部分で後退してしまった感はいなめない。

・しかも、ここにきてTPP問題で“農業構造改革推進本部委員会”が立ち上がるなどして基本農政の基軸が大きくぶれている。特に国際交渉は準備なり、ビジョンなりを持ってのぞまなければ非常に危険であるし愚かなことだ。
たとえば準備とは担い手要件・規模要件であり、ビジョンとは旧政権下の国会決議や日本提案なるものである。
そういうものが示されないまま、「乗り遅れるとたいへんだ」としてオロオロしてしまうのは、農業農村の受ける影響云々という以前の話として、民主党の基本農政の姿勢に大きな不安と恐怖を感じるものである。

設問その6
「そのほか、今年を振り返って付け加えたいこと、思ったこと。」

【政府・農水省への要望と北海道(地域)農業の対応方向】
・“政治主導”と称し政務三役が現場に来てヒアリングをやりました~までは良かったものの、それがアリバイ作りになって、その後のキャッチボールがない中で制度改変を迎えるのは拙速と言わざるを得ない。

・踏むべき路順をふみ、ピン止めしながらもう少しガチャガチャしないと制度は磨かれないし、多くの国民、生活者や納税者に理解されない。
補助金をもらって補償されるのであれば制度理念などどうでもいい、となれば農業者にとって他人事のようなことになってしまう。少なくとも現場の人間がやるべきことをやっている者として、しっかり説明責任を果たす場所は必要だし、政府、農水省にも丁寧な対応が現場にも納税者に向けても求められる。

・また、改変期にあたり個々の営農強化は農家個々の工夫と努力で乗り切らなければならないことは当然として、少なくとも食料基地北海道の担い手農業者の意欲と能力を公正に評価される制度なり仕組みが必要で、そのことを自己発信する手立てやコネクションを構築していくために、農業者自身も今少し汗をかく必要があると考える。

====================

ちなみに、設問5、6については先月、業界紙『ニューカントリー誌』の新春特大号の新春アンケートの依頼があってちょうど設問がシンクロしていたのでまとめができた~というのが種アカシ。
ニューカントリー新年号

あと、反省点として…
今年になってから歯を患っている農場長。
実は恥ずかしながら歯抜け爺です…なので、発音が悪かったのか“小麦の葉枯れ”の原因であろう『ハダニ』のロジックが紙上にのっていなかったり、“パラソイラー”を『パラソイダー』と書かれてしまったりして、テープおこしにご苦労をおかけしたようでした。

ただ、後半時間の限られた中で内容の濃いやり取りが出来たのは農場長的に収穫でした。
残念ながらその部分は紙上に掲載されていませんが、いずれ農政課題の記事でアップしたいと思います。

なかなか笑顔で振り返ることが出来ない行く年も残すところあとわずか…
クリスマス寒波の大雪は、農夫たちの苦戦の戦歴と傷跡に深々と降り積もるようです。

【追記】
ところで農場長の写真、きっとカメラマンさん困ったでしょうな~
ただ、髪型や白髪加減はともかく口元…微妙にアヒル口でAKB48の板野チンのようです。
もちろん意識していたわけじゃないですぞ~

「会いたかったー!会いたかったー!会いたかった―!Yes!君にー♪」
(死ねば(怒)byヒラリー&娘達)

いやいやいや~これが真剣に踊ると結構ハードなエクササイズなんですなwww

ヒラリー「そんなことより、年賀状と大掃除!大丈夫なんでしょうねー!だいたいフツウ新聞に載るような人がAKBの踊りなんかチャラチャラ踊ったりしないものよ(怒)しかもただでさえ忙しいこの年末に!」

ヒラリーの逆鱗に触れた模様。
おもいっきりヒンシュクを狩った農場長…舘ひろし氏のようになかなかうまく枯れていかないですな~と思った次第。

「なかないで~♪」
自分につぶやいてみるのです。

《次記事予告》
―ゆく年くる年のぞむ年~の心―

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