FC2ブログ
プロフィール

ひら農園

Author:ひら農園
ようこそ、「農園日記」へ
北海道、十勝の新得町屈足地区で農業を営んでいます。
作物たちの成長や農村の暮らし、農園の四季を綴っています。

カレンダー

11 | 2018/12 | 01
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

最近の記事

最近のコメント

月別アーカイブ

カテゴリー

北の農園日記
北海道十勝のこだわりのジャガイモ・とうもろこしなどを栽培し、産直販売や観光農園、農業体験も行っている、ひら農園のオーナーが日々の農園の様子をお伝えします。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



どうする?
2/8
農政改革と担い手農業者の在り方~

久々の講師でしゃべりすぎて、喉がイガイガの農場長です。
(少しだけ自分を整理してみた~農業政策ネタの長稿です)

十勝西部地区のヤングファーマーのゼミナールに講師の依頼を受けたのが前年12月。
いやぁ…パワーポイント、難産でした(汗)
資料作成もあと少し~って時に、PCフリーズしちゃって一瞬で半日分の仕事がパーになったり…(泣泣泣)
久々、PCトラブルで泣きました???

それでも何とかなりましたぞ(熱)
ヤングファーマーの中には地元新得の農業青年や酪農若妻の方も♪
皆さん、真剣に聞いてくれました。

ちょっと気合が入って、意気込みに任せてのほぼぶっつけ本番~!

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

どうする1

今回のお題は、農場長がJA青年部の役員を通して経験してきたことを中心に農業政策に如何に関わってきたか、そしてこれからどうするか~みたいなテーマ。
考えてみたらそういうテーマで純粋な地元の後輩たちにお話しするのって10年ぶりくらいだわ~
(しかも約2時間…ふたコマも)
そんな想い入れも込めて自己紹介を兼ねての導入部分
―虎の巻―
・ かつて北海道担い手農業者を代表する者の一人として、見てきたこと、聞いてきたことを伝えたい。
・ 自分が皆さんの年代だったころから比べて、皆さんのこれからの苦労は計り知れない。勉強しなければやっていけない時代。求められているものを自覚認識する機会にしてほしい。
・ いずれ皆さんもそう言う立場になって、地域農業、地域社会にとってかけがえのない存在になっていく。今日はそのための予習だと思ってほしい。

ただ、そうはいっても農業政策の話…難しい、楽しくない~なぜか?
どうする2何故楽しくない

―虎の巻―
・ プロセスが共有されていないことと、現場の人間の声に発信性がないことと、キャッチボールが出来ていない(言いっぱなし、聞っきぱなし)
・ でも、『“知ること”が武器』になる。知らないと得体のしれない者達に搾取されても文句が言えない。
・ 特に北海道稲作、畑作本作、酪農は産業構造上制度支援が必要不可欠。農政課題や制度改革は農家経営に直結する。無関心は不認識を再生産してしまい農業者自身をダメにしてしまう。
・ だからちょっとだけ興味を持って、つまらなくなく“知る”ことに汗をかいてほしい。

では、農業政策~今までどんな流れできていたのか
どうする3基本法

―虎の巻―
<旧法と新法の方向性の違い>
・ <旧法>は戦後の食糧難の時代をようやく脱し、日本が国際社会への仲間入りが認められようとした頃。頑張ればなんとかなる…高度経済成長の夜明け。
・ 農村の変化→馬耕からトラクター、近代農業、高度構造改善事業→労働力の流出(過疎化=産業構造の単一化)
・ 食料増産と選択的拡大を提唱→みんなで手を繋いで頑張ろうよ!(護送船団方式)
<豊かさのひずみ>
・ 胃袋よりも舌の満足を求めるようになった。米も反収が伸びて「親方日の丸」の米は余るようになる→減反政策=平等原理による転作奨励策が開始
・ グローバル化→米も聖域ではなくなる?
<農業政策の大転換期と国際化の波>
・ 担い手不足、国際貿易規律の強化etc→内憂外患に対処する<新法>
・ 優先順位を決めて重要政策を担い手に集積=グローバル化に対応するために農業構造改革を推進する
<基本法の行動指針=基本計画>
・優先順位の高い重要政策を整理→経営所得安定対策
H12~次期基本計画まで主要三課題について審議会企画部会(H16)で議論される
『経営所得安定対策』『農地の利用制度と担い手の在り方』『農業環境政策』

経営政策の方向性は
どうする4経営政策

―虎の巻―
・ 経営所得安定対策とは?~をうけて、業界で組織討議がなされる。(H13/1~)
・ どのような制度ならよいか?どのような形態に導入されるべきか?
・ 意見集約を受けて農水省研究会が『農業構造改革推進のための経営政策』(H13/8)がまとめられる。
・ 大規模畑作経営の注目度と認知度に大きな差→まずは“お米”(次は“畑作”)
・ H16/4「品目横断の導入年はH19から」(亀井農林大臣)
<パッケージ政策>H19から導入
『内外価格差是正措置(品目横断)』『収入変動緩和対策(ナラシ)』『農地水環境向上対策』
・ 農業者の努力では埋めきれない構造上の格差を政策で支援する/消費者負担→納税者負担
・ 価格はマーケットで→公正な価格形成を実需者、消費者に担保する

そんな中、担い手は農業政策にどのように関わってきたか
どうする5農政活動

―虎の巻―
たとえばJA青年部だと…
<食料統制下>
・ 要請運動が中心「○×○×はんた~い!」「○○価をあげろー!」
・ 訴求力の有る運動-but-誰のための農政運動だったか?
・ 少なくとも消費者、納税者のために○○あげろ―!○×はんたーい!ではなかったね
・ そんなエゴ農家に拍手をおくる者がいなくなった→国民のハートをキャッチしていなかった
・ 農業?米?食?…大事だけど、でも過保護なんじゃない?
<農業者は>
・ 霞が関も永田町も大手町も遠いし…誰かがなんとかしてくれるんだべ~
・ 誰かって…組合長?(真に生産現場を知っている代表者か?)
・ 誰かって…代議士?(今は王国崩壊しちゃったけど…)崩壊してから分かることもあるね
・ 何とかしてくれないと死んじゃうよ…政治は弱者のために
・ 俺たちは弱くてショボイ…でも、弱者とショボイ者とは違うけどね~予算確保の常套手段→農民、JAマン、行政マンでさえ…国のお荷物“北海道”
<基本計画以降>
・ 生産現場に携わる者として責任ある政策提言を求められてきた
・ -but-政策提言能力…ゼロ(特に畑作本作、酪農)トレーニング不足、レッスン不足
・ 我々も納税者、生活者、消費者…如何に理解してもらうか?→消費者対流事業の原点
・ 『果たさなければならない責任』と『負託にこたえる能力』なんとしても身につけるべ!!!
・ まず、やることをやる!そして、言うことを言う!

まずは自己発信だが~自分のことを自分たちは知っているか
どうする6十勝の農業

―虎の巻―
・ ある先輩の言葉「よけいなこというな」→反骨
・ とにかくトレーニング!「理論武装」「自己発信」→自分たちの考え、想いを「作文」に!
・ 自分なら自分たちのことをこう言う、こう書く→俺たちはこうやってきた!だからこう思う!
[十勝の農業:JA経営実務H17.5月号]

動き出す政策議論
どうする7プロ農家

―虎の巻―
品目横断発祥の地…あれこれ
<現地ヒアリング>大名行列からは本当のことは分からない(H15)
・ もともとは“輪作助成金”(北農中組織討議H14~)輪作に着目をした経営政策
・ それまでは品目ごと→経営体に「輪作体系を基とする」→畑作輪作を構成する品目
・ -but-霞が関は輪作って知らなかった(分からない人が知らない人に説明するからおかしなことになっちゃう)とにかく現場に!北農中、ホクレンがしかける→JA青年部、担い手が応えるこたえる
・ オシノビ視察団に応えるために作戦会議「ありのまま~俺たちはしょぼくないだろ!」
<経営政策に関する組織討議>
・より経営努力、営農努力した生産者こそより報われるべき経営政策出なければならない

努力した者が報われる…の起点
どうする8きっかけはDON

―虎の巻―
<かみあわない政策議論>
・ 米の次は畑作?ミカンやリンゴだって品目横断だべ?しょせん北海道のためか?まだ補助金ほしいのか?
・ 紛糾する大手町…米は、田んぼは二千年も前からこの国と日本人をつくってきた!
・ 捨作に触れてもらうと困る…同じ農業者だべや
・ 灰皿が飛び交った懇親会場(先輩談)
<きっかけはDON>
・ H14春畑対「奨励金もらってるんだったらせめて赤カビ病の防除くらいしれや!DONで道産小麦売れなくなったら誰が責任取るんだ(怒)」
・ 転作奨励金=悪しき平等原理からうまれたバラマキ農政の元凶だったのではないか?
・ どうやって気づいてもらうか?誰に分かってもらうか?誰を味方につければいいか?→ファン
<プロ野球理論>
・ プレーヤー=農業者、球団=国、ファン=国民
・ すべてはファンのために!
・ プロ農家のあらまし(新庄エピソードH16道民球団ファイターズOP戦)
・ 30対0の少年団が…

米をどうするか?
どうする9米政策

―虎の巻―
ファンのために…稲作農家の裏を通すキラーパス
-but-北海道本作畑作農家、酪農家は米稲作政策を知らない→正しいことが届かない(米=本流)
・米の需給環境、販売環境、生産環境、経営環境はどうなっていたか?
・政策環境は?
・見えてくる対称軸<畑作本作vs転作捨作><転作vs単作><府県稲作vs北海道稲作><主業vs兼業>
・もっとお米を食べましょう~で、自給率があがるか?消費者ニーズにこたえる整合理由が存在するか?
・『新たな日本型食生活』をどうしかけるか?

畑作本作の評価はいかに?
どうする10本作畑作の評価

―虎の巻―
<プロ農家の定義>
・タフネス、ナイスセンス、努力と工夫、トレーニング
・緊張感のある競争から“産地”を鍛えてきた。生産責任を果たしてきた“産地”&“生産者”
・クリーンナップ…5番バッター(政策環境が取り残されている→公正な評価をしてきたか?)
[農家は生き残っても農村が死んでしまう]
・ 北海道は主業農家対策こそが農村振興にかなうもの
・ 新庄選手のギャラを決めるテーブルで、明日の少年団の練習試合の送り迎えを誰がやる?という話をしちゃダメだ→どちらも大切-but-テーブルは別であるべき
<品目横断議論以降>
・北海道バッシング→本作化している転作農家だって(脇役の横入り)
・北海道はかわいそう→お行儀がいい?西南から開けていった日本の夜明け
・被征服者根性、被植民地根性/内地って言ってないか?(沖縄県人が言う本土とは違う意味)

北海道農業~産業使命とは
どうする11遺言

―虎の巻―
あるトップリーダーの死…遺言…受け継がれる想い
<皆それとは知らず食べているメイドイン十勝、メイドイン北海道>
・だから知ってもらわなければならないことがある!
・構造改革の到達点~十勝にだってすでに限界集落が…
・マスプロダクションの評価~だからこそ農業王国、この国の食料庫
<“補助金”を補助で終わらせない>
・ 補助金の在り方について~“JA―自民党(族議員)―農水省”という鉄の三角形『農政トライアングル』をつくる元凶を仕立ててしまった。
・ 補助金さえ貰えればそれでいいか?
<地味でも堅実な基本的プレイ→まずはしっかり“穫る”>

さて、現状はどうなっているか
どうする12品目横断の総括

―虎の巻―
置き去りにした品目横断の総括<品目横断の穴>
・総括しないまま政権交代→肩すかしの基本計画
<評価>
・認定農業者+土地規模要件=構造改革を推進していくスタンス
・改革度の高さを内外に示すことが出来た(タフなネゴシエートに耐えうるカード)
・少なくともそういう準備をしなくてはならなかったのではなかったか?

どうなる戸別所得補償は?
どうする13戸別所得の疑問

―虎の巻―
制度理念が置き去りになっている
<プロセスの共有なし>
政治主導でアリバイは作ったが…生産者としての説明責任を果たす場所が用意されない
・ 丁寧な説明がない→プロセスを共有できないと他人事になっちゃうぞ
・ 米モデルの所得確保のシステム(バーチャル)からみて、畑作バージョンは明らかに所得対策システムが欠落している
戸別補償米モデル
(米モデル事業のバーチャル所得)
・ 戸別って…JAはどう関わるのか?「生産数量目標」は誰がどうやって決めるのか?出口は?
・ 知らない誰かが勝手に決めてしまったら、補助金なんかもらった者の勝ちみたいになるぞ!
・ 生産者にとっても納税者にとっても不幸…後回し、後付け、置き去りの制度理論
<あまりに拙速、不親切、不丁寧>
・ 壮大な社会実験???俺たちはモルモットか…
・ 分かりやすくはなったけれど~
比較イメージ
(イメージ)
・ 実は現場はそんなにあてにしていないかも…制度に振り回される怒り、焦燥感、政治不信
・ これで何とかなるのか?日本の農業…ビジョンも、テーマも、理念もなしに

知っておきたい国際貿易規律の強化
どうする14国際貿易規律

―虎の巻―
国家貿易品目(原料型重要作物)の生産者だからこそ知っておかなくてはならない貿易規律

・世界の富の平準化
・開発ラウンドの所以~予想を超えて力を付けた新興国の発言力の大きさに交渉はスタック
<農業交渉>
・例外措置をどうするか?→日本型提案

・WTOを補完=ローカルルール

・郵貯マネー、アフラック、米国人の弁護士etc…USAの一番東にある州か
・きっかけは普天間問題?二国間のテーンブルに引きずり出してきたい思惑?

よりどころの自給率向上議論だが
どうする15自給率

―虎の巻―
<カロリーベースのからくり>
いわゆる屁理屈の世界
・エネルギーと食糧供給の多チャンネル化と食料主権、食料安全保障を両立させた国策
・自給力ともったいないをどう仕掛ける?
・農業者の主張(消費者、納税者の視点も合わせ持つ重厚で骨太な主張)

先進地と言われるEUの農業政策は
どうする16EUの共通政策

―虎の巻―
<CAP=構造改革を担う基本政策>
・構造改革が国民の合意形成の担保になっている
<環境対策とクロスコンプライアンス>
・生産者規範を高める施策→国民のニーズ
<ドイツのマイスター制度>
・豊かな教育力こそ国と農業の宝、財産
<動物福祉>
・単なる経済動物ではなく、感受性のある命を人の糧にすることへの尊厳的思想と政策支援
<スロウフード>
・経済至上主義に警鐘。豊かな食と文化の形成にかかわる農業者、地域人の関わり

どうする担い手
どうする17担い手の課題

―虎の巻―
《自己発信》誰にどう伝えたるか
・ 今日聞いたことを自己消化し、それぞれ思うことをそれぞれの方法で皆さんの一番身近な人に話してほしい。
・ 一番身近な人に分かってもらわなければ(奥さん、恋人、両親、友人、隣の農家の親父さん…)多くの国民、消費者、生活者、納税者にだって分かってもらえない
・いつ伝えるか~今日言えること、明日いうこと、未来に…自分たちの目と耳で確かめてほしい
・どう伝えるか~今はデジタルの便利なツールがあるね(ホームページ、ブログ)
《仲間とどうするか》
・ 想いが同じなら必ず巡り逢う仲間がいる
・ お互いを磨き、高め合い、共鳴共振する仲間~新しい出会いから生まれる可能性は時代を動かす原動力になる
・ ワクワク、ドキドキするのだ!たとえるなら暴走族的高揚感♪つるむから楽しい♪
《若者だからこそ》宿題~求められるのは高度な両立
・自己経営→まずはやることをやる(草ボーボーにして会議には行けない)
・地域振興、社会貢献に如何に取り組むか→理を捨てるな、行動力は若者の特権だ!

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★


みなまで言うな…
某指導農業士の先生に注意されたばかりでしたが、休憩なしにがっつりお話しさせていただきました。本当は後半は意見交換などしたかったのですが…やはり尺が足りない…反省ですな(汗)

農業政策の記事はこの農園日記でも時々アップしていますが、専門用語が多かったりして農業者であっても難しいかもしれません。
優しく、丁寧に、つまらなくなくお話しするのってやはり難しい…

でも、今回は若妻・女性の方たちが真剣に話を聞いていただいたのでプレゼンしやすかったです。
特に力を入れたところ、ここはミソ、実はこうなのさ~というところを“フム、フム”とうなずいて聞いていただいたのにはモチベーションが上がりました。

概して女性の方が公聴態度(お行儀も含めて)良くて、聞き方が上手です…
そう言う意味では、見習いたいと思う農場長。
もちろん一番身近なヒラリーにもきちんとお話ししますぞ。
案外“素”なので時々ドキリとする指摘をうけることも~
それが役に立つことも~
その逆もしかり…もちつもたれつ…ありがたい…

【追記】
またどこかで、何かの機会に、こんなことを発信できれば~
農場長の脳ミソ的にも整理整頓するいいチャンスだったと思いました。

ヒラリー「でも、事務所の散らかり具合…ものすごいわよ(驚)腐海のようよ(呆)なんとかしてよ(怒)」
巨神兵をつれてきて焼き払うような勢い…

やばい…農場長の足の臭気も腐海に侵されたせいだったか?

《次記事予告》
―笑顔を見せないで~の心―

スポンサーサイト



この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
→http://hirafarm.blog117.fc2.com/tb.php/417-c06558b0
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。